撫子さんと初めて会ったのはいつだったか。はっきり覚えていないほど、
小さいときからずっと撫子さんとは一緒だった。
 でもあの日の約束だけは今でも覚えている。
 あれは幼稚園で遊んでたとき。
「やまとちゃん」
 どうしてそんな話の流れになったかまでは覚えていない。当時から長い黒髪がきれいだった撫子さんが、幼稚園児だった僕−千巻 大和−に言った。
「なでしこはね、おおきくなったら、やまとちゃんのお嫁になるの」
「うん。いいよー」
 無邪気な笑顔の幼馴染の女の子に、僕も笑顔で答え、その白い手を握った。
「ぼく、おーきくなったら、なでしこちゃんをおよめさんにする!」
 それは僕と撫子さんだけの、小さい日の約束。
 ただの無垢で無邪気な子供同士の他愛無い約束。
 だけど−

 どうしてこんなときに、あの日の約束を思い出すんだろう。
 今、撫子さんは僕の側に横になっている。
 林の中の芝生の上で、無残な姿で。
 長い黒髪は乱れ、地面を引っ掻いた指からは血が滲んでいる。葵の着物ははだけ、乳房も股間も剥き出し。
そして股間の中心はぱっくりと割れ、血と精液が滲んでいた。
「あ、アアぁ……」
 虚ろな瞳、放心しきった顔で呻くように呟く。
「ごめん……なさい。ごめんなさい……」
 誰に謝っているのか。無意識にごめんなさいと呟き続けていた。
 その彼女の前に立つのは、悪魔の僕。処女を奪ったばかりの野太い男根は未だ反り返り、
先端からはまだ白濁液を滲ませていた。
「ごめんなさい……大和くん……」
 放心した撫子さんの呟きに、びくんと体が反応する。
 目の前の悪魔が、僕だと気付いたわけじゃない。ただ幼馴染の『大和』を呼んだだけ。
 でもなぜ僕なんだろう? 母親とか、もっと違う人を呼ぶだろうに。
「やめてください……。お願いですから、その娘にはもう手を出さないで」
 弱々しい声に振り向く。金髪の女性が翼の生えた背中にリリムとリリスに座られ、
地面の上で倒れていた。顔と腕は必死にこちらを向いて。
 ああ、もう一人いたんだ。
 魔法天使エンジェル☆フローラ。撫子さんを正義の魔法少女マジカル☆ナデシコにした張本人。
 美しかった顔も今は涙で濡れている。当然だろう。目の前で、ナデシコが処女を奪われたのだから。
「リリム、リリス、そっちはもういいぞ。この女を見てろ」
「はーい」「は〜い〜」
 フローラの背中に座って押さえていたリリムとリリスが立ち上がり、今度は撫子さんにまとわりつく。
二人ともほんのりと頬が赤い。犯されるナデシコを見てたのは一緒だ。欲情したのだろう。
「あはっ。ご主人様のせーえき♪」
「ひゃんっ」
 リリムが撫子さんの股間を舐め、微かに悲鳴が漏れた。
「あんまり無茶するなよ。また可愛がるんだからな」
「はーい」「は〜い〜」
 股間を舐めるリリムに、胸をもみもみするリリス。

