「アアァっ! ふああああーっ!」
 ベッドの上で妹のありさの小さな肢体がばたばたと跳ねる。
 正常位で僕のモノを受け入れ、乳首をリリムがしゃぶり、その下ではリリスがおへそを舐めていた。
「お兄ちゃん……! やだ、もう、だめーっ!」
 三人同時の責めにピンと背筋が仰け反り、小さな全身が極限まで硬直。
「お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん!」
 そして幼膣が僕を締め付け、一緒に絶頂へと誘うのだ。
「アアーッ!」
 もう何度目の射精と絶頂だろう。
 小学6年生の妹の膣内にドクドクと精を放ち、ふーと息を整える。こぼれる汗が妹の顔にかかった。
「はぁ」
 紅潮した顔ですっかり放心し、ありさは絶頂の余韻に浸る。そうしながら、
ゆっくりと目を閉じ、うたうたと眠りに入っていた。
「もういいぞ二人とも」
 リリムとリリスも顔を上げ、満足気にニッと笑い、すりすりと裸の身を寄せてくる。

 五月のゴールデンウィーク二日目。
 今日は自分の部屋で朝からずっと妹のありさを抱き続けた。リリムとリリスも一緒になって責め続け、何度も何度も絶頂させて。
昼頃にようやく満足し、ありさはぐったりと眠りに就いたところ。
「ご主人様ー」
 リリムが僕の手を取ると、自分の豊かな胸に当て、
「リリムも、リリムもー」
 お尻をふるふる振って求めてくる。リリスも口には出さないが、やりたそうな顔でうずうずしていた。
「いや、僕もやりたいけどな。また今度」
「えー」
「ほら服を着て」
「はーい」
 それから、妹を起こさないように服を着て下のリビングへ。
「ふー」
 朝からありさを抱き続けたが、僕はまだまだ元気。というか、小学6年生の幼体では満足できないようになっていた。
決して妹に飽きたというわけではない。だがやはり貧弱すぎるのだ。
「さて。今日はマジカル☆ナデシコ捕獲陵辱大作戦だ」
「はい。いよいよですね」
 リリムがぐっと手を握れば、
「ナーデーシーコーにーかーちーまーすー」
 リリスもやる気満々だ。二人ともちゃんと服を着ている。
「では作戦を説明する」

「ナイトメア☆リリム、ただいま参上」
「ナイトメア☆ヤマト、邪悪に参上」
 郊外の山の上にある山の上公園。連休ということもありピクニックの家族連れが多い。
 その平和なひと時に降り立つ、リリムと悪魔の姿の僕。
「そーれ、電撃ー」
「デビルサンダー」
 二人で力を合わせて電撃を出すと、バリバリと雷が落ちるような音が響く。
ただし地上から空に伸びる雷。
「きゃー」「わー」と、突然の悪魔の襲来に逃げ惑う人々。

