「わんわんわん。お買い物わん」
「にゃーにゃーにゃー。おつかいにゃー」
「わんとわんだふる」
「にゃーとにゃんだふる」
「骨をほねほんわん」
「お魚にゃーにゃーにゃー」
「いぬー」
「ねこー」
「これくださいわん」
「これ買うにゃー」
「わんわんわんはわんのわん」
「にゃーにゃーにゃーはにゃーのにゃー」
「わん」
「にゃー」
「お肉買うわん」
「お魚買うにゃー」
わんわんにゃーにゃー歌いながらルゥとミャアは買い物をしていきます。
本屋でダミアンに頼まれた地図を買い、それからスーパーで好き勝手に買い物。
予算は一万円。日本語は読めない二人ですが、なんとか数字は読んで、予算ギリギリまで肉やマグロの缶詰などを購入し、帰路へ。
道を外れて山の中に行くと、林の中に大きな白いダンゴムシがいました。金属製の輸送専門魔物、グスタフです。
「帰るのにゃー」
いっぱい買えてほくほく顔のミャアとルゥが牽引するコンテナに乗り込み、グスタフは山道を出発。グスタフが通ったことで自ら切り開いた道です。
ルゥもミャアも、頭は買ってきた食べ物のことでいっぱいで。後ろから尾行している天使と人間にはまるで気付いていません。
「あっ、なんか乗り物に乗った」
ショートヘアの気の強そうな少女の葵は、大きな白いダンゴムシに乗り込むルゥとミャアを、離れた位置から見ていた。
「どうしましょう」
横にいるのは金髪のおかっぱに白い修道服を着たパフェ。背中には白い翼。魔法天使である。
今まではばれることなく買い物を尾行できたが、相手は輸送魔物に乗り、山を進んでいる。
これから先は追いかけるのも難しいし、見つかる可能性も大きくなるだろう。
「一旦戻って、シルクと絵理華ちゃんを呼んだほうが……」
「それは駄目」
パフェの提案を葵はすぐに拒否。いつもは強気な瞳が揺れている。押し倒したときのことを思い出したのか。
「戻ってたら間に合わない。あいつらの本拠地を確認したら戻ろう」
「う、うん」
小さく頷きパフェは葵の横顔を見た。悲壮な決意に満ちた凛々しい顔を。
「でも無理しちゃ駄目よ。危なくなったらすぐに戻るから」
「うん」
と言ってる間に、グスタフはずんずん進んでいる。山道を巨体に似合わぬ速度で突っ走っていた。
「このままじゃ離されるだけね」
さっと葵は右手を挙げ、変身の呪文を小さく呟いた。
「マジカライズ」
葵の体がぴかっと青い光に包まれたかと思うと、青いドレスの魔法少女に変身。頭と腰には大きな青いリボン、腰には刀。
「マジカル☆アオイ、しゃきっと行くよ」
変身したアオイは、パフェと目を合わせ頷くと、山中を音もなく駆け出す。
だがその動きは察知されていた。
「後方に魔力反応」
走りながらグスタフが不意に報告する。買い物袋を持って浮き上がるような笑顔だったルゥとミャアは、水を差されたように飛び上がった。
「わ、わんー。怖いわんー」
「ルゥくん落ち着くにゃー」
いきなり体を丸めて震えるルゥを、ミャアが落ち着かせる。
「グスタフのお兄ちゃん、数はどれくらいにゃー」
グスタフもまた魔王の子供。ルゥとミャアとは腹違いの兄になる。ちなみにルゥもミャアより年上で兄なのだが、お兄ちゃんとは呼ばれていない。
「数は二体。正義の魔法少女と魔法天使と思われる。後方100メートルを追跡中」
硬い金属の巨体の上部に設置された全方位レーダーを回転させ、グスタフが詳細な報告を行う。
グスタフ武器が無い代わりに、硬い装甲に全方位レーダー、地雷センサーなど身を守る装備は充実していた。
アオイもパフェもなるべく魔力を消しながら走っているのだが、グスタフのレーダーには感知されたようだ。早く走るのにも魔力は使うからだ。
今のグスタフは自動車並みの速度で山を進んでいた。そのグスタフを追跡するためには、どうしても魔力を使う必要がある。