 ま、あっちは大丈夫だろう。
「待たせたな」
 泣きながらうつ伏せで地面に寝そべるフローラの側に立ち、眼下に見下ろす。
涙を流す瞳で、なおも気丈に睨んできた。
 ほっそりとした、それでいてしっかりと成熟した肢体を白い羽衣に包み、
ゆるやかに波打つ金色の髪は腰まで伸び、前髪はきっちりと切り揃えている。
背中には、天使であることを証明する白い翼。
 僕は大きな悪魔の手で、その翼を掴みしめた。
「きゃあっ!」
 手の中の翼は意外に頑丈で、強い弾力で押し返してくる。
「くっ……。な、なにを」
 引っ張られたフローラが背中を仰け反らせる。
「デビルサンダー」
「きゃあああああーっ!」
 不意に角から電撃。バタバタとフローラが悶え、美しい顔が苦痛に歪む。
 その顔に胸がきゅんと高鳴る。翼を握ってる手も痺れたが、そーれもう一発。
「きゃあああああああああああああーっ!!!」
 二度目の電撃に背筋をピンと仰け反らせて硬直し、フローラはがくっと脱力。
「はぁ……あぁ……」
 息も絶え絶えといった感じで呻くフローラ。いたぶられる天使の美女に胸が踊る。
 翼を握る手に力を籠め、一気に引き上げた。
「きゃぁっ!」
 ぶちっと何枚かの羽根が抜け、宙に舞う。そのうちの一枚を手にして、フローラの白い羽衣の背中に手をかけた。
 ビリリッ、と白い布が簡単に引き裂かれ、白い背中が露になる。翼の付け根も。
「な、なにを……」
「デビルサンダー」
「きゃあああああああああーっ!」
 三度目の電撃にのたうつフローラを眼下に、腰を落とし、木を背中にあぐらをかいて座る。
そしてフローラの金髪を片手でつかむと、背中を向けさせたままで無理矢理に膝の腕に座らせた。
 木の前で、悪魔の僕の上に天使のフローラが座ったような格好になる。一部を引き抜かれた白い翼が胸に当たり、くすぐったい。
 そうして片手に白い羽根を持ったまま、片手で羽衣を破き、背中だけでなく
前も下着もパンツも剥いでいった。豊かな胸から股間までも晒されていく。
「あぅ……。な、なにを……」
「決まってる」
 豊かな乳房を後ろから眺め、僕は告げる。
「犯して処女と魔力を頂く」
 ビクンッ、とフローラが震えるのが直接伝わってきた。
「お、お願いです」
 フローラの声は震えていた。哀れなほどに。
「あの子は……マジカル☆ナデシコは助けてください……」
 フローラの涙を流す視線は倒れ付した撫子さんに向けられている。虚ろな瞳で
リリムに股間を舐められ、リリスに胸を弄ばれていた。だが反応はほとんどない。
「心配するな」
 同じ光景を見ながら、膝の上に座らせたフローラに囁いた。
「殺しはしない。たっぷりと愉しませてもらうさ。飽きるまでな」
「あ、あぁ……。そ、そんな……」
 頬にさらに熱い涙がこぼれるのが後ろからでも見えた。撫子さんを戦いに巻き込んだのはフローラ。

 その結果は悪魔による陵辱。それを止める力も術もない。
「ごめんなさい……。ごめんなさい」
 むせび泣く天使の金色の髪に鼻を寄せ、くんくんと匂いを嗅ぐ。晴れやかなお日様の匂いがした。
「良い匂いだなー」
「お願いです……。どうか、どうかマジカル☆ナデシコは見逃してください!」
「そうだな」
 髪の匂いを嗅ぎながら、手に持ったままの白い羽根で天使の頬を撫でる。涙で濡れた頬に。
たちまち羽根の先端も涙に濡れた。
「お前が僕を満足させたら、考えてやってもいいぞ」
 僕の男根はまだ硬く勃起したまま。膝の上のフローラの太ももにゴリゴリと当たっている。
「……」
 しばしの沈黙。逡巡するのが分かった。
「は、はい……。なんでも、なんでもします。ですから……」
「満足したらな」
 言葉とともに、手にした羽根を顔から下に動かす。フローラの豊かな胸、その頂点の桜色へ。
「ひゃっ」
 さらっと羽根で乳首を撫でると、思わず声が漏れる。だがすぐには歯を食い縛って声を抑えた。
「声を出せ。あっちの女がどうなってもいいのか?」
「は、はい……」
 さわさわと羽根を走らせ、脇の下や首筋をなぞり、
「ひゃっ!? きゃんっ」
 豊かな乳房の曲線に合わせて羽根でなぞり、さわっと乳首を撫でていく。
「んっ……あんっ……」
 膝の上のフローラが微かに身じろぎし、甘い吐息が漏れた。
 そのまま羽根でくすぐり、彼女の反応を愉しんでいく。
 金色の髪で覆われた耳をくすぐり、鼻へと。鼻をくすぐると小さく「くしゅん」とくしゃみが出た。
「ははっ」
「うう〜」
 恥ずかしそうに唸るその口をくすぐり、そのまま下へ。首から胸の中心を撫で、
おへそをくすぐった。
「んぅ」
 フローラのお腹が固くなるのを感じる。
「力を抜いて」
 言いながらもっと下、脚の付け根へと羽根を向ける。太ももを撫でながら、
中央の股間へと。
 後ろから覗くと、股間にはしっかりと金色の茂みが覆っていた。その茂みを羽根でさわさわと撫でていく。
「んっ……あっ……。やっ……」
 はぁと切ない息が漏れ、ぐっと歯を食い縛って何かを堪えそうになるが、
「声を出さないならマジカル☆ナデシコを犯すぞ」
「あ、アンッ。アン……んっ……んっ……うっ……」
 規則的な喘ぎを耳に、股間の羽根を走らせる。もっと早く、もっと奥へ。
「はああっん!?」
 不意にビクッと膝の上のフローラが跳ねた。
「ここか?」
 股間の上辺、茂みの奥をしゅっと撫でる。
「はあっ!」
 ビクンッと跳ねるフローラ。どうやらここが急所らしい。
「あっ……アアッ。アアアンッ」

