「はぁっ……あうぅ! あはぁっ!」
腕の中でピンクの髪のツインテールがゆらゆらと揺れた。
「アァ……あああぁーっ!」
ピンクの髪が切ない喘ぎとともに跳ね、繋がったままの僕のペニスにも刺激をもたらす。
「くっ。出すぞ」
「は、はいぃ! きて! きてくださぃ!」
涎を垂らす口でリリムが必死にしがみついて叫ぶ。
「くうぅ!」
腰に力を入れるとどくっと精が注がれ、リリムの子宮を満たし、そして結合部から漏れていった。
もう何度目の射精と絶頂だろう。結ばれた股間から溢れる精液がリリムの足元まで流れていった。
「はぁ……はぁ」
熱く息を整えるリリムの口にキスし、舌を入れて牙をちゅくちゅくと舐めた。
「んふぅ」
リリムも僕の舌を舐め、びちゃびちゃと淫らな音が響く。そして挿入したままの僕の分身は再び硬さを取り戻していった。
「あはっ」
リリムも感じたのだろう。口を離し喜色を上げて、繋がったままのお腹を撫でた。
「もう……お腹いっぱいですぅ……」
「ああ」
長い耳元で僕は囁く。
「赤ちゃん、なんて名前にする?」
「きゃっ」
リリムの膣がぎゅっと締まるのを感じた。
「も、もう……ご主人様たら」
うるうる潤むリリムの瞳。僕はもう一度キスし、激しく腰を突いた。
「はぁ!」
ツインテールとともに汗が飛び散る。
今日は日曜日。朝は特撮とアニメを見て、昼食を食べてからは、結界の張った部屋でずっとリリムと交わっていた。
外はもう赤い。夕日の赤。ずっと交じり合い、僕とリリムはすっかり汗だくで、ベッドも汗でびしょにしょに濡れていた。
妹のありさは昼から出かけている。いても結界のおかげで声は外には漏れないのだが。
「ああっ……はっ!」
正常位で何度も射精を受け、リリムはぐったりとなっていた。そのリリムに覆いかぶさり、僕はまだまだ腰を使う。
「んっ、うぅ……ご主人様ぁ」
何度も何度も絶頂を迎え、すっかりリリムは敏感になっていた。乳首をきゅっとつまむと、ガクガクと腰を漏らす。
「もう……もう」
「やめる?」
あっさりと腰を引く僕。すぽっと肉竿が抜け、ぱっくりと割れた蜜肉からとろとろと精液が溢れ、太ももを汚していく。
「あ、ア、いやぁ……」
物足りなさそうに小さく呻くリリム。僕はすぐに硬いままの肉竿で貫いた。
「アーッ!」
挿れた途端、背筋を仰け反りピンクのツインテールが乱れ飛ぶ。
「抜くよ」
言って、僕はすぐに引き抜いた。
「だ、だめぇ……。イジワル、しないでぇ」
潤んだリリムの瞳から涙が滲んできた。
「ごめんよ」
僕はその涙をぺろっと舐め、再び貫く。
「ああっ!」
抽出を繰り返し、リリムの秘肉はすっかり爛れ、すんなりと僕を受け入れた。
一気に奥まで差し込むと、快楽が肉竿を包み、射精となって放たれる。
「はぁ……! あぁあぁつ!」
リリムの豊かな胸がふるふると震え、僕はその眺めに満足し、ゆっくりと分身を抜いた。
「はぁ」
顎からこぼれる汗がリリムの頬に落ちる。昼間からずっと交わり、さすがに精魂尽き果てた。
心地いい爽快感のある疲れ。
同じく燃え尽きたリリムを横抱きし、汗にまみれた裸体を密着し、乱れたピンクの髪を撫でていった。
「あんぅ……。ご主人様」
僕の胸に顔を預け、甘ったるい声でリリムが囁く。
「今ので赤ちゃんできたかな?」
「もう」
リリムの指が僕の胸で「の」の字を書く。くすぐったい。
「妊娠しても……見捨てないでくださいね」
「当たり前だろ」
赤ちゃんできて後悔するぐらいなら女は抱かない。抱くときは子供が出来る覚悟で。
男なら当然の事だ。
「マジカル☆アリサとエンジェル☆ローラだっているのに」