「どうするわんー」
その気になって匂いを嗅いでみたら、確かに後ろから人間と魔法天使の匂いがする。
どうして今まで気付かなかったわんと、ルゥは自分を責めた。買い物に夢中で気付かなかった自分を。
「このまま進んで、みんなと合流してやっつけるにゃー」
まだ仕掛けてこないところを見ると、相手の目的は自分たちでなく、行き先を確かめることにゃー。そうミャアは判断した。
「グスタフのお兄ちゃん、連絡するにゃー」
「承知」
びびっとグスタフから魔力電波が飛び、ダミアンのいる黒の神殿に連絡。
「あいつら、こっちには気付いてないようね」
最小限の魔力で走りながら、アオイが小声で呟く。
「そのようね」
こちらは翼で飛びながらパフェ。飛ぶのにも魔力は使う。
「このまま追いかけて、どこまで行くか確認してやる」
アオイがそこまで行った時、
「なにこれ?」
不意にパフェがぶるっと身を震わせて声を発する。怯えたような声。
「なに?」
足を止めてアオイが訊ねる。パフェが止まったからだ。
「な、なにか邪悪な魔力が……これは、魔界の?」
小声で呟くパフェ。アオイもじっと神経を集中させ、そして気付いた。ドス黒い邪悪な波動を。
「これは……?」
今まで感じた魔物の魔力とは違う。もっと無機質で、そして大きい。
「魔物ではなく……何か人工物のような気がします。魔界の建物のような」
「建物? じゃあ、そこにあいつらの仲間がいるのね」
頷き、パフェはすぐに決断した。
「引き返しましょう」
「そう、ね」
アオイも素直に従う。この黒い魔力はただ事ではない。
だが二人の判断はやや遅かった。
引き返そうと振り返った瞬間、何も無かった空間に黒い尻尾が出現。尻尾が上下に開き、中から網が飛び出した。
「きゃっ」
「なに!?」
不意を打たれた二人は頭から網をまともに被り、そして網に電気が走る。電磁ネットだ。
「きゃあああっ!」
「このっ!」
電気に痺れながらアオイは腰の刀を抜くと、瞬時に網を断ち切る。もう少し遅かったら、電気でびりびりに痺れて動けなくなっただろう。
「大丈夫?」
「は、はい」
アオイがすぐにネットを切ってくれたおかげで、軽く痺れただけで済んだ。
抜いた刀を油断無く宙に現れた尻尾に向け、アオイが鋭く声を発する。
「誰! 出て来なさい」
すると尻尾の周囲の空間が歪み、黒い獣人が姿を現した。振り返り正面を向く。
「ナイトメア☆フォックス、キツネと参上」
精悍なその顔はキツネよりも猟犬か狼のようにも見える。だが本人がキツネというからにはそうなのだろう。
アオイよりも一回り大きな黒い体はいかにも俊敏そうで、背中にはガトリング砲を装備。大きな尻尾には先程の電磁ネットを内臓。
グスタフからの連絡を受け、ダミアンが派遣したナイトメア☆フォックスである。
消音機能と光学迷彩により相手に気付かれることなく接近し、奇襲攻撃を得意とする魔物である。
だがこうして姿を現しても負けはしない。その自信が余裕となって口元の笑みに表れていた。
「ここまで来たからには、ただでは返せん」
しゃきんと爪を構え、フォックスが腰を低くする。アオイも油断なく刀を中段に構えた。
パフェもピコピコハンマーを宙から出現させて両手に持つ。真剣な表情に冷や汗をかいていた。
しかし童顔のパフェがそうしても、童女がおもちゃのハンマーを持っているようにしか見えない。
「行くぞ」
来る、と身構えるアオイ。次の瞬間、フォックスが背を向けた。
その腰からぶしゅーと白い煙が噴き出す。煙幕だ。屁ではない。
「あっ、こら」
「飛び出さないで」
煙幕にまぎれて逃げるフォックスを追いかけようとしたアオイだが、パフェの言葉に踏みとどまる。
煙幕に包まれながら互いに背中を合わせ、じっと相手の出方を伺った。
「来ませんね」
「逃げたんじゃない?」