 シートの上に広げていた弁当もそのままに逃げ出していく。
 お、あの玉子焼き美味しそう。
 ぱくぱく。
「あー。ご主人様、つまみ食いですー」
「馬鹿。『他の人の弁当を食べちゃうぞ大作戦』だよ」
「なるほど。それは悪い子です」
 ぐぐっと拳を握るリリム。
 お茶も飲んじゃおう。ぐびぐび。
「あー。今日は良い天気だなー」
「そうですねー」
 誰もいなくなった公園。リリムと二人して青空を眺める。と、リリムがちょこんと
頭をこちらに預けてきた。ピンクのツインテールが風にゆれ、鼻腔をくすぐる。
「ご主人様と、ピクニック……。楽しいのです」
 ふと顔を上げ、口を突き出すリリム。僕は悪魔の大きな口でちゅっとキスしてやった。
「あのー……」
 そこにかかる申し訳なさそうな声。
「いい雰囲気のところ悪いんですが、名乗りをやってよろしいでしょうか?」
 鈴の音のような涼やかな声の少女。
「どうぞどうぞ」
「では」
 ごほんと咳をして、
「マジカル☆ナデシコ、淑やかに行きます」
 そこに立っていたのは、和弓を手にした正義の魔法少女。
 和風の可憐な顔立ちに、長い黒髪には大きな赤いリボン。コスチュームも弓道着によく似ている。
どこまでも和風な魔法少女だった。なぜか僕の幼馴染の撫子さんそっくり。
 ありさは家で疲れ果てて寝ているので、マジカル☆アリサは出動不能。必然的に、
悪事の現場に現れるのは、このマジカル☆ナデシコというわけだ。
「よっと」
 立ち上がり、側に寄り添うリリムの頭を撫でながら、
「ナイトメア☆ヤマトという。この前はリリムとリリスがお世話になったな」
「そう……」
 厳しい眼差しでこちらを見るナデシコ。ほんのり頬が赤い。
「仲良いのですね」
 ちょっぴり羨望の混じった声。
「お礼に」
 僕は大きな悪魔の手を、ナデシコに向け、
「お前を犯して、陵辱して、強姦して、レイプして、孕ませてやろう」
「結構です!」
 僕の言葉にキッと眼に怒りが灯り、弓に魔力の矢が生じる。マジカル☆アローだ。
「はっ!」
 矢は狙いたがわず、僕に向けて一直線。
「シールド」
 咄嗟にリリムがピンクの光の壁を作る。だがパリーンとあっさり破られ、
青い魔法の矢が僕の分厚い胸に突き刺さった。
「痛い痛い」
 シールドのおかげで威力は和らいだとはいえ、まともに刺さったら痛い。
魔力の矢はじゅっと消えたが。
「退却〜」
「そーれ、逃げろー」
 背を向けて逃げ出すと、
「お待ちなさい!」ナデシコも追いかけてくる。

 山の上公園の側にある林の中。
 ドスンドスンと巨体で走る僕と、軽快に背中の羽をはばたかせて浮遊するリリム。
 そのすぐ後を、ナデシコが弓を手に追ってきていた。時々は矢を撃って来る。
「痛いよ、痛いよー」
 しかもその射撃は正確。僕の大きな背中や翼に当たり、痛いったらありゃしない。
 しかしそれもここまで。
「リリス、今だ」
「は〜い〜」
 返事と同時に、ドカーン! と爆発音。ナデシコの足元から。
「きゃあっ!」
 爆発に巻き込まれ、煙に包まれるナデシコ。
「やーりーまーしーたー」
 林の奥からゆっくりと駆け寄ってくるリリス。手には爆弾の起爆装置であるリモコン。
 リリスは、魔界でも有数の爆発物のスペシャリストだそうだ。
 そこで考えたのが、マジカル☆ナデシコを誘き出し、爆弾で仕留めるという作戦。
もちろん原型はとどめるように威力は抑えてある。バラバラになったら犯せないもん。
最悪、死体があればそれでいい。
「さてと」
 煙が風に流れ、どうなったか確認しようとすると、
「危なかったですわ」
 ナデシコの平然とした声が聞こえる。木の上から。
「へっ?」
 見上げたときには、青い矢が飛んできて、リリスの手にしたリモコンを射抜いていた。
「あ〜」
 リリスの手の中でばらばらに砕けるリモコン。
 木の上の太い枝。弓を手にしたナデシコが、こちらを毅然と睨んでいた。
どうやら咄嗟に跳躍したらしい。
「ふえーん〜。リモコンが〜」
「その様な、姑息な手にはかかりませんわ」
 さっと降り立つナデシコ。長い黒髪が華麗に舞う。
「さあ。観念なさい」
「そうは行くか。デビルサンダー」
 僕の角からの電撃を余裕で避け、魔力の矢で応戦。
「くっ」
 まともに矢を胸に受け、遂に膝が落ちた。やはり撃ち合いでは不利か。
「はわー。ご主人様ー」
「はわわ〜」
 はわはわと口を開けるだけのリリムとリリス。ああ、もう。
「下がってろ!」
と言ったものの、二人とも引かない。逆に僕の前に出た。庇うように。
「ご主人様はリリムがお守りします」
「おーまーかーせー」とリリスもピンクのバズーカを構える。
「良い覚悟ですが」
 僕を庇う二人に、ナデシコはちょっとだけ感心したようだ。
「ですが、これまでです」
 キリリッと和弓に青い魔力の矢が生じる。
 くっ、撃ち合いでは不利。近付こうにもその前に射抜かれるのは必至。
 ならばどうする?
 考える僕の目に、リリスのバズーカが映った。
 ナデシコがきゅっと矢を放った。