そう。魔法少女マジカル☆アリサだけでなく、魔法天使エンジェル☆ローラまで敵として現れた。
そして時期魔王の座を争う百人の魔王の子供たちもいつ襲ってくるか分からない。
でも、まぁ、休息も必要だろう。
「夜になったら特訓だぞ」
「は、はい」
昼間は目立つから、夜になるまで待っていたというのもある。リリムがあんまりにも可愛いもんだから、つい張り切っちゃった。
「ただいまー」
そのとき、玄関からありさの声がした。帰ってきたらしい。
「お兄ちゃーん。お客さん連れてきたよー」
客? 僕はすぐにベッドから上がると、タオルで汗を拭いた。さすがに汗まみれではみっともない。
「おとなしくしてろよ」
「はい」
服を着る間、リリムに念を押す。リリムはぐったりと横たわったまま、汗まみれのベッドの匂いを嗅いでいた。
「うふっ。ご主人様の匂いがする……」
恥ずかしいことを。
下に降りると、リビングにありさとその客というのがいた。
驚いたことに金髪の白人少女だった。肩まで伸びた蜂蜜色の金髪に白い肌。
年齢は小学6年生のありさと同じくらいだろうか。服装も上品。
「はじめまして、お兄様。ローラと申します」
白人少女が立ち上がって優雅にお辞儀する。
「あ、ああ。こちらこそ。兄の千巻 大和です」
お辞儀する僕に、ローラと名乗った少女はニコリと上品に微笑む。
「妹さんにはいつもよくしてもらってます」
「それはどうも。これからも仲良くしてやってください」
見るからに良い人そうで僕も安心した。
それにしてもどこかで見た顔だな……。そうか、エンジェル☆ローラによく似ているんだ。
へー。魔法天使にそっくりな人もいるもんだな。
「お兄ちゃん、今日はローラちゃんも一緒に夕飯いい?」
「ああ、もちろん。ゆっくりしていってください」
「そんな。ご迷惑おかけします」と、またもお辞儀するローラ。
「はは、まあ気楽に。ありさ、今日のご飯は?」
「結局、あたしが作るんだよねー」
僕はあいにくと料理は全く駄目。学校に持っていくお弁当もありさが作ってくれている。
「まあ。ありさちゃん、すごいのね」
「えへへー」
友達に胸を張るありさ。仲良さそうで兄としても安心する。
「それじゃ、シチュー作るね。材料買ってきたから」
「ああ」
ありさのシチューは一品なのだ。
「その前に」
と、ありさは僕に指を突きつけ、
「お兄ちゃんはお風呂入って。すっごく臭い!」
うっ、やっぱり汗臭かったか。昼からずっと交尾してたもんな。
「はーい」
くすくす笑うローラに背中を向け、僕はお風呂場へと向かった。
妹やリリムならともかく、僕のお風呂シーンなんてカットだカット。
「ふー」
お風呂に入ってさっぱりすると、ありさが夕食の準備をする間、ローラちゃんとお話しする。
「すみません、ご馳走になって。あ、お手伝いします」
「いいからいいから」
お客さんにお手伝いさせるわけにはいかない。
「ローラちゃんは待っててよ。お兄ちゃん、変なことしちゃダメだよ」
台所からありさの声。うーむ。無理矢理押し倒して犯して妊娠させるのは駄目か。
「あ、あの。うちのありさとはどうやって知り合ったんですか?」
年は近そうだが、かといって学校の同級生にも見えない。
「はい。ありさちゃんには困っているところを助けてもらったんです」
「ありさが?」
「ええ。とても優しい方で。とても助かってます」
ありさがねー。と、ローラはかすかに俯き、表情を暗くさせ、
「それから、ありさちゃんにもお手伝いしてもらって……。本当に感謝しています」
お手伝い?