煙の中でじっと息を潜め、武器を身構える二人。軽口を叩くアオイも決して油断はしていない。
と、煙の向こうにゆらめく黒い影が見えた。
「ようやくね」
ちゃきっと影に刀を向けるアオイ。その影が二つ三つと増えていく。同時に感じる複数の魔力。
「しまった」
パフェが青い顔で呟いたとき、風が吹いてさっと煙幕を晴らす。
「ナイトメア☆ダミアン、堕天に参上」
そこには、ダミアン率いる魔物軍団が二人を囲んでいた。その数、見えるだけで十体ほど。ルゥとミャア、グスタフの姿はない。
フォックスは二人の足止めと時間稼ぎをしていたのだ。
さっさと逃げればよかった、というパフェとアオイの思考は、魔物の先頭に立つダミアンを見て止まった。
「きゃー!」
「へんたいー!」
いつものようにダミアンは全裸。股間からはちんこがぷらぷら揺れている。
「誰が変態ぞ。無礼な」
「あんたよ、あんた!」
目を逸らしながらアオイが指を指す。ダミアンのぷらぷら揺れるちんこを。パフェはぎゅっと目を閉じていた。
アオイの言葉に、ダミアンの背後の魔物たちもうんうんと頷いていた。
「ぬう、なんと無礼な奴らよ。手討ちにしてくれる。勃起」
しゃきーんと天を向き巨大化するダミアンちんこ。野球のバットほどの大きさがある。
通常のちんこの限界を遥かに超える大きさ、そして強度とパワー。
「いーやーあー!」
あまりに巨大なちんこに恐慌をきたし、アオイは刀をぶんぶんと振り回した。
もう涙目。
「ふっ、笑止」
その刀の範囲内にダミアンはずかずかと踏み込む。最初に当たるのはもちろん巨大ちんこ。
かきーん
「え? えええー!!?」
アオイの手が止まった。刀がダミアンのちんこに止められたのだ。青い血管が浮き上がるちんこは、斬れることなく刀を受け止めている。
「いやー! このちんこ変ー!」
もう涙をちょちょぎらせながら、アオイは刀を引いて後ずさる。
「ふふふ、知らぬのか。鍛えに鍛えぬき、さらに鍛えたちんこはいかなる刃をも通さぬのだ」
「んなわけあるかー!」
アオイの魂からの絶叫。しかし斬れないものは斬れない。
「例え千の武器を身に付けようと、股間に付けた一本のちんこに敗れることもある」
巨大ちんこをぷらぷらさせながら、ダミアンはもっともらしいことを言う。少年漫画のようなことを。
「パフェちゃん!」
隣で未だにぎゅーと目を閉じているパフェにアオイは呼びかけた。必死に。
「ここはあたしが食い止める。その間に」
「そうはいきません」
逃げて、とアオイが言う前にパフェは目を開けた。あんな不浄なものを見るのは嫌だけど仕方ない。
アオイは魔法少女にしたのはパフェ。一人だけ逃げるわけにはいかない。
「でも。パフェちゃんなら飛べるし」
「逃げるなら一緒です」
飛んでもすぐに狙撃されそうですし、とパフェは声には出さずに呟く。
ダミアンの配下は油断なく身構えているのだ。
「まずはあの変態をなんとかしましょう」
もう恥ずかしいなどと言ってはいられない。パフェは裸体のダミアンにじっと目をこらした。
黒い翼の魔物を。
「その翼……まさか堕天使?」
パフェたち魔法天使の白い翼。ダミアンの翼は形だけは全く同じだった。
そして黒い翼は堕天の証。
「母上がな」
ダミアンの父は魔王、母親は堕天使である。
ふと寂しそうに呟き、ダミアンは背後の魔物たちに告げた。
「この者たちは余が仕留める。手出し無用ぞ」
「はっ」
ささっと遠ざかる配下たち。だが包囲は崩さない。
「行きまわすわよ」
「ええ」
ピコピコハンマーを構えるパフェに、アオイも肩を並べる。アオイの方が頭一つ分背が高い。
「だーるまさんがころんだ!」
パフェが宙にハンマーを横に振ると同時、ダミアンがすっ転んだ。足元をすくわれたように。
「今!」
倒れたダミアンにすかさずアオイが斬りかかる。今度こそ汚らしいちんこを切り落とす!