 ドクン! 胸に痛みが突き刺さる。
 リリスの処女を奪った際にかかった呪い。悪魔化する魔王の呪い。
 でも、僕はもうその呪いにかかっている。ではどうなるか?
 いちかばちかで、僕は自分の体にかかった『呪い』に呼びかける。
「フォームチェンジ!」
 ぎゅるんっ!
 左腕が闇に包まれ、ぶわっと一回り大きくなった。そして−
「ナイトメア☆ヤマト・キャノンフォーム!」
 左腕そのものが黒がねの大砲となり、どすんと黒い魔力弾を発射!
「えっ!?」
 魔力弾は青い魔力の矢を軽く弾き、呆然と立つナデシコの側を通り過ぎ、林の木々を薙ぎ倒し、直進していく!
「おおっ!」
 大砲になった自分の左腕を見て感激。これがフォームチェンジ。カッコイイ。
「わー! ご主人様、すごいです!」
「リリスの〜、バズーカと〜、おーそーろ−いー」
 うむ。きっとリリスのバズーカ能力が付与されたんだろう。しかもその威力は段違い。
「ふふっ。これなら撃ち合いでも負けぬ!」
 キラーンと左腕の大砲をナデシコに向ける。今度はは外さない。
「くっ。ですが」
 ナデシコの弓に矢が生じる。
「武器の威力だけで決まるものではありません」
 しゅぱぱっと矢を連射。威力で負けるなら数でというわけか。
 こちらもドカンと大砲を発射。無数の矢を弾き、
「まだまだ」
 さらにドカンドカンと魔力弾を連射。
「きゃあっ!」
 全ての矢を消し去り、砲弾はナデシコを包む。
「きゃあああーっ!」
 幾つもの直撃を受け、吹き飛ぶナデシコ。どさっと茂みの上に落ち、美しい黒髪が流れる。
「う、うう……」
 苦しそうに呻き、歯を食い縛って立ち上がろうとするが、体に力が入らないようだ。
 ドカドカと歩み寄り、大砲の砲口をナデシコに向け、
「もうお前の負けだ。諦めろ」
「あ、ああ……」
 撫子さんそっくりの美貌が震え、瞳に恐怖が映る。戦闘前の僕の台詞を思い出したんだろう。
「心配するな。優しくするぞ」
「きゃっ!」
 長い黒髪を右手で掴み、顔を上げさせる。
「い、痛い。離して。ケダモノ!」
「悪魔だよ」
 なお喚くその口に、顔を寄せる。
「嫌っ!」
 キスされると気付いたんだろう。ナデシコが顔を背けるが、構わずにその頬に接吻する。
「嫌ーっ!」
 頬とはいえキスされるのは嫌だろう。ナデシコの瞳が潤み、涙がこぼれそうになる。
 だがギリギリで踏みとどまる。そして叫んだ。

「天使様、お助けを」


 パリーン!

 天からの稲妻が僕だけを直撃。
「いたーっ!」
 慌ててナデシコの髪を離す。すぐ側にいたのに、ナデシコは傷一つなし。
 天を見上げるが、快晴で雷を落とすような雲はない。その代わり、