「ありさが何を?」
「い、いえ。あの」
不意にローラは手をばたばた振り、
「ちょ、ちょっとしたボランティアなんですけど」
「はは。そのぐらいなら結構ですよ。あいつ、何にでもすぐに首突っ込むんで」
「はー」
かく言う僕も悪の魔法少女のお手伝いしてるわけで。
「あ、あの」
生真面目な表情になり、ローラは居住まいを正して僕に向き直り、
「ありさちゃんは私が必ずお守りします」
「はぁ」
そんな大げさに言われても。
「妹をよろしくお願いします」
僕にはそれしか言えなかった。
「シチューできたよー。お兄ちゃん、皿運んで」
「ああ」
立ち上がり僕も台所に向かう。柔らかい香りが空いたお腹を刺激した。
テーブルに食器を並べる僕とありさの兄妹を、ローラは目を細めて見ていた。
きっと仲の良い兄妹に映っているんだろう。まさにその通り。
両親のいない今、僕とありさはこの世で唯一の肉親同士。たった二人の兄妹。
これからもずっと。二人は仲良し。
「いただきまーす」
ぱくぱく
「ごちそうさまー」
「早いっ」
すぐに夕食を食べ終わった僕に、ありさが目を丸くしている。だってお腹空いてたんだもん。
「お兄ちゃんは二階に上がってるから。ローラちゃん、ゆっくりしていって」
「どうも」
シチューを口に運ぶ手を止め、ローラちゃんは優雅に微笑んだ。テーブルマナーも上品。
食べ終わった自分の分の皿を持って流し場に置き、二階に上がる。
自分の部屋に戻ると、服を着たリリムが眉間に皺を寄せていた。
「どうした?」
「うーん」
リリムは難しい顔をしたまま、
「なんだか……魔力の気配を感じたような……」
「魔力?」
「よく分からないんですよ。この部屋の結界のように、隠されてる感じで」
リリムがこの部屋に張った結界は音だけでなく魔力も外に漏らさない。おかげでリリムは見つからないのだ。
「気のせいだろ」
「そうですね。気のせいかも」
あっさりと気のせいという結論に。
「外に行くぞ。下はありさとお客さんがいるから、窓からな」
「はい」
窓を開け、背中からばっと黒い翼を出し、夜空へと飛び出す。
厚い雲がたちこめ月も星も見えないが、悪魔の目は暗闇を見通せる。後ろから小さな羽でリリムが続いてるのを確認し、びゅーんと街の上空を飛んでいった。
そしてたどり着いたのは町外れの山の中。街の明かりがずいぶん遠い。
「ご主人様、ここで何するんですか?」
ぱたぱたと着地しながらリリムが聞いてくる。
「はっ。ここで野外プレイ!? わー、ワイルド」
「んなわけあるか」
あれだけやってまだ足りないんかい。
「特訓て言ったろ」
「特訓?」
「そう」
僕はぐっと拳を握り締め、
「へーんしん」
一瞬で体が大きくなり、悪魔の姿になる。ナイトメア☆ヤマトに。
「必殺技の特訓だよ」
「必殺技!」
ぎゅっとリリムも小さな拳を握った。
僕が強くなるのに一番手っ取り早い方法は、魔力を持つ者、つまり魔法少女や魔法天使を犯して魔力を奪うこと。
もちろんリリムからはもう魔力を吸収した。だが同じ相手から奪えるのは一度だけ。
これ以上リリムを抱いてもただ気持ちいいだけ。いや本当に抜群なんだこれが。
ともあれ、他の魔法少女や魔法天使を襲っても返り討ちにあうのは必定。だから今の力で出来る限りのことをするのだ。
「というわけで」
「はい」
こくっと頷くリリム。
「必殺技! いくぞー!」
ぐおおおおーっと魔力を高めながら急上昇!
「ぬおりゃー!」
そして急降下!
どかーん
「もがもがー」
目の前が真っ暗。暗視が利いても顔が地面に埋まったら何にも見えない。
「はわわ。ご主人様ー」
すぐさまリリムが僕の足をひっぱり、顔を出してくれる。どうやら頭から地面に突っ込み、埋まっていたらしい。
「えーと、今のは何しようとしたんです?」
「全魔力を集中させて一点突撃!」
「む、無茶ですよー」
「無茶でもやるの」
マジカル☆アリサのマジカル☆スパーク。あれを単独で打ち破るには、こちらも魔力を集中させての突撃技しかない。
「行くぞー」
再び、飛び上がって魔力を体中から放ち、突撃!