かきーん
「なっ!」
真っ直ぐ刀を振り落としたアオイは、驚愕を禁じ得なかった。
キラめく魔法の刃。その刃を、ダミアンのちんこの先端が白羽取りで受け止めている。皮に覆われていない赤黒い先端が。
「うそーん」
この目で見ても信じられないが本当である。
そしてダミアンはちんこの先端で刀を挟んだまま悠然と立ち上がった。
「こ、このっ」
引くと刀はすぽっと抜けた。よろめくようにアオイは後ろに下がる。
「え〜い」
すると横からパフェが、ピコピコハンマーで直接殴る。斬れなくても殴るのなら。
ピコピコ
ピコピコハンマーは見事ちんこを直撃。ピコピコと小気味良い音が響く。
「無駄ぁ!」
だがちんこは折れもせず、逆にハンマーを押し返した。
「我がちんこに砕けぬものなし!」
それどころか、ちんこがぎゅいーんと回転する。ドリルのように。
「ちんこドリル!」
猛烈な勢いで回転するドリルがピコピコハンマーを逆に粉砕し、粉々に吹き飛ばした!
「きゃっ!」
倒れそうになるパフェを、慌ててアオイが支える。
「ふえーん。こわれちゃいましたー」
柄だけになったハンマーを見てパフェの目に涙が滲んだ。
なんと。ダミアンのちんこはドリルとしても使えるのだ。脅威の万能ちんこ。
「ふふふっ。もう終わりかね」
ダミアンがぐいっと進むごとに、アオイとパフェは後ろに下がる。青ざめた顔で。
「絵理華……」
アオイの脳裏に浮かぶのは、絵理華の美しいブロンド。そして押し倒したときの泣き顔。
「ほう。友達を泣かせたのか」
不意にダミアンが言う。
「それはよくないな。友達は大事にせねば」
「あんた……」
唖然とアオイは口を開き、それからきっと睨んだ。
「仲直りしたいのだろう? 素直に謝ればよい」
「黙れ……」
殺気を込めた低い声。刀を鞘に戻し、魔力を集める。
「アオイ駄目!」
パフェが止めるのも聞かず、アオイは居合いの型でさっと前に飛び出した。
「マジカル☆刀・ファイナル居合い!」
青い魔力を帯びた刀がさっと抜かれ、ダミアンのちんこを狙う!」
「死ねええええぇぇぇぇーっ!!!」
裂帛の気合を籠めた必殺の一撃。
ずばっ、とちんこを包む皮が切れた。だが斬れたのはその薄皮一枚。
「あ、ああ……」
信じられないように目を見開き、アオイの体が自然に震える。
「ここまでのようじゃな」
あえてその一撃を受けたダミアンは、ちんこをドリル回転。ぎゅいーんとちんこが回り、刀がぽたっと落ちた。アオイにはもう刀を握る気力もない。
ドリル回転するちんこはさらにむくむくと大きくなった。そして集束する黒い魔力。
「アオイ、危ない!」
呆然とするアオイの前にパフェが庇うように立つ。
「ナイトメア☆ちんこ・フル射精」
ちんこの先端から溢れる膨大な闇と滝のような白濁液。
それはパフェの<聖なる加護>をも貫き、たちまち二人の少女を押し流した。
「きゃー!」
「いやー!」
闇の魔力と精液を一身に浴び、パフェとアオイはもろともに倒れてしまう。
滝のように流れた精液の水溜りに。ぷーんとイカ臭い。それを頭から被っているのだ。
「絵理華……」
暗くなる視界の中、アオイは絵理華の泣き顔を思い浮かべていた。
ばたっ。パフェと一緒にアオイも気を失った。
「最後まで友を思っておったか」
精液に沈む魔法天使と魔法氏少女を見やり、ダミアンは感心したように目を細める。
「連れてゆけ」
配下に命じると、ダミアンはさっと背中を向けた。
だがダミアンの配下たちはなかなか動かない。誰もイカ臭い精液の水溜りに近付きたくなかったのだ。もちろん触りたくもない。
「早くせぬか」
叱咤され、嫌々ながらも精液まみれのパフェとアオイに近付いていく。
あー。イカ臭い。
「んっ。んんー!」
喘ぐような押し殺した声が聞こえる。