「エンジェル☆フローラ、清楚に光臨」

 黄金の後光を背に、美しい天使が降り立つ。
 おそらく、マジカル☆ナデシコを魔法少女にした魔法天使だろう。
 この世界で魔王選抜戦を行う魔王の百人の子供に対抗し、天界が派遣した百人の魔法天使の一人。
 年齢は二十歳前後だろうか。波打つ金色の髪は腰まで伸び、前髪はきっちりと切り揃えている。
表情は穏やかだが、悪を許さぬ強い意志を瞳に秘めているようで。白い羽衣に背中には白い翼のその姿は、確かに天使そのもの。
「よくがんばりましたね、ナデシコ。リライブ」
 地上に降り立った天使は、ナデシコに手をかざす。すると白い光がナデシコを包み、
一瞬で癒したようだった。みるみる力を取り戻すナデシコ。
「はい。ありがとうございます天使様」
 フローラを見上げるナデシコの瞳は希望に満ち満ちていて。面白い。その希望、天使ごと粉砕してやる。
 僕はぺろっと舌なめずりして、天使に大砲を向け、ドカンと闇の魔力弾を発射。
だがフローラに命中する寸前で消えてしまう。
「無駄です。邪悪な魔法など、<聖なる加護>のある天使には届きません」
「ちっ」と舌打ちする僕。
 悪魔や悪の魔法使いの魔法を打ち消す、天使特有の能力<聖なる加護>。どうやら魔力弾も防げるらしい。
 前回のエンジェル☆ローラ戦は魔法使いマジカル☆ヤマトになって勝ったが……。
今度は真っ向から打ち破る!
 ドカン、ドカンと魔力弾を連射。その全てがフローラの直前で消える。
「くっ」
 だが僕は見逃さなかった。フローラがわずかに後ろに下がるのを。
 威力に押されてる? よし、行ける!
「ライトニング!」
「マジカル☆アロー」
 だが相手も一方的に撃たれてるわけはない。フローラが白い電撃を、ナデシコが矢を射ってくる。
「リリム! リリス!」
「はい。電撃〜」
「そ〜れ〜」
 だがナデシコに天使がついてるように、こっちにもリリムとリリスがいる。
 リリムの電撃がフローラの電撃を弱め、リリスのバズーカはナデシコの矢と相殺。
「痛い、痛い」
 消しきれないフローラの電撃が僕の悪魔の巨体を打つ。だが我慢できないほどじゃない。
「はわわ。ごめんなさい〜」
 一人相手の攻撃を相殺できないリリムが、泣きそうな顔で謝る。
「いいから。続けろ」
「は、はい」
 相殺できないまでも、リリムだって役には立ってる。

 林の戦いは、ドカンドカンと壮絶な撃ち合いになった。
 僕が左腕の変化した大砲より魔力弾、リリムは電撃、リリスはバズーカ。
 相手の魔法天使フローラは白い稲妻、魔法少女ナデシコは青い矢で応戦。
 お互い一歩も動かずに、いや動けずに、射撃戦を続ける。もはや間にある木々は全て薙ぎ払われ、視界は広くなっていた。
 ドカン、ドカン。
 リリムとリリスに援護され、僕はひたすら魔力弾を連射。フローラの<聖なる加護>に全て阻まれるが、彼女もまた汗を浮かべている。
どうやら<聖なる加護>にも限界はあるらしい。
 僕の体にも電撃や矢がどかどか打ち込まれるが、リリムとリリスの援護射撃のおかげで弱まっている。それでも痛いが。
 <聖なる加護>が破られるのが先か、僕がダウンするのが先か。そういう我慢比べの勝負だ。
 二十発、三十発……と魔力弾が<聖なる加護>の前に消え……
「きゃあっ!」
 三十三発目にして、フローラの華奢な体が後ろに吹き飛ぶ、後ろの木にぶつかった。
「よっしゃ!」
「天使様!」
 駆け寄るナデシコに、さっと立ち上がり、フローラは強気な笑みを見せ、
「やむをえません。ナデシコ、全力で行きますよ」
「は、はい!」
 二人同時にこちらを向き、その魔力が一気に高まる。むっ、必殺技か。
 ならばこっちも!
「アルジーレ!」
「マジカル☆アロー・ファイナルシューティング!」
 フローラの手より強烈な白い閃光、ナデシコの弓より彗星の如き青い巨大な矢が放たれる。
互いの必殺技が合わさり、さらに強大になるようだった。

 ぶしゅー

 僕の左腕が丸ごと変化した大砲が、黒い蒸気を上げて前後に展開。フルバレルだ。

「ナイトメア☆キャノン・フルバースト!」

 フルバレルになった大砲より、今まで以上の黒い闇の魔力弾が放たれ、視界全てを闇色に包む!
「電撃!」
「そ〜れ〜」
 同時にリリムとリリスも、電撃とバズーカを発射。
「いっっっっっけえええええええええええぇぇぇっ!!!」
 叫ぶ僕の声がドカーンと大爆発の音に呑まれる。
 お互いの全力の射撃がまともにぶつかり、林をいろいろな色で染める。
 青、白、赤……そして最後に残ったのは黒。