どごーん
「きゃー」
ばごーん
「きゃー」
ずごーん
「ご、ご主人様ー」
ふらふらになってよろめく僕に、リリムが駆け寄って肩を貸す。
「だ、大丈夫ですかー」
「あ、ああ」
ピンクのツインテールが鼻腔をくすぐり、甘い香りが活力を甦らせる。
「今日はもう帰りましょうよー」
「そ、そうだな」
びゅーんと飛んで家に帰る。
帰宅すると、ローラちゃんはもう帰った後だった。
それから学校が終わって放課後の度に、僕とリリムは山中に行って特訓に明け暮れる。
夜になると帰ってくる僕にありさはずいぶん心配したが、ただ鍛えてるだけと説明しておいた。
ありさのほうは特に何事もない。ずっと平和が続いてるようだ。
そして一週間後の日曜に、作戦を決行することにした。すなわち、マジカル☆アリサ捕縛大作戦である。
今度こそ勝ーつ。そして犯す。
「では作戦を説明する」
「はい」
作戦本部、すなわち僕の部屋でぴしっと敬礼するリリム。
「第一段階はマジカル☆アリサとエンジェル☆ローラを分断させること」
あの二人に力を合わせられると厄介だ。
「まずはリリムが触手を大量召還して街にばら撒く。これであの二人は別行動を取るはずだ」
「はい!」
リリムには触手を召還して人を襲わせる能力がある。触手の戦闘力は雑魚レベルだが、大量に召還できるのが利点。要は使い様だ。
「アリサとローラを確認したら第二段階。僕はアリサを襲い、ローラはリリムが抑える。時間稼ぎするだけでいいぞ」
「はい。……ええっ!?」
「そして第三段階。僕がアリサを犯して魔力を奪う。そうしたらリリムは撤退していいぞ」
「あのー」
小さく手を挙げるリリム。
「なにかな?」
「それって、私は時間稼ぎの捨て駒ですか?」
「やだなー」
僕はにこやかにリリムの肩に手を置き、
「ただの戦術上の囮だよ」
「はい。がんばります!」
きゅっと手を握るリリム。よーしよし。
「では作戦開始!」
「了解!」
びしっとリリムが敬礼して、作戦を開始する。
場所は変わって近所の公園。以前、リリムとアリサが戦った場所。僕が最初に二人を見た場所でもある。
僕は悪魔の姿で、リリムと一緒に公園の茂みに隠れていた。いや姿を現すと真っ先にこちらが狙われるんで。
「そーれ。触手さんたち行ってきなさーい」
隠れながらリリムが手をかざすと、地面からにょろにょろと触手が生えてくる。大型犬程度の大きさ。
「がんばって襲ってきてねー」
にょろにょろと触手は四方に散って、人々を襲って触手責めを仕掛けていった。
「きゃー!」「いやー!」
あちこちから聞こえる悲鳴。ふふふ、これだけ広範囲に被害が出ればアリサとローラも別行動を取らざるを得まい。
「あっ。出ましたよご主人様」
早っ。感知能力は僕よりリリムのほうが格段にすぐれている。
「えーと。こっちにアリサ、あっちにローラです。やーん、触手さんたちがすごう早さでやられてます」
急いだほうがいいな。
「じゃ、僕はアリサをヤってくるから。ローラの足止めはよろしく」
「は、はい。がんばるもん」
緊張した面持ちで手を握るリリムを尻目に、僕は翼を広げて空に舞う。
太陽はほぼ真上。時刻は正午。
ありさには家を出るなと伝えているが、ちゃんと守っているだろうか。お兄ちゃん、ちょっと心配。
「マジカル☆シュート」
おっ、やってるやってる。
びゅーんと飛ぶと赤い光が見えた。湖の側にある湖の上公園。僕がリリムを犯して処女を奪った場所。
同じ場所でアリサも襲われるとは皮肉な偶然だ。ぺろっと舌なめずりして、僕はどすーんと着地する。
「ナイトメア☆ヤマト、邪悪に参上!」
うーん。我ながら、名乗りが上手くなったもんだ。こっちも練習した甲斐があった。
「ナイトメア☆ヤマト!」
びしっとハートの付いたバトンを突きつけるアリサ。相変わらず可愛い。妹によく似て。
妹のありさは栗色のショートヘアだが、マジカル☆アリサは長い栗色のツインテール。
赤色の薄い布が一枚覆っているだけの胸は薄く、ほとんど平坦。ふわっと広がる緑のミニスカート。
きりっとこちらを見つめる表情は凛々しく、それでいてなお可愛さを感じさせた。
触手はすでに全滅し、人の姿もない。僕とアリサの二人きり。
「ふっふっふ」
悪魔の姿の僕は不適に笑い、
「今日こそお前の負けだ。エンジェル☆ローラは助けに来ないぞ」
「なによ。あなただって一人じゃない」
声まで妹にそっくり。その声で怒鳴られるときゅんと胸が鳴る。ああ、もっと。
もっと罵っておくれ。
「一人で十分。裸にしてまんこにちんこ突っ込んで泣かしちゃうぞ」
「きゃー。えっち、ばか! へんたい! へんたい! へんたい!」
そうそう。そんな感じ。背筋がゾクゾクする。
「ところで、マジカル☆アリサ」
「なによー」
「お前、処女か?」
「しょじょ?」
首を傾げるアリサ。長いツインテールも一緒に揺れる。本気で分かってないな。
「あー、つまり。男の人とエッチなことをしたかどうかってことだ」
カーと赤くなるアリサの顔。
「してないもん! えっち! なんであなたってそんな事ばっかり言うの!