 さわさわと股間を撫でる度に切ない声が漏れる。
 羽根で割れ目を愛撫しながら、もう片方の手で背後からぎゅっと乳房をつかんだ。
「あうんっ」
 撫子さんよりもさらに柔らかい胸の脂肪。つかんだ指が食い込んでいく。
その指でツンと乳首を捻った。
「きゃうっ!?」
 もうプックリと尖った乳首。直接指でクリクリこね回すと、フローラの身体は敏感に反応し、股間への愛撫と相まって、膝の上で振動していった。
背中の白い翼もさわさわと羽ばたき、僕の胸をくすぐる。魔法天使は興奮すると翼が動くらしい。
リリムとリリスも背中の羽を動かしていたっけ。
「はあっ!? きゃっ、やあぁっ、ダメッ、だめぇ!」
 羽根で股間の茂みの奥を撫でられ、指で乳首をこねられ、膝の上のフローラが緊張し、
悶えていくのが直に伝わってくる。声も徐々に上擦ってくるようだった。
「はああっ……アァ……。やめて、もう許してぇ……」
「いいのか?」
 赤くなった耳を舌を伸ばして舐め、僕は囁く。
「お前が拒絶するならマジカル☆ナデシコを犯すだけだ」
「くぅ……。ひゃんっ、わ、わかりました……。わ、私に……うんっ……」
 フロ−ラの頬に汗が浮かび、涙と一緒に流されていく。
 憎むべき悪魔に嬲られながら、受け入れるしかない。天使にとってどれほどの屈辱だろう。
「はあっ……。あああっ、アアァ……」
 いつしか膝の上のお尻がリズミカルに揺れていた。
「どれ」
 股間を撫でていた羽根を掲げ、ローラの目の前で眺め、
「もうしっかり濡れてるな」
 羽根はぐっしょりと濡れていた。
「くっ」
 涙を流しながら頭を振るフローラ。涙が飛び散り、流れる金髪が僕の胸をくすぐる。
 濡れそぼった羽根を捨て、両手で太ももを下から支え、フローラを持ち上げた。
「なにを……」
「そろそろいいかな」
 尖った肉棒の真上に、フローラの花弁。このまま下に降ろせば挿入される。
「魔法天使は処女を失うと、天界に帰るんだっけ」
 エンジェル☆ローラは光になって天へと昇っていった。このフローラも処女を奪えばそれっきり。
「つまらんな。こっちにしとくか」
 持ち上げる角度を変え、今度はお尻を向けさせる。白いお尻。その穴を。
 そのままフローラを下に降ろし、肉棒が尻穴に突き刺さった。
「ひぎいいぃ!」
 太ももに緊張が走り硬直する。全身も同じく硬くなっているだろう。
「力を抜け」
 無理なことを言いながら、下へ下へとフローラを押し付け、肉棒がアナルへと突き刺さっていく。
白い尻はもう血が滲んでいた。
「ぎゃあっ! ち、違う、そこ違いますぅ! はがっ!」
「違わないよ」
 ずぼっ、ずぼっ、と悪魔の硬い肉棒がお尻に埋まり、さらに血を噴き出させていた。
僕の肉棒も痺れるほどに痛い。人間のままだったら我慢できなかっただろう。
「ああぁ……アガアアアァーッ!」