「えっ!?」
「きゃー!」

 ずごーん

 僕の放った巨大な闇の魔力弾が、フローラの閃光も、ナデシコの巨大な矢も吹き飛ばす!
 そして、林の木々を全て薙ぎ払い、闇の巨大魔力弾は真っ直ぐ突き進み、空の彼方に消えていった。

「ふー」
 大気圏を突破し、宇宙まで飛んで行った魔力弾を見届け、息をつく。
前後展開していた大砲ががちゃんと元に戻り、ブーと黒い蒸気を上げた。
 目の前には、かつて林だった荒涼とした大地。根こそぎ木々は吹き飛び、抉られた地面は赤くなっている。
 我ながら惚れ惚れする威力だ。
 そしてその地面に、無残に倒れ付すエンジェル☆フローラとマジカル☆ナデシコ。
「やりましたー。ご主人様!」
「勝ーちーまーしーたー」
 抱きついてくるリリムに、バズーカを上げて万歳するリリス。
 ああ、大勝利だ。魔法天使と魔法少女をまとめてゲット。
 左腕の大砲を元に戻し、普通の腕へ。キャノンフォームから基本フォームにフォームチェンジ。
この基本フォームにも名前を付けねば。
「うひょひょ」
 こみ上げる笑いを止められず、笑顔でフローラとナデシコが倒れている抉れた地面へ飛んで行く。黒い翼を広げ。
 二人ともぐったりと倒れ、目を閉じて気絶している。衣服はボロボロだったが特に外傷はない。
 よしよし。腕や脚の一本や二本なくても構わないが、やはり五体満足のほうが犯すときに興奮する。
 悪魔の太い腕で二人を抱えると、無事なままの僕たちの後方だった林へと運んでいく。
 最初はどっちを犯そうかな?
「ナデシコにしよう」
 すぐに決めると、フロ−ラを木の根元に寝かせた。
「リリム、リリス。この天使を見張ってて」
「はーい」「みーはーりー」
 ぐったりと目を閉じているフローラに、駆け寄るリリムとリリス。天使の翼をさわさわと触っていく。
「わー。すっごく柔らかいよリリスお姉様」
「羽毛布団〜」
 まあ大丈夫だろう。
 さてと。
 芝生の上にナデシコを寝かせ、僕はじっくりと鑑賞する。
 乱れた黒髪さえもどこか美しく。端正に整った和風の美貌は凛々しささえ感じさせた。
 弓道着のような魔法のコスチューム。下の袴を長い爪で縦に引き裂くと、白いス素足が見える。
「ほー」
 綺麗な脚に見惚れながら、脚の付け根まで袴を着ると、はらっと左右に落ちた。
 その下の小さなパンツもずっと爪で着る。はらっと落ちる白い布。
 うっすらと慎ましく覆う陰毛。その奥には桃色の乙女の花園が広がり、割れ目はぴったり閉じていた。
 うわー。今すぐ突っ込みたい。いやいや我慢。
 羽織のような上着も左右にずらすと、ぽろんと白い乳房がこぼれる。下着は身に付けていなかった。
 小さすぎず大きすぎず、形の良い美乳。白い胸の頂点には桃色の乳首が色づき、一層白い肌を際立たせていた。
 我慢できずに、ツンツンと太い指で胸を突付く。もちろん傷は付けないように。
 むにーと白い乳房に埋もれていく指。うわー、柔らけえ。
「う、うぅん……」
と、ナデシコが寝返りを打ち、長い黒髪が揺れる。