このへんたい! へんたい! へんたい! へんたい!」
ああ、罵られるたびにビクビクンと体が歓喜してしまう。もっと。
「あー、そうかそうか」
そもそも処女かどうかなんて聞くまでもなかったな。
「では、お前の処女! 今日ここで頂く!」
「やー! へんたい!」
ばっと黒い翼を大きく開き、アリサとの再戦が始まった。
「マジカル☆シュート!」
空に舞う僕に、アリサが赤い光線をバトンから撃って来る。
「笑止!」
トンボ返りして光線をかわす。当たると痛い。お返し。
「デビルファイヤー」
ぼーと地上に火を吹きながら直進。進路上のアリサはさっと左に飛んで回避する。
軽い挨拶代わりの攻防。僕はゆっくりと着地し、アリサに向き直る。
「やるな」
「そっちもね」
お互いに不適に笑う。
「ウィングカッター」
僕の翼から放たれる風の刃をバトンで弾き、アリサが跳んだ。
「マジカル☆シュート」
上空から赤い光線が迫る。僕は胸を張ってそれを受け止めた。
「えっ!?」
直撃を受け、全身からしゅーと黒煙が上がる。驚いたのは着地したアリサのほうだった。
「どうした」
ガクガクと震える膝を必死に我慢し、僕は出来る限り平静を保って言い放つ。
「効かんぞ、そんな技」
全身がすっごく痛い。今にも倒れそうになるのを必死に耐える。
「お前の、最大技で来い!」
「くっ」
あからさまな挑発に、マジカル☆アリサは全魔力を解放。全身が赤い光に包まれ、宙に飛ぶ。
待ってたぜ、それを!
「はぁっ!」
僕も全魔力を解放し、全身を黒い闇に包み、宙に飛んだ。そう。アリサと同じように。
「あっ。あたしの真似!」
「うるさい」
結局、完成した新技はアリサと同じようなものだった。
空中で対峙する赤い光と黒い闇。
「マジカル☆スパーク!」
「ナイトメア☆スパーク!」
お互いに真正面から飛び込み、激突寸前に魔力だけを球として放出。
どかーん
赤い光の球と黒い闇の球が真正面からぶつかり、そして爆発した。
「きゃー!」
「ぬおー!」
爆風で僕もアリサも吹っ飛ばされる。
大きな黒い翼を広げ、僕はなんとか空中で停止する。
マジカル☆アリサは!?
「きゃー」
いた。悲鳴を上げながらキリキリと回転し落下している。彼女に翼はない。
「あ、あぶなーい」
僕が見ている前でぽしゃーんと湖に落ちていった。地面に激突しなかったのは僥倖か。
「あわわ」
すぐさま僕も湖に飛び込み、沈み行くアリサの細い体を抱え、空に出た。
「おい。大丈夫か」
濡れてぐったりしたアリサを公園に芝生の上に寝かせてやる。アリサはバトンをしっかり握ったまま、目を閉じていた。
これは人工呼吸しないと!