 フローラの絶叫が虚しく青い空へと吸い込まれ。
「ひぐうぅ! はぎゃああっ!」
 金色の髪が僕の目の前で踊り、視界を金に染める。
 そしてずるずるっと、溢れる血を潤滑油にして肉棒がアナルに潜り込み、
すっぽりと埋まった。
「あぁ……アアアァ……いやぁ……」
 わなわなと震えるフローラの白い背中と翼を見ながら、僕は動きを止め、硬いアナルに意識を集中する。
 硬くてギチギチで、それが心地良い尻肉。狭くて痛いほど。だがその痛さが心地良い。
 うん、アナルもなかなかいいものだな。
「はああっ……。あっ、アアッ……」
 さすがに魔法天使だけあって、痛みにはもう慣れたようだ。滂沱しながらも、
フローラは必死に痛みに耐え、苦悶の表情のまま固まっている。
「どうだい? お尻に挿れられた感触は?」
「ぐぅ……。い、痛いです……」
 正直でよろしい。
 お尻から溢れる血が肉棒を伝い、僕の股間にも流れ、陰毛を赤く染めていた。
「それじゃあ」
 ぐいっと腰を突くと、
「ひぎゃああーっ!」
 硬い尻肉が内部からほじくられ、絶叫が再び上がる。
「痛い? 痛いだろう? もっと痛くするよ」
 ぱんぱんと肉を打ちつけながら腰を突く度に、フローラの絶叫と涙がほとばしった。
「ひいいぃ! やああっ! いたい、痛いいいぃぃー! 痛いんですうぅーっ!」
 無様に泣き叫ぶ天使を背中から眺め、揺れる金髪に視界を奪われながら、僕は夢中になって腰を突き続けた。
 肉棒がごしゅっと尻肉を抉り、こちらもジンと痺れるほど痛い。悪魔の肉棒だから耐えられる痛み。
「くうぅ!」
 股間からビンビンに伝わる痛みと刺激に酔い痴れ、ガンガンと腰を振っているうちに頭の中も痺れてきた。
「はぐううぅ! はああっ! やめ、もうやめてえぇ! 壊れる、壊れちゃいますぅ!」
 泣き叫ぶフローラの絶叫が耳から脳にこだまし、僕を頂点へと誘った。
「くっ」
 突っ込んだ肉棒が発射し、ドロッと尻穴を白く染め上げた。
「アア……アアアアアーッ!!!」
 ガクガクとお尻を揺らすフローラ。その尻にドクドクと大量に射精し、血と一緒にこぼれてくる。
「ふー」
 あまりの心地よさに僕は脱力し、フローラの太ももを支えていた手を離してしまった。
「ああっ……あがああっ!!!」
 叫ぶフローラが前のめりに倒れ、尻を高く上げた格好で頬を草むらに付ける。
お尻からは、血と白濁液がドロッとこぼれていた。
 撫子さんに続いての射精にすっきりしたか、僕の肉棒はしゅんとしなだれていた。
血を付けたままで。
「どうやら、アナルの処女を奪っても、天界には帰らないようだな」
 息を整え僕は言う。フローラが天に変える様子はない。と同時に魔力も奪えないようだが。
 魔法天使を飼うときは、処女を奪わずにお尻だけを使うことにしよう。
「痛かったろ」