 ちゅっ。
 小さく呻く口にキス。さらさらに柔らかい。
「!」
 ナデシコの瞳が開けられ、驚きで見開かれ。
 口を離すと、

「きゃあああああーっ!!!」

 うーん、気持ちいい悲鳴。
「ああ、あぁ……」
 ごしごしと腕で口を拭き、僕を涙目で見上げてくる。
「な、何をするのですか……!」
「言ったろ」
 剥き出しの乳房をそっと大きな手で包み、
「犯して、陵辱して、強姦して、レイプして、孕ませてやるってな」
 ぐにっと揉む。
「嫌……嫌ぁーっ!」
 ようやく自分の衣服が破かれ、はだけてるのに気付いたのだろう。
 両手で胸を揉む僕の手を掴み、どうかそうとするがあまりに非力で。大きな悪魔の手はビクともしない。
「離して……離してください!」
 うるさいなぁ。
「デビルサンダー」
「きゃああああーっ!」
 角から軽く電撃を流すと、ナデシコは芝生の上で跳ね飛び、苦痛にのたうつ。
 この電撃責め、結構気に入ってる。
「はぁ……あぁ……」
 電撃を止めると、息も耐え耐えにぐったりと横たわる。
 乱れた美しい黒髪を撫で、それから赤いリボンごと髪の毛を掴み、顔を持ち上げさせた。
「どうだ? 今の気分は?」
「く、ううぅ……」
 涙で滲んだ目で、それでも気丈に睨むナデシコ。
「あ、あなたなどに……好きにはさせません」
「好きにされてるではないか」
「か、必ず……天罰が……」
「天使ならあそこだぞ」
 横を向いた視線の先、フローラがうつ伏せに倒れている。リリムとリリスは彼女の翼をぺたぺたと触っていた。触り心地いいんだろうか。
「ああ……。そ、そんな……」
「というわけで、もう助けは来ない」
 助けに来たエンジェル☆フローラはあの様。
 マジカル☆アリサことありさはお家でお寝んね。
 まだ僕の知らない魔法天使や魔法少女が助けに来る可能性もあったが、その気配はなし。
「大人しくしてれば、優しくしてやるから」
 悪魔の大きな舌で、ナデシコの頬をべろっと舐めてやる。
「ひいぃ!」
 ナデシコは長い黒髪を振り乱し、嫌々と首を振った。
 そのか細い肩を押さえ、再び芝生に押し倒す。
「きゃっ」
 上から見下ろすナデシコの瞳。さっきまでの凛々しい光は消え、哀れにも震えていた。
「お、お願いです……」
「なんだ?」
 一応聞いてみる。

「わ、私……す、好きな人がいるんです……」
「へー」
「は、初めては、その方に捧げようと、操を立てているんです」
 やっぱり初めてか。よしよし。
「で、ですから……」
「犯す」
 きっぱり言い放ち、下で震えるナデシコの唇を奪った。悪魔の大きな口で。
「!!!」
 ちゅーと吸い付き、たっぷり堪能してから口を離し、
「良い味だな」
「あ、ああぁ……」
 ガクガクと震えるナデシコの瞳。今まで堪えてきた大粒の瞳がこぼれてくる。
「そんな……こんなのって……」
 言葉とともに、ぷるぷると震える乳房に顔を寄せ、
「良いおっぱいだな。いただくぜ」
 ぱくっと口を開いてしゃぶりついた。
「嫌っ! 嫌です! 許して、触らないでぇ!」
 泣き叫ぶ声を耳に心地よく聞き、口に含んだナデシコの美乳に甘噛みし、ぺろぺろと舌で乳首を転がしていく。
「やあぁっ! やめてぇ! やめてくださぁい! お願い、お願いですからぁ!」
 ああ、いい悲鳴だ。ちゅうと乳首を吸うと、胸全体がびくっと震えた。
「た、助けて……。もう、やめて、もういいでしょーっ!」
 冗談。本番はこれからだぜ。
 口を離すと、美しい乳房はたっぷりと唾液にまみれている。頂点の乳首は小さなまま。
なんだまだ感じてないのか。
「デビルサンダー」
 もう一発、軽く電撃。
「きゃああああーっ!!!」
 電撃にビリビリ痺れ、ナデシコはがくっと動かなくなる。
 僕は一旦離れ、腰を覆うズボンを脱いだ。どんな激闘でも破けない魔法のズボン。
下は何もなし。魔界にはパンツを履く主観がない。悪魔時の服装は魔界の慣習に従うようだ。
 するっとズボンを脱ぐと、腰からはにゅるーんと伸びた勃起。
 人間ではありえないような逞しい男根。我ながら惚れ惚れする。
それでぐったりと倒れるナデシコの頬を突付いてやった。
「ひ、ひぃ!」
 電撃に痺れていたナデシコの頬に涙が流れ、男根まで伝っていく。
「どうだ。これがお前の処女を破くんだぞ」
「いやぁ……いやぁ……」
「しゃぶれ」
「えっ?」
「僕もお前の股間を舐めてやる」
 言って、ナデシコに腰を向けたまま体の向きを変え、顔を彼女の股間に寄せた。
うっすらと陰毛の生えた秘所に。
「僕が満足したら、挿れるのはやめてやる」
「……は、はい」
 よし。
 長い舌を伸ばし、ナデシコの花弁をべろっと包み、舌全体で味わう。
「ひゃっ!?」
 びくっとナデシコの腰が浮く。舌に触れるザワザワとした産毛のような感触。
その奥の肉の割れ目を、ぺろぺろと唾液をまぶすように舐めていく。
「ああっ……んっ……」