僕が口を尖らせ近づけた途端、アリサがぱちっと目を開ける。
「きゃー!」
間近からの悲鳴に耳がキンキンする。
「待て! 誤解だ! 湖に落ちたから助けたんだぞ」
「えっ?」
アリサは濡れた自分の体と髪を確認し、
「あ、ありがとう」
「どういたしまして」
さすがに妹と同じ顔の水死体は見たくない。
いや、こうしてる場合じゃない。
僕は固く握ったアリサの魔法のバトンを取り上げ、
「あっ」
べきっと膝蹴りしてへし折る。バトンはさっさりと折れた。
「あ〜」
と叫ぶアリサの上に覆いかぶさり、細い肩を押さえつけた。
「きゃあっ!」
芝生の上に押し倒され、怯えた表情のアリサがすぐ下に。僕は長い舌を伸ばし、頬を舐めた。
「やだっ!」
顔を背けるアリサ。だが無駄だ。
顔を寄せ、今度こそ唇を奪う。水に濡れたい紅い唇に。
「!」
見開かれる瞳。ぽろぽろと涙がこぼれるのが見えた。
柔らかく甘い口を吸い、すぐに口を離すと、
「イヤアアアアアアアアアァァァーッ!」
アリサの悲鳴が心地いい。そう。そうだ。この悲鳴が聞きたかった。
「やめて! やだっ! 助けて! ローラちゃん! お兄ちゃん!」
小さな体がじたばた悶えるが僕の大きな腕はぼくともしない。
「言ったろ。助けは来ない」
エンジェル☆ローラはリリムに足止めされているはず。お兄ちゃんが誰か知らないが、どうせこの場に来ても無駄だろう。
「やだぁ! やだやだやだぁ!」
じたばたじたばた。まだまだ元気だ。少し安心したがさすがにやりづらい。
「デビルサンダー」
威力を抑えて角から電撃。
「きゃあああああああっ!」
背筋を伸ばして硬直しビリビリとアリサは痺れ、ぐったりとなって大人しくなった。
「あ、ああぁ……」
濡れた頬に栗色のツインテールが張り付く。それを手でどけ、頬にキスしてしゃぶった。
「…あ、アァ……だめ、やだ……。こんな、こんなのって……」
青ざめた表情でガタガタと唇が震えている。
考えなかったのだろうか? 悪に敗北したら陵辱されることを。
僕は再度キスし、今度は舌を伸ばした。
「んんー」
長い舌でアリサの歯をなぞっていく。歯並びはいい。妹のありさと同じように。
「んんー!」
カッと見開かれた瞳からまたぽろぽろと涙がこぼれる。キスもはじめてなのだろう。
今のうちに舌でも噛み切ればいいのに。
「ふー」
口を離すと、
「ヤダアアアアアアアアアアアァァァァーッ!!!」
また悲鳴。だが今度はじたばた暴れて抵抗しない。電撃がよほど応えたのだろうか。
胸を覆うのは一枚の紅い布のみ。前回と同じように長い爪でサッと切る。
「やめてー!」
もう遅い。
布は風に飛び、淡く膨らんだ果実が眼下に晒された。薄い貧弱な乳房が。そして二つのピンクの乳首。
「イヤーッ! やめてやめて、やめてよーっ!」
悔しそうに、恥ずかしそうに顔を歪め、アリサがぶんぶんと頭を振る。濡れたツインテールが頬を打ち、髪の毛の感触が心地よかった。
ほぼ平坦な胸に大きな手を広げて覆い、手の平に微かな膨らみを直に感じた。
「いやっ! イヤアアーッ!」
悲鳴に心地よく耳をそばだて、ゆっくりと手をこね回す。小さな乳房がぐにゃりと歪み、潰れるのが分かった。
「いたぁ! 痛い! 痛い! やめて!」
「おっと、こいつは失礼」
苦痛に歪む顔から涙が出るのを見て僕は手を離した。
「う、うぅ」
涙を滲ませ、アリサは請う。流れる涙が頬を伝っていった。
「お、お願い……許して、もう許してぇ」
「ふん」
鼻で笑った。
「僕やリリムを吹っ飛ばして。何を今更」
「だ、だって……ぐす……あなたたちが悪い事をするから」
「そうだな」
ツインテールを一房寄せ、鼻に寄せた。濡れても甘い香り。
「これも悪い事だ」
髪を離し、大きな口で胸にしゃぶりつく。へこんだままのピンクの乳首へ。
「やぁ!」
べっとりと唾液をつけて胸をしゃぶり、大きな舌で舐め、乳首を吸う。
「やあぁ! いやああぁ! イヤアアアアアアーッ!」
ビクッビクと震えるアリサの胸。
「やだぁ!」
舐めてもしゃぶっても乳首はへこんだまま。ただ泣き叫ぶだけだった。
「ふーむ」
顔を上げ、泣いてるアリサを見下ろす。
「ひくっ……。やだ、こんなのやだよぉ…。お兄ちゃん、ローラちゃん……」