「ア、アァ」
 草むらに涙にこぼし、ただ呆然と呻くフローラ。だがその瞳にはまだ光がある。
 今度はどうしようかと考えてると、
「や、やめてぇ」
 別の場所から声が上がった。
 撫子さんだ。
 胸をリリス、股間をリリムに舐められ、小刻みに身悶えしつつも、涙を流す瞳でこちらを見ている。
「もう……やめてください……。天使様に、ひどいことしないでぇ……」
 どうやらさっきのフローラの絶叫で目覚めたのだろう。自分も処女を奪われ、
今なお悪の魔法少女に嬲られながら、フローラを気遣う。
「な、撫子……」
 フローラも顔を挙げ、涙を流す瞳で撫子さんを見返した。そして微かに微笑む。
「私なら大丈夫です……。悪魔になど決して屈しませんから」
「天使様…… 。あうんっ!」
 びくっと撫子さんが腰を上げて悶える。リリムの舌がよりはやくなり、
びしょびしょと音を立てて股間を舐めていた。膣内射精した僕の精液を舐め取るかのように。
「ああ……。ごめんなさい撫子……。お、お願いです、彼女にはもう何もしないで……」
「さて。どうしようかな」
 うつ伏せに倒れていたフローラの肩をつかんで反転させ、仰向けにして顔を上に向かせる。
豊かな胸もぷるるんと震え、上を向いた。
 フローラの乱れた金髪を撫でながら、天使の泣き顔をじっと見下ろす。
「お願いです。どうか、どうか撫子は許して……」
「言ったろ。お前が満足させたらな」
 フローラの上に覆いかぶさり、ぎゅっと上から抱きしめる。柔らかい天使の肌を全身で感じ、
豊かな胸が弾力を持って僕の体を押し返した。汗で濡れてもなおサラサラで。
そうしてゆっくりと顔を近づけていく。フローラはもう抵抗しようともしなかった。
抱きしめられる女体もぐったりと脱力したまま。
 ちゅっ、と抱きしめる天使にキス。上品な甘い味。フローラは涙を流す目を開いたまま受け入れた。
 そのまま唇を吸い、全身を硬く抱きしめ、天使の全身をも味わう。
 こうして裸を抱きしめてキスしているだけで、胸がカーッと熱くなる。萎えていた股間に見る見る血が集まるのを自覚した。
 一旦口を離し、ちゅっちゅっとキスの雨。何度もキスしながら、横目で撫子さんを見る。
「んぅ……あんぅ……」
 撫子さんは長い黒髪を揺らし、芝生の上で悶えていた。リリスが乳首をちゅうちゅうと吸い、リリムは股間を必死にしゃぶっている。
「……あっ……。嫌ぁ……」
 微かに喘ぐ声がこっちまで聞こえていた。
 フローラも同じ光景を見ているのだろう。涙を流し続けている。悪魔に辱められるよりも、
自分が巻き込んだ撫子さんが嬲られるのが悲しいのだ。そして己の無力を嘆く。
 僕は強く強くフローラにキスし、頭を抱えて金色の髪を撫でていった。フローラは黙って僕のキスを受け入れる。
「ふー」
 天使を抱きしめているうちに、すっかり熱くなった悪魔の体を離す。股間は再び硬さを取り戻していた。
 その血の付いたままの肉棒をフローラの顔に突きつけ、

「舐めてきれいにしろ」
「……」
 血にまみれた赤黒い肉棒を、フローラは涙目で見上げ、ゆっくりと顔を上げる。
そして何も言わずに、舌を伸ばしてちろちろと舐めだした。
「うおっ」
 フローラの舌が肉棒に触れ、付着した血を舐め取るたびに、ビクビクと腰全体が勝手に動く。
「いいぞぉ」
 見下ろすフローラの金色の髪を撫でながら、僕は快楽と、それ以上の征服感を感じていた。
 処女を奪う以上に口でさせたほうが、女を屈服させたという想いが強くするのだ。
「口でくわえてみろ」
 言われるまま、大きく口を開いて野太い悪魔の肉棒を天使が咥える。
 フローラの口の中は狭くて暖かく、びしょびしょに濡れている。
「あー。いいぞ」
 その感触は膣に挿入したときと同じかそれ以上の快感を肉棒に与えていた。
 べっとりと舌が肉棒に絡み、筋を舐め、カチカチと当たる歯の感触すら心地良い。
「やめてぇ……。天使様にひどいことしないでぇ……」
 自身も性的に嬲られながら、撫子さんがなおも哀願してくる。だがリリムと
リリスに愛撫され、ただむせび泣きながら悶えるしか出来ない。
「ふー」
 たどたどしいが、だからこそ巧妙に感じるフェラチオに僕はすっかり満足していた。
フローラの口の中で肉棒がむくむくと大きくなり、圧迫していく。
「んっ」
 たまらずに口から肉棒を吐き出すフローラ。唾液が肉棒の先端と天使の口を結んでいた。
「なんだ。もう終わりか?」
「い、いえ……」
「脚を拡げて見せろ」
 このまま口でさせてもいいが、あとには撫子さんも控えている。フィニッシュといこう。
「はい……」
 もはや言われるがままフローラは己の脚を開き、その中心部を晒してくれた。
金色の茂みの奥、
赤く艶かしく輝く秘所。ぐっしょりと濡れている。お尻は赤く腫れ、まだ血を流していた。
 腰を割って肉棒を突きつける。フローラが口で肥大化させてくれた男根。血も舐め取ってくれたが、すぐにまた付くだろう。
「挿れるぞ」
「お願いです……。どうか撫子は助けてください」
 処女を失う寸前まで案じるのは撫子さんか。なんて良い天使だろう。
 その天使を無惨に陵辱するかと思うだけで、肉棒がビンビンに震える。
「いくぞ」
 開かせた脚の太ももをつかみ、ぐっと腰を進める。豊かな金色の茂みに先端が触れ、
くすぐったい。
 ぐにっ。
 鋭い先端が茂みの奥へ分け入り、肉ヒダを左右に掻き分け、
「ひっ……!」
 ずりゅっ! と一気に貫く。
「アアーッ!」
 林に、悲痛な叫びが迸った。敗者の無惨な声。