体が気だるい。夢うつつのアオイはぼんやりとその声を聞いていた。
「いやっ、嫌ーっ! だれか、助けてっ!」
くぐもった喘ぎが咄嗟に悲鳴に代わり、アオイははっと目を開ける。
「ここどこ?」
真っ先に見えたのは黒い石壁の天井だった。左右も同じ石壁に囲まれている。
背中に硬く冷たい感触。どうやら硬い床の上に直接寝かされているらしい。
六畳ほどの大きさの暗い玄室だった。暗いのは魔法少女には関係ない。
「だ、ダメーっ!」
悲鳴がした方向を慌てて向く。床の上、金髪のおかっぱの少女が泣き叫んでいた。
「パフェちゃん!」
声を張り上げ、アオイは目を吊り上げた。怒りに。
パフェの白い修道服はビリビリに引き裂かれ、小振りの乳房が両方とも露にされている。
裾も大きく破かれ、その股間にピンクのおかっぱの猫耳魔法少女が顔を埋め、ぴちゃぴちゃと音を立てて、秘所をしゃぶっていた。
「んぅ。いやっ。いやーっ!」
「やめなさい!」
股間を猫耳魔法少女ミャアの猫のざらざらした舌で舐められ、パフェは顔を紅潮させ、涙と金色のおかっぱ髪を振り乱していた。
泣き叫ぶ声に甘いものが含まれているのに、アオイは気付いていない。
「やめろってば!」
すぐに起き上がろうとしたアオイだが、手も足も動かない。
「くっ」
両手は後ろ手に縛られ、両足も縛られている。縛っているのは魔法封じの銀の縄。
パフェも同じように銀の縄で後ろ手に縛られていた。股間を舐められながら、悶え、泣き叫ぶことしかできない。
アオイはまだ気付いていないが、フル射精されたときの精液は綺麗に落とされ、匂いも残っていなかった。
みんな臭いのが我慢できず、ピュリファイケーションの呪文で浄化したのだ。
「ちっくしょー!」
床に転がされ、縛られた身でアオイはじたばた暴れるが、しっかりと縛られた縄はびくともしない。
「んんっ。んんー。んんーっ!」
ぴちゃぴちゃと猫の舌が敏感な割れ目を這いずる。まだ毛も生えていない天使の秘肉を。
ピンクの秘肉はますます赤くなり、もぞもぞと腰が悶えていた。
叫んでいた口は止まり、必死に歯を食い縛って何かに耐えるが、隙間から熱い息が漏れ出す。
「いやぁ……。こんな、こんな、嫌ですぅ!」
我慢できずに大きく開いた口から出るのははやり悲痛な叫び。そうしないと別の声が出てしまいそうで。
「もうやめてくださいぃ。おねがいですぅ」
ぺちょぺちょ股間をしゃぶるミャアに頼んでも聞いてくれない。ミャアは夢中になって魔法天使の幼い秘裂をしゃぶり、音を立てて吸う。
ふりふり尻尾を振っているのは、ミャアも喜んでいる証拠だ。
「やめて……やめてよっ! こんなのひどすぎる!」
「そうじゃな」
アオイの怒声に同意する淡々とした声。意外な声にアオイは一瞬固まった。
「だ、誰よ」
声がしたのはパフェとは反対側。振り返ると、でっかいちんこが見えた。
「きゃあああーっ!」
思わず目を閉じ、それから恐る恐る開く。
「目が覚めたか」
いつも全裸のナイトメア☆ダミアンが優しく声をかける。ぷらぷら揺れるちんこは通常サイズに戻っていた。それでも並の男よりはよほど大きいが。
それが縛られた身のすぐ間近で揺れている。アオイの顔が純粋な恐怖に引きつった。
「この……へんたい! あたしらをどうする気よ!」
それでもアオイは怒号を飛ばす。そうしないと恐怖に押し潰されそうで。目に涙が溜まるのは止められない。
「へんたいとは無礼じゃの」
「へんたいじゃないのーっ!」
怒鳴っている間は恐怖を感じずに済む。だからなのかアオイは怒鳴り続けた。
「離せ、離しなさいよ! ちんちんちょん切ってやる!」
「女子がちんちんなどと言うものではない」
そのちんちんをぷらぷらさせながら、ダミアンがゆっくりと歩いて行く。
「くっ」