まだ希望は捨てていないようだ。よろしい。
細い首筋に吸い付き、ちゅーと吸う。
「ひいぃ!」
口を離すと吸ったあとが赤い痣のキスマークとなって残る。
そして僕はアリサの下半身に視線を映した。
緑のミニスカートを長い爪で一気に引き裂く。
「いやぁ!」
叫ぶがアリサはもう抵抗する余力もない。胸や股間を隠す余裕もなかった。
スカートの下は純白のパンツ。よろしい。
「可愛い下着だな」
つんつんと爪でパンツを押し込む。その下に柔らかい肉の割れ目を感じた。
「う、ううぅ」
青ざめていたアリサの顔が赤味を帯びる。
「こんも下はどうかな?」
「やめてっ! もう許して! もういいでしょ! やめてよーっ!」
おいおい。これからが本番だぜ。
爪でさっと純白の布を縦に切る。もちろん肌は傷つけないように。特にここは女の大事な場所だ。
「やぁー!」
パンツの布がはらっと芝生に落ち、細い脚の付け根が露になった。
まだ毛も生えていない桃色の割れ目。
「やぁ! 見ないで! 見ないでぇ! お兄ちゃーん!」
太ももが擦りあわされ、なんとか股間を隠そうとする。だが丸見え。
「デビルサンダー」
「きゃああああああああああああっ!」
全裸のアリサにまたも軽く電撃。芝生の上でビクンビクンと揺れ、ぐったりとなった。
「あ、ああぁ……」
口から涎を垂らし、もう大事な部分を隠す力もない。
「どーれ」
僕は悪魔のズボンをさっと脱ぎ、涙目のアリサに見せ付けてやった。
「ひいぃ!」
巨大化した体にふさわしい巨大なイチモツ。うーん、素晴らしい。
「これが、お前の中に入るんだぞ」
「いやっ……いやぁ」
弱々しくふるふると首が左右に動く。だがもう体を動かすことも出来ないようだった。
細い足首をつかんで左右に開くと、何の抵抗もなく開いていく。
「あ、あぁ……やだ、やだぁ……。お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん……」
もう悲鳴もか細い。それにしても、お兄ちゃんお兄ちゃん言われると、妹のありさを連想して……さらに燃えてしまう。
大きく開いた脚の付け根、割れた幼肉に鼻を寄せ、くんくんと匂いを嗅いだ。
「やぁ……」
つんと鼻をくすぐるアンモニアの匂い。そしてミルクの甘い匂いがした。
長い舌を伸ばし、じゅるっと包むように割れ目を覆う。
「ひっ」
べっちょりとした舌で股間を覆われ、アリサの腰がガクガクと震えた。
そのまま熱い割れ目を舌で感じながら、ちろちろと上下にゆすって行く。
「いやぁ……やぁ……」
刺激を受けるのか、アリサの頬に赤味が増す。そしてガクガクという腰の震えが大きくなるようだった。
舌を離すと、「はぁ」と安心しきったため息を上げる。
だがすぐに舌の先端を尖らせて、濡れそぼった幼い花弁を突付いた。
「ひゃうっ!」
アリサの背筋が仰け反り、ツインテールが揺れるのが見えた。
「ああっ。はぁっ……あうぅ!」
舌で敏感な箇所を突付く度、背筋が仰け反り、硬直する。太ももが硬く緊張するのが感じられた。
「いやぁ……やだ、やだやだやだぁ……。こんなのやだぁ……」
こぼれる涙が芝生に落ちる。
割れ目に触れる舌先に熱い汁が感じられた。アリサのぴっちり閉じた幼膣から幼蜜が漏れている。
舌をすぼめて、その汁をじゅるっと吸う。
「イヤーッ!」
ビクンッとアリサの全身が硬直し、そして脱力した。
「あ、あぅ……。いやだよぉ。お兄ちゃん……」
股間から顔を上げ、泣きすするアリサを見下ろす。可愛い顔が涙でぐちょぐちょに濡れ、僕の股間はカッと熱くなった。
妹と同じ顔の少女を泣かす。犯す。そう思うだけで勃起したモノがビンビンに揺れた。
「やめてぇ。お願いです。もう許して。許してぇ……」
うわ言のように呟くアリサの足首を摘んで、持ち上げた。僕も一緒に立ち上がる。
「きゃあ」
逆さに吊るされ、ツインテールも下に流れる。その格好で僕は脚を大きく開かせ、腰を突きつけた。
槍のように尖った先端が、幼い割れ目に触れる。
「ひいぃ!」
逆さにされたアリサもそこに熱いモノが触れたのを感じ、涙がぽろぽろと落ちていった。
柔らかく熱いアリサの幼い花弁。その一点を一気に突く!