「アアァ……! はううぅ!」
 フローラの手が草むらを掻き毟る。先程のアナルへの挿入で痛みには慣れていただろう。
だが処女を奪われた衝撃に慣れるものではない。
「ああっ……あがぁ……」
 ぐに、ぐにっと悪魔の野太い肉棒が、清楚な天使の処女を貫き、埋まっていく。
結合部からは鮮血が一筋流れていた。
「はっ……アァ、あうぅ……」
 必死に耐えようとするが、美しい眉はきゅっと曲がり、顔は苦痛に喘ぐ。
 その天使の顔を見ながら、僕は欲情が満たされるのを感じ、さらに昂ぶらせる。
 もっとだ。もっと泣いて見せろ。
 ぐりっ、と突き刺した肉棒で膣肉を抉るように腰を突く。
「ひいぃ……! あ、あう、あぐううぅ……!」
 フローラの腰が跳ね上がり、そして落ちる。その動きもまた肉棒に刺激を与え、
股間から脳へと伝わってきた。
「ああぁ……。お、お願いですぅ……。撫子は、あの娘だけは……」
「天使様……ああ、天使様ぁ!」
 フローラの哀願と撫子さんの悲痛な叫びが重なる。
 処女を奪われながら、想うのはお互いの身の安全。麗しい女の友情じゃないかね。
「ひぐうぅ……!」
 腰を突くたびにぱんぱんと肉と肉がぶつかる音がし、苦痛に呻く声がする。
 そして処女肉を引き裂いた僕の肉棒は狭い膣で抽出を繰り返し、天使の胎内を存分に貪っていた。
「ああぁ……アアァ……! あうぅ……」
 いつしか僕の腰に合わせてフローラも腰を振り、ギチギチとただでさえ狭い膣を締め、
肉棒にさらなる刺激と快感をもたらす。
「やめてぇ! もうやめてください!」
 撫子さんの悲鳴が聞こえる。
「どうして! どうしてこんなひどいことができるんです! あんまりです!」
「あぁ……アアァ……」
 幼馴染の少女の悲痛な叫びを耳に、体の下で泣きながらただ揺れるフローラを見下ろす。
涙を流し続ける瞳から徐々に光が消え、虚ろになりつつあった。
 その虚ろな瞳と目が合った瞬間、ドクンと鼓動が胸の奥から高まり、

 どくっ

 膣内で射精していた。
「アアァ……こんな……ごめんなさい……」
 呆然と呟くフローラの胎内に白濁液が迸り、溢れ、結合部から漏れ出す。
 同時に僕の中に熱い魔力が流れ込んできた。フローラの魔力も奪ったのだ。
「ふー」
 射精の爽快感と魔力を奪った充足感に満足しながら、肉棒を引き抜く。
 どろっとこぼれる精液に混じって血が一筋流れていた。
「ごめんなさい……撫子……」
 開いた脚から精液を垂れ流し、流れる涙が頬から草むらに落ちていく。
そのフローラの身が光に包まれた。
 処女を失った天使は天界へと帰っていく。
「天使様ぁ!」
「ごめんなさい……」
 最後まで撫子さんの身を案じながらも、フローラは光となって天へと昇っていく。