 ようやくナデシコの声に甘いものが含まれる。
 僕は自分の腰を振り、尖った男根を口に押し付けて、促がした。お前も舐めろと。
「う、うぅ……」
 屈辱の声が漏れる。
 そしてちんこの先端にそっと触れる唇の感触。それだけで僕のちんこはビクビクと震えた。
「きゃっ!?」
 驚きでナデシコは口を離した。
 一方の僕は遠慮なく彼女の肉ヒダを舐め、しゃぶり、ぐちょぐちょに濡らしていく。
ピンクの秘肉も、赤く染まるようだった。
「ああぁ……はぁ……。アッ……」
 舐められる股間を悶えさせ、喘ぐ口でナデシコは必死に舌を伸ばす。だがほんの先っぽだけ。
舌が触れる度に、赤黒い僕の先端が震え、ナデシコは口を離してしまう。
 うーん。最初は感じていたが、慣れるとなんともなくなった。
 いつしかシックスナインは一方的に僕が舐めるだけになっていた。
「いや……イヤァ……。やめ、やめてください……」
 やめてほしかったら、僕を満足させればいいのに、それすらしない。
 自分だけ愛撫するのが馬鹿らしくなってきた。
「もういい」
 僕はナデシコから離れると、彼女の脚を大きく開かせた。彼女の女芯は僕の唾液でしっかりと濡れている。
「ひっ……嫌ぁ!」
 何をされるかさすがに悟ったのだろう。愛撫で赤らんでいた彼女の顔がサッと青ざめる。
浮かんでいた汗も一瞬で引っ込むようだった。
「そ、そんな……口でしたら許してくれるって……」
「満足させたらだ」
 満足したら本当にしないつもりだったよ?
「お前、ほとんど何もしなかったじゃないか」
「だ、だって……」
「だってじゃない」
 さっきまで顔のすぐ前にあった悪魔の男根を、今度は腰へと近付ける。
「い、嫌ぁ! 嫌です! 許して、後生ですから許してぇ! 好きな、好きな人がいるんです!」
 涙をぽろぽろ流し必死に訴えるナデシコ。
 好きな人がいる乙女の純潔を無残に踏み躙る。その状況に、僕の股間はさらに熱くなるだけだった。
「やめてーっ!」
と、別の方向からも嘆願の叫び。
 うつ伏せのエンジェル☆フローラが、こちらに顔を向け、必死に叫んでいた。
その背中の上にリリムとリリスが座り、押さえつけている。今のフローラにはあの二人を退かせる力もない。
「やめて……許してぇ!」
「お願いだから、その子は許して! わ、私が……私が何でもしますから!」
 ナデシコとフローラ、二人の悲痛な叫びが重なり、半分吹き飛んだ林に流れていく。
 ふーむ。魔法天使は処女を失うと天界に帰ってしまう。それでも、ナデシコのほうが大事というわけか。
魔法少女にしたのはフローラだから当然という気もするが。
「やめて……やめてぇ……。もう許してぇ……」
「犯すなら私だけにしてぇ! お願い、お願いだからぁ!」
 むせび泣くナデシコの声、必死に叫ぶフローラの声を聞きながら、
「やだ」