ぶちっ
「ひぎいいいぃ!」
幼肉が引き裂かれ、血が溢れ、たちまちにアリサの白いお腹を通して逆さにうされた上半身に流れていった。
「ぎゃあああっ あああああーっ!」
逆さのアリサが断末魔の悲鳴を上げた。だがペニスはまだ先端が入っただけ。
ぶち、ぶちっと進むたびに幼肉が裂かれ、血が溢れた。
「ぐぎゃああぁっ! ぎゃあああああああっ!」
股間から流れる血が胸を流れ、芝生にぽたぽたと落ちていった。
「ひいいぃ!」
処女肉を貫いたペニスが血の流れるお腹をぼこっと膨らませる。それでも半分も埋まっていない。
アリサの幼膣は狭く、僕のペニスをぎちぎちに締め付ける。普通なら痛いところだろうが、悪魔のペニスは頑丈。気持ちよさしか感じない。
「あ、あああ……あがあぁ……」
大きく開いたままのアリサの口からはもう涎と呻きしか漏れない。目は白目を剥き、放心状態となっていた。
「ふん」
大きく腰を突き出すと、逆さになったアリサの小柄な体が跳ね飛び、股間からさらに血が溢れた。
「あ、ああぁ……」
口からはもう泡が吹いている。
僕は手を伸ばすとツインテールをつまみ上げ、アリサの上半身を引き上げる。
そして背中に手を回して抱くと、口から溢れる泡を舌で舐め取り、下から突き上げた。
「ひいぃ! ひぎいぃ……!」
呻きながら、アリサも僕の首に細い腕を回し、抱きついてくる。幼女のように。
立った僕にアリサが抱きついているような格好で繋がり、腕の中でアリサの小さな体が揺れた。
股間から溢れる血が今度は脚を伝っていく。
「あぁ……あがぁ……」
虚ろな瞳で僕に抱きつき、ゆらゆら揺れるアリサ。大きく膨らんだお腹の中でペニスが暴れるたび、激痛に震えるようだった。
「いやぁ……お兄ちゃん……お兄……ちゃん……」
虚ろに呟く口にちゅっとキス。同時に胎内に突き刺さったペニスも精を放出した。
「あがあぁっ!」
滝のような射精が幼い胎内で爆発し、たちまち股間から白濁液が溢れ、血を流す。
射精の勢いでペニスもすぽっと抜け、それでもなお濃い精子を放ち続けた。
僕は抱きついたアリサを振り払うと芝生に落とし、ぐったりと横たわる裸体に精を降り注いだ。
「あぁ……」
呻く口、涙を流し続ける虚ろな瞳、乱れた栗色の長いツインテール、細い四肢、
小振りの胸、そして血の止まらない股間。
破瓜の血で濡れた体をさらに白濁液が染めていく。我ながら惚れ惚れするような射精量だった。
「ふー」
ようやく射精が終わると、白濁液の水溜りにアリサは沈んでいた。
「あ、あぁ……」
虚ろな瞳で倒れ付すアリサのツインテールをつまみ上げ、持ち上げる。ぷーんとイカ臭い。
「もう……ゆるしてぇ……」
虚ろな瞳でただ呆然と呟くアリサ。すっかり放心状態。
と、僕の中に熱いモノが流れてくる。ああ、アリサの魔力だ。
犯した相手から一度だけ魔力を吸収できる悪魔の能力。アリサの魔力が僕に流れ込み、さらなる力を与えた。
「ふー」
吸収される魔力が体内に溢れ、充足感で酔いそうだった。
そして魔力の吸収が止まると、つかんでいたアリサのツインテールがぱっと消え、精液の水溜りに沈んでいく。
おや? アリサの体が赤く光っている。そうか、変身が解けるのか。
さあ見せてもらおうか。マジカル☆アリサの正体を。
赤い光が消え、そこにはツインテールだけでなく、栗色のショートヘアの少女が倒れていた。裸のまま。
「え?」
精液まみれのその顔を見て、僕の思考が止まる。
そこにいたのは……妹のありさだった。
なんで? なんでありさがここに?
僕の頭は「?」でいっぱいだった。だが導き出される真実は一つ。
「嘘だ……そんな……」
ありさが……妹がマジカル☆アリサだなんて……。
そして僕は妹を犯した。
「ありさちゃん!」
呆然とする僕に声が降りかかる。
上空からさっと降り立つ金髪の少女。背中には白い天使の翼。
魔法天使エンジェル☆ローラ。そうか、リリムの妨害を突破したのか……。
「ひどい……こんなのって……!」
「ああ。があああっ!」
叫び、僕は翼を広げて空に飛んだ。今はここから離れたかった。
ローラは追ってこない。ありさに駆け寄るのが見えた。
「があああああああああぁぁぁぁぁーっ!」
なんで……なんでこんな……!
混乱する頭で考える。
「わああああアアアアアアアァァァァァーッ!」
口から出るのは叫びだけ。
それでも僕は事実をはっきりと認識した。
マジカル☆アリサの正体は妹のありさ。
そして。
僕は妹を犯したんだ。
(おしまい)