「あ、あぁ……」
 光が消え去った空を見上げ、撫子さんはただ泣いていた。
 相変わらず胸をリリス、股間をリリムが舐めているが、もうあまり気にしていない。
「もういいぞ二人とも」
 のたのたと歩み寄りながら僕が命じると、二人とも名残惜しそうに撫子さんから口を離した。
リリムもリリスも口の周りは涎でべとべと。汚いなー。
「ご主人様、素敵ですー」
「魔法天使は〜、お空にぴゅ〜」
 擦り寄る二人のピンクの髪を撫で、僕は倒れ付す撫子の側に膝を寄せた。
「天使は天界に帰ったぞ」
「うぅ……」
 見下ろす撫子さんの瞳からはまだ涙が溢れ、芝生へとこぼれている。よくこんなにも泣けるものだ。
 その美しい黒髪を摘み上げ、顔を無理矢理に挙げさせた。
「きゃあっ!」
 髪を引っ張られる痛みに悲鳴が上がる。その口に大きな悪魔の口で触れた。
さっき撫子さんにも僕のちんこを舐めさせたが気にしない。
「いやっ!」
 口が触れると同時に顔を横に向ける撫子さん。元気になってよかったよかった。
「まだまだ元気じゃないか」
 僕は撫子さんの顔の前で舌なめずりし、
「これならまだ愉しめるな」
「あ、ああ……。そんな」
 撫子さんの涙を流す目が、全身が、ガタガタと震え、
「嫌ぁ! もう嫌です! 許して! 助けて!」
 そして撫子さんが助けを呼ぶのは、
「助けて大和くん! 大和くん!」
 なぜか僕だった。今、悪魔になって撫子さんを犯す僕、千巻 大和。
 ここで僕が正体を明かしたらどうなるだろう?
 もしかしたら仲間になってくれるかもしれない。
 でも−
「助けは来ない」
 泣き叫ぶ撫子さんに僕は告げた。出来るだけ冷酷な声で。
「お前はここでずっと悪魔に犯されるんだ。ずっとな」
「嫌ぁ!」
 掴み挙げた髪を離し、再び撫子さんを芝生の上に押し倒す。はだけた葵の着物に包まれた華奢な体に抱きつき、悪魔の力で抱きしめた。
「ひっ! 痛い、痛いぃ!」
 ぎしぎしと背骨が鳴り、僕は少し力を弱めた。腕の中の暖かい体温、さらさらの肌に胸が高鳴る。
 腕の中で哀れなほどに震える撫子さんを抱きしめ、僕は言う。
「これから、お前が妊娠するまで射精してやる」
「ひっ……!」
「楽しみだな。お前のこのお腹が大きく膨らんで悪魔の子を産むのが」
「嫌……嫌ぁ! 妊娠なんて、産むなんて嫌ぁ!」
「喜べよ。新しい命の誕生を」
「嫌アアアァァァーっ!」
 叫ぶ撫子さんの脚を拡げさせ、僕はさっと腰を突き出す。
 エンジェル☆フローラにたっぷりと射精したばかりなのに、僕の肉棒はもう勃起していた。
その勃起の先端で撫子さんの花弁を撫で、言葉を続ける。
「ほーら。これがお前の中に入って、妊娠させるんだぞ」
「嫌ぁ! 嫌あぁっ! 大和くん! 助けて大和くん!」

「妊娠妊娠妊娠妊娠妊娠妊娠妊娠妊娠妊娠妊妊娠妊娠妊娠妊娠妊娠娠妊娠妊娠妊娠」
 妊娠と言い続けながら、僕はどすっと肉棒を突き刺す。撫子さんの膣に。
「嫌アアアアアアアアァァァァーッ!!!」
 撫子さんの絶望の叫びが林にこだまし−
 不意にその体が黒い闇に包まれた。
「ほう」
 僕はすぐに肉棒を引き抜き、撫子さんの変化を観察する。
 エンジェル☆ローラは言っていた。魔法少女は絶望すると、絶望の闇に囚われ、
魔法少女や魔法に関する記憶を全て失うと。
 これがその『絶望の闇』なのだろう。
 撫子さんを包んだ闇はすぐに消え去り。そこにはぐったりと倒れる撫子さんがいた。
以前と同じくはだけた着物の格好。見た目は何も変わっていない。
「リリム。ちょっと来い」
「はーい」
 駆け寄るリリムのピンクのツインテールを掴むと、勃起したままのちんこの絡め、

 どぴゅっ

 しゅしゅっとこすって一発抜いてすっきり。
「いやーん」
 ピンクの髪に掛けられたリリムはぶーとほっぺたを膨らませた。
「悪い悪い」
 脱ぎ捨てたズボンを着ながら僕はリリムとリリスに言う。
「お前らは先に戻ってろ。帰ったらたっぷりしてやるから」
「はーい。おつかれさまでした」
「おーつーかーれー」
 ぱたぱたと背中の小さな黒い羽を羽ばたかせ、飛んでいくリリムとリリス。
「よし」
 僕は倒れたままの撫子さんを見下ろし、魔法の呪文を唱える。
「ピュリファイケーション」
 まずは浄化の魔法。血や汗や精液、撫子さんの汚れが一瞬で消え去る。膣内射精されたばかりの精液も消せるので、避妊の魔法としても使えた。
「リカバー」
 続いて最高位の回復魔法。傷が一瞬で治り、着物も元通り。
 今の僕はここまで魔法が使えるようになっていた。魔法天使二人を犯したのが特に大きい。
「よしよし」
 撫子さんが元通りになったのを確認し、僕は彼女を抱きかかえると、大きな黒い翼を広げて空に飛ぶ。
 腕の中で、撫子さんはぐったりと気を失っていた。