縛られた身を緊張させるアオイだが、ダミアンは彼女を素通りし、パフェに向かった。
「んっ、んんっ。あふぅ」
ミャアにひたすら股間をしゃぶられ、熱い機を吐いて悶えるパフェ。猫のざらざらした舌は、クンニには最適である。
「どうかな気分は?」
黒い翼の全裸のダミアンから訊ねられ、パフェは涙目で言い返した。
「こ、こんなことは今すぐやめさせなさい。……くっ、ううっ。て、てんばつが降りますよ」
「ほほう」
喘ぎながらも気丈に説教するパフェに、ダミアンは感心した。
「では今すぐ天罰とやらを見せてもらおう。天使なのだろう」
「ううっ……。こ、この縄をほどいてください。そうすれば、てんばつできます。はい」
涙を溜める瞳にはまだまだ光がある。希望の光。それを見て取ったダミアンは、彼女の心の内を覗き込んでいた。
「処女を奪われたくない。そう思っておるな」
「は、はい。んっ」
微かに喘ぎながらパフェは肯定する。天使にとって純潔はとても重要だ。処女を失うと天界にすぐさま帰還させられるほどに。
「ミャア、もうよいぞ」
命じられ、名残惜しそうに股間から顔を上げるミャア。口の周りに付いた体液をぺろっと美味しそうに舐める。
ハァ、と紅い頬でパフェは安堵の息を吐く。だが次の言葉でハッとなった。
「次はその魔法少女を可愛がってやれ」
「わかったにゃー」
床に転がるアオイに、ミャアが四本足でのっそりと近付く。
「このっ」
らんらんと瞳を輝かせながら近寄る雌猫を、アオイはキッと睨み付けた。
アオイの鋭い眼光を物ともせず、ミャアは彼女の胸に肉球のある手を乗せる意。アオイが動けないのを知っているから。
「にゃーにゃー」
肉球のある猫の手がふにふにと胸をこね回した。パフェと同じくらいの小振りの感触。
「こっちもあんまり大きくないにゃー」
「うるさい!」
「やめて!」
怒鳴るアオイに、哀願するパフェ。
アオイを魔法少女にしたのはパフェ。だから目の前でアオイが嬲られるのは何よりも辛い。自分の責任だから。
「苦しいか。自分が選んだ魔法少女が穢されるのは」
パフェの心を読み取って、ダミアンが声をかける。そして裸の身で上に覆い被さってきた。
「ならば、見なくても済むようにしてやろう」
ダミアンの端正な顔が近付いてくる。ちゅっと口を塞いだ。
「んー」
体の下でパフェが悶える。その小柄な体をダミアンは抱きすくめた。
「いやっ!」
口を離すと、パフェは早速悲鳴を上げた。涙がぽろぽろこぼれる。
「破壊神の制御をしてもらおうと思ったが……。別の天使を捕まえるとするか」
「くっ、ううぅ……。だめ、さわらないで」
ミャアの愛撫で勃起したピンク乳首をクリクリ指で回し、ダミアンはパフェの敏感な反応を愉しんだ。
徹底的に股間をしゃぶられ、紅潮したパフェの体はすっかり火照っていた。
「いやっ。んんっ。あふぅ」
乳首をこね回され、小振りの乳房を揉まれ、ダミアンの体の下でパフェはあられもない喘ぎ声を漏らした。
そんな自分が恥ずかしくて、パフェの目からさらに涙がこぼれる。
「いやあーっ!」
横からの悲鳴にそちらを向いたパフェは、さらに涙した。
ミャアが猫の鋭い爪でアオイの青いドレスを引き裂き、胸を露にする。
そしてピンクの乳首が見えると、ミャアは早速それにしゃぶりついた。
「くっ、んっ」
ザラザラした猫の舌が乳首を舐め、口をすぼめて吸っていく。
むず痒いような感触に、アオイは頬を紅潮させ、微かに身悶えた。
正義の魔法少女が、悪の魔法少女に嬲られる。そして魔法天使たる自分は、魔物に嬲られている。
パフェの目から涙が止まることなく流れ、そして口からは絶叫が迸った。
「こんな、こんなのって……イヤああああああああああぁぁぁーっ!」