 ずぶっ、と野太い男根を乙女の園に突っ込ませていた。
「ひぎいいいぃぃぃ!」
 まだ先っぽが入っただけだというのに、ナデシコは絶叫を上げて、腰を浮かせた。
手が地面を掻き毟り、腰は逃れようともがくが、僕の手はしっかりと脚をつかんで離さない。
 そして何より。先端を挿れただけで頭が痺れるほどの快楽が走る。これはやめられない。
「やめてえええーっ! お願いだからやめてください!」
 そう叫ぶなフローラ。次はお前の番だ。
「ぎゃああああああーっ! ……アアアアアーッ!!!」
 断末魔のような叫びを上げ、背筋を浮かべてはダンと地に落とし、頭を振り回してナデシコは悶え続ける。
「イヤアアーッ! イヤアアアアアアアーッ!!!」
 地面を掻き毟る手から血が流れている。爪が剥がれたか、指の皮膚が傷ついたか。
 だが、みしっ、みしっと男根を突き込まれる肉の裂け目からは、ドロドロともっと大量の血が溢れ、太ももまで流れていた。
単なる破瓜の血としては多すぎる。あまりに大きすぎる男根の挿入に、どこか傷ついたらしい。
「はがあああっ! あがアアアアアアアァァァァーッ!」
 眼下で長い黒髪乱れ咲き、苦痛に歪む美貌からは涙が滝のように溢れ、叫ぶ口からは涎が吹き出ている。
 純和風美少女の泣き叫ぶ姿をしっかりと堪能しながら、ギチ、ギチと処女肉を引き裂き、
ゆっくりと腰を進めた。
「ひぎゃああああーっ!」
 とっくに処女は破られ、硬い肉を引き裂き、先端が掘り進んでいく。その度に、
ナデシコは泣き、悶えた。
 やがて悪魔の男根はずっしりとナデシコの膣を満たす。それでも男根は半分も埋まっていない。
「やめてー! お願いだから、もうやめてえええええぇ! 犯すなら、穢すなら私にしなさい! お願いだからーっ!」
 フローラはまだ叫び続けている。無駄な願いを。
「ふー」
 血に染まった腰を止め、ギチギチに狭いナデシコの膣を味わう。ドロッと血に溢れた狭い肉壷を。
「アアァ……アァ……」
 もはや叫ぶのも限界か、ナデシコはただぷるぷると身を震わせる。涙の溢れる瞳からは光が消え、もう何も映していない。放心した虚ろな瞳。
「はぁ……あっ……アアァ……」
 涎を垂らす唇が震え、なんとか言葉を紡いでいた。
「たすけて……大和くん……」

 えっ!?

 自分の名前を聞いた瞬間、頭に電気が走り、どくんっと精子を放っていた。
「いやぁ……いやあぁ……」
 白濁液があっという間に胎内を満たし、結合部から血と一緒に流れてくる。
 同時に僕に流れてくる魔力。ナデシコの魔力を吸収したのだ。
「このケダモノ! 悪魔ぁーっ!」
 フローラの叫びはまだ続いている。ああ、悪魔だよ。
 ずぼっと男根を抜くと、無残に裂けられた結合部から、どろっと白濁液とそれ以上に血が流れてくる。
 そしてナデシコの体が青い光に包まれた。

 魔力を奪われ、変身が解除されるのか。
 マジカル☆ナデシコの正体、しっかりと拝ませてもらおう。
 やがてナデシコの体から光が消え、そこにはひとりの少女がぐったりと横たわっている。
 赤いリボンが消えただけで長い黒髪はそのまま。破かれた弓道着は葵の着物に変わっていた。
どうやら変身前のナデシコは着物を着ていたらしい。
 そしてその顔は……。
「え?」
 涙でぐしょぐしょになり、虚ろな瞳で放心しているその顔は……撫子さんだった。
 僕の幼馴染で小さいときからの友達の、華道 撫子さん。
 その撫子さんが、悪魔の僕の体の下で、股間から血と精液を流して脚を開き、
虚ろな瞳で泣きながら横たわっていた。
「なんで……なんで……」
 頭が混乱する。だが分かった事はある。
 マジカル☆ナデシコの正体は撫子さんで、

「なんで、こんな」

 僕は、撫子さんを犯したんだ。

「こんなのって……うがあああーっ!」

 悪魔の叫びが林にこだまする。その声を、僕自身はどこか遠くに聞いていた。

(つづく)