 日が傾き、夕日になる。その赤い光を受け、
「うぅん」
 撫子さんがようやく目を覚ました。
「こんばんわ」
「ええっ!?」
 びっくりして僕の膝から飛び上がる撫子さん。ベンチの上、僕(もちろん人間の姿)に膝枕されながら寝ていたのだ。
「や、大和くん!? どうして?」
 訳が分からず混乱している撫子さん。そうだろう。
「ビックリしたよ。散歩してたら撫子さんが倒れてたんだもん」
 僕の言葉に撫子さんは「うーん」と唸って考え込む。

「あれ? 私、家でお華の稽古してたのに……」
 それで着物なのか。だがそこから先の記憶は無いらしく、しきりに「おかしいなあ」と呟いてる。
「大丈夫? どこも痛くない?」
 僕の言葉に撫子さんは自分の体を見下ろす。着物から草履を履いた足まで。
「う、うん。大丈夫」
「そう。良かった」
 本当に良かった。ぶっといモノを挿入された後遺症もないらしい。魔法って便利。
「ここ、どこ?」
 夕日に照らされて赤くなった周囲を見回しながら撫子さんが訊ねてくる。
「湖の上公園」
 山から撫子さんを抱えてここまで飛んで来たのだ。山の上公園は警察が立ち入って何かと騒がしい。
「そう……。あ、ありがとう」
 不意ににっこりと爽やかな笑顔を向ける撫子さん。それから照れ臭そうに。
「でも良かった。見つけてくれたのが大和くんで」
「なんで?」
「だって……大和くんなら、安心だから」
「はは」
 乾いた笑みで応える。
 今の僕が悪魔で、撫子さんを犯して処女を奪ったなんて言ったら、どう思うだろうか。
「送ってくよ」
 そして僕は撫子さんの手を取り、歩き出す。
「う、うん」
 撫子さんも僕の手を握り、草履を履いた足で歩き出した。頬が赤いのは夕日のせいだろう。
 赤い夕日が沈み、薄暗くなる街角。僕と撫子さんは黙々と歩き続け。
「大和くん」
 先に撫子さんが口を開く。もう魔法少女じゃない普通の女の子。
「あの……約束、覚えてる?」
「約束?」
「うん。幼稚園の」
 あっ、と僕はすぐに思い出した。
「覚えてるよ。撫子さんをお嫁さんにするって約束でしょ?」
 やや下を向き、頷く撫子さん。
「妹からもね。同じこと言われたんだ」
「えっ?」
「お兄ちゃんのお嫁さんになるーって」
「そう」
 くすっと撫子さんは微笑を浮かべる。妹のありさが本気で、僕が妹を抱いたと知ったらそう思うんだろうか。
「私ね……。今でもそう思ってるよ」
「えっ?」
 手を握ったまま、撫子さんが立ち止まる。横を向くと、真摯な表情で撫子さんが僕を見つめていた。
 泣いていた撫子さんも綺麗だったけど。薄闇の向こうの撫子さんは今まで見た中で一番綺麗で美しくて。

「好きです」

「は?」
 つい間抜けな声を出してしまう。
「私、大和くんのことが好きです」
 撫子さんの言葉を理解するのに、たっぷり時間がかかった。

 混乱する僕に、撫子さんんが追い討ちをかける。
「私と、お付き合いしてください」

 えええええぇぇぇえぇ!?????
 そ、そそそそそ、そんなこと急に言われても!!!!!!!!?

「大和くん」

 真剣な、美しい眼差しで、撫子さんが真っ直ぐ僕を見詰める。
 えーと、えーと、えーと。
 ど、どどどどどどど、どうしよう!!!!??????

「好き」

 こ、こここここここ、こういう場合、どうすりゃいいの!!!!!!!?
 が、がおー!

(つづく)