そのパフェの小振りの、しかし柔らかい乳房を揉んでいるダミアンは、絶叫を間近で聞き、寂しげに自嘲の笑みを浮かべた。
「最低じゃな。余は」
そう思いつつも、小さく柔らかい乳房を揉むのをやめられない。
天使の可愛い顔が歪み、その表情もまたダミアンの胸を高鳴らせる。
−我が母上も、このように犯されたのであろうか。
ダミアンの母親は堕天使だ。元から堕天使だったわけではない。魔王の父親に敗れ、調教された末に聖なる心を失い堕天使となった。
そうして産まれたのがダミアンである。
「んっ。んんー」
絶叫してからは声をくぐもらせて喘ぐパフェにさらに胸が高鳴った。
剥き出しのちんこがむくむくと大きくなるのを意識した。魔法で大きくしたときよりは小さいが、それでも常人の比ではない。
「どれ」
足首に手をかけ、簡単に開かせる。抵抗はない。
「う、ううっ……」
ピンクの割れ目はミャアの唾液と自身の愛液で濡れていた。開いた股からさっと空気が入り込み、パフェはむせび泣いた。
「いや……こんな、男に乱暴されるなんて……」
「覚悟はよいか」
「いやぁ……」
ずっとダミアンが腰を割り込ませる。股間に熱く硬い先端が触れ、パフェの身が引き締まる。
「だめっ! やめなさい!」
横から怒声が飛ぶ。アオイだ。ミャアにその乳首を吸われながら。
ちゅうちゅうとピンクの乳首を吸い、ザラザラの舌でしゃぶるミャア。アオイは
もぞもぞと身悶えながらも、今にも挿入されようとしているパフェを見て、必死に叫ぶ。
「おねがいだからやめて! やめなさいってば!」
「アオイ……」
わが身よりもパフェを案じるアオイに、そのパフェは覚悟を決めた。
「お、お願い……。私はいいから、アオイを助けてあげて」
「麗しい友情よのう」
本心からアオイを救ってほしいと願うパフェの心情を読み取り、ダミアンは本気で感心していた。
「ならば、余の同志となるがよい」
「えっ?」
挿入直前の勃起をそのままに、足首を押さえている右手をパフェの額にかざすダミアン。
「余の命令を聞くのじゃー!」
そして手から流れ込む青い魔力。服従の呪い。
「きゅあっ」
ばちっと青い魔力が弾かれた。パフェの意志ではなく、魔法天使の<聖なる加護>に。
「ふむ。やはり、魔法天使の<聖なる加護>は破れぬか」
邪悪な魔法を受け付けない魔法天使の<聖なる加護>。ダミアンの服従の呪いも受け付けなかった。
天使を服従させるには、やはり堕天させてからでないと無理なようだ。魔王の父親がそうしたように。
だが処女を失うと即座に天界に戻る魔法天使を堕天させるのはなかなか難しい。
「ま、それは後で考えよう」
直前でお預けをくらったちんこはビンビンとその身を震わせ、待ちかねている。
「残念じゃが、お主の頼みは聞けぬ」
「そんな……」
本当に申し訳なさそうにダミアンが言う。アオイを見逃すことは出来ない。
「その代わり、優しくしてやるぞよ。このように。
ぐにっ。
槍のようなちんこの先端が、肉の割れ目をこじ開け、パフェの花弁を貫く。
「あ、ああぁ……」
ずっしりと下半身に突き刺さる重さと、そして熱さ。胎内に異物が挿入されたのを受け止め、
パフェの全身が跳ね飛んだ。だが挿入したちんこは離れない。
「いや……イヤアアアアアァァァーッ!」
「やめてえええぇぇぇぇぇーっ!!!」
パフェとアオイ、二人の絶叫を聞きながら、ダミアンは腰を一気に突く。
「ひぎいいぃぃぃ!」
天使の狭い膣肉を一気に引き裂き、怒張が奥まで貫いた。それでも半分も埋まっていない。
「ぐうっ……はがあああっ……!」
ダミアンに貫かれ、ビクビクと全身を痙攣させるパフェ。結合部からは血が溢れていた。
「ああ……そんな……。くっ」
パフェの貫かれた股間から流れる血を見て、アオイもまたむせび泣く。
その小振りの乳房をミャアがしゃぶり尽くし、じっくりと味わっていた。
「ああぁ…… あがああぁ」
破瓜の衝撃が頭を真っ白に染め上げ、それから徐々に感覚が戻ってくる。
お腹の中に異物が突き刺さる痛みと、圧迫感、そして処女を奪われる悲しみも。
「いや……いやああっ! 死んじゃう! 死んじゃうーっ!」
背中を仰け反らせ、パフェの身が跳ね飛ぶ。
挿入してからはじっと止まったままのダミアンに、その動きが刺激となった。
「どうした。物足りぬでござるか」
もはや足首を押さえることもなく、挿入したまま腕を組んでじっとパフェを見下ろすダミアン。汗一つかいていない。
「いやっ! いやっ! 抜いて、抜いてーっ! 死んじゃうーっ!」
泣き叫ぶパフェはがくんがくんと大きく背中を上下に揺らし、紅潮した体にいっぱいの汗を浮かべていた。その汗も涙と一緒に飛んでいる。
「ひぐううっ!」
苦痛にさらに泣き、悶えるパフェ。その動きが、野太い怒張の突き刺さる幼い膣に刺激をもたらしていることには気付いていない。
「死ぬーっ! 死んじゃうーっ!!!」
「やめてーっ! もうやめてっ! パフェちゃんが死んじゃう!」
死んじゃうというパフェの叫び、そして股間から流れる血に、本気で死ぬかもしれないと思い、アオイもまた必死に叫んだ。
実際はそれほどの出血でもないのだが、乳首をしゃぶられ続け、アオイもまた平常ではいられなかった。
「死んじゃううううううぅーっ!」
「やめて! パフェちゃんが死んじゃうっ!」
パフェとアオイの本当に死ぬような悲鳴に、ダミアンは平然としながらも内心苦笑していた。
天使が、いや人間でも、この程度で死ぬはずがない。せいぜい腰を痛めるぐらいだ。
まあ、痛がってるだけだし、もうよかろう。
「いくぞ」
言うが早いか、ダミアンはどぶっと射精した。膣内で。
「ひぎいいいいぃっ!」
熱い体液が放たれるのが分かったのだろうか。噛み締めたパフェの口からも鮮血が漏れる。
「ふー」
射精しながらも汗一つ出さず、腕を組んだままダミアンは精を放ち続ける。
「いやあああっ! アアアアアアアーっ!」
ドクドクといつまでも止まらない射精に、パフェは頭を激しく振り、金髪のおかっぱがさらさらと流れた。
そして射精が終わる前に、パフェからダミアンに魔力が流れ込む。魔力を吸収されたのだ。
同時、パフェの体が白い光に包まれた。
「アオイーっ!」
最後までアオイの身を案じ、パフェは光の球となって浮かび上がる。黒い石壁を突き抜け、天へと昇っていった。
パフェがいなくなってからも、射精はしばらく続き、石畳の上に白い水溜まりとんった。イカ臭い。
射精してもなお、ダミアンのちんこは勃起を保ったままだった。だがまだ獲物は残っている。
「あ、ああぁ……」
パフェが消え、残されたアオイは呆然と目を丸くする。その目からは涙が流れ続けていた。
「魔法天使は去った」
ミャアに乳首を舐められながら、呆然とするアオイの額に、ダミアンは手を伸ばす。
「余の命令を聞くのじゃー!」
「いやっ!」
ばちっとダミアンの青い魔力は弾かれた。服従の呪いを、アオイの意志が跳ね返したのだ。
「ほう」
唇を舐め、ダミアンの手がアオイの青いスカートに伸びる。胸はミャアに任せ、こちらを責めるつもりらしい。
「い、いやっ……」
「どこまで持つか。見物ぞよ」
服従せぬのなら、反抗する意志がなくなるまで嬲るまでだ。だが正義の魔法少女は絶望すると普通の少女に戻ってしまう。
即ち絶望する前に屈服させねばならない。
ダミアンはスカートの中の手を、さらにパンツの中へと忍ばせた。
「いやっ……嫌っ……」
ダミアンの手をパンツの中、股間に感じ、きゅっとアオイの股が締まる。
「嫌あああああーっ!
叫ぶその脳裏には、絵理華の姿が浮かんでいた。
(つづく)