満月の夜、ビルの屋上ににたたずむ人影・・・
体つきからして少年か?
マントを羽織っているようでそれが風でなびいている
「もうすぐやつらが動く時間だな。」
「そうだな。だが、無茶はするんじゃないぞ。この世界は俺たちの世界とは違うんだからな。」
「わかってる。無茶な動きはできないってことだろ。」
「・・・動いたぞ。」
少年は誰かと話してるようだが、周りには誰も居ない。
そんな二人の会話はあらかた終わったようで、少年は夜の闇に消えたのだった。

「きゃああああああっ」
夜の帳の中、悲鳴を上げながら、疾走する少女。
それを人ならざる声で追走する異形のもの・・・。
発するその声は文字に起こすには難しいどの生物にも属さない声。
人?いやトカゲ?姿もとにかく異形のもの。
一言で言い表すなら、怪物という形容詞がふさわしい。
逃げる少女は運悪く、袋小路に追い込まれてしまう。
背中から触手を伸ばしながらじりじりと少女に迫る異形のもの。
「いや、いや、いやだよぉ・・・。」
恐怖で目を潤ませながら震える少女。
いやが応にも覚悟を強要され、目をつぶる。
もうまさしく絶体絶命の危機と言う状況!

しかし、いつまでたっても襲ってこない。
恐る恐る状況を確認しようと目を開けると。
自分の体ほど長さのある大きな剣をかざしている少年がいた。
年恰好は少女と同じだろう。
髪は金色で獅子の鬣のようなウェーブヘア。
マントを羽織っているため、後ろからではどのような服装か伺い知ることはできない。
怪物はというと、すでに背中の触手はほとんど切り落とされており、右腕も斬られて失っていた。
「とどめだぁぁぁぁぁっ!」
少年は叫びとともにかざした剣が炎をまとい、それと同時に彼は怪物の頭上に飛び上がり、怪物を自らの全体重をかけて一閃した。
怪物は両断され、刃がまとった炎により灰となり、その灰も一陣の風とともに跡形も飛び去った。

「大丈夫か?」
剣を背中の鞘に収めながら、少年は両の碧眼で少女見つめ、問う。
「ぐすっ、ひっく・・・。うん。」
少年は真剣な顔していたが、少女が無事だと確認すると破顔一笑した。
しかし、それもつかの間・・・少年は脱力し、跪いた。
「くっ、やべっ、力を使・・いすぎ・・た。目の・・前が・・二重三重に・・見え・・。」
そのまま少年は倒れてしまった。

「ん・・・まぶし!あれ?ここは?」
目が覚めた彼が見たのは照明の点いた天井。
「よかった。気が付いたんだ。」
「ん?ああ。君がここに?」
声の主は、さっき助けた少女
「そ、で、ここは私の家。突然倒れたときはびっくりしちゃったわよ。」
少年が気を失う前は恐怖で身を震わせていた少女とは思えないほど明るい。
「そうか、ありがとうな。俺をここまで運ぶのに親とかには怪しまれなかったのか?」
「ううん。パパとママは仕事で二人ともアメリカなの。この家にはあたし一人。」
ばつの悪いことを聞いてしまったと思い、少年は顔を曇らせる。
「良いよ。気にしないで。」
少女は笑みを浮かべて、気にかけまいとする。そのとき、この空気を邪魔する音が・・・
(ぐ〜っ・・・)
さっきの顔の曇らせ方とは違い、苦笑交じりに顔の曇らせる少年。
「おなか減ったんだ。今ご飯作ったんだけど一緒に食べる?」
「いいのかい?」
ベッドから上半身を起こしている少年は遠慮がちに少女に聞く
「良いよ。一人で食べるのもなんかね。」
「それじゃ、お言葉に甘えますか。」
少年はベッドから降りて、ダイニングに足を運ぶ。

「うめえ!久しぶりにうまいもの食ったなぁ!あっ、お代わりね。」
「よく食べるね、君。そういえば、まだ名前聞いてなかったね。名前は?年は?見たところあたしとそんなに変わらないように見えるけど」
名前と年を聞かれ、食事の手を止める。
「俺はレオン、レオン・エティエンヌ。年は13だ。」
「13ってことはやっぱり同い年かぁ。あたしは真由、一之瀬真由。そうだ、レオン君、今日はもう時間も遅いし泊まっていけば?」
レオンは少し戸惑ったようで、
「いや、良いよ。こんな見ず知らずの俺を泊めるなんて君にとっても困るだろ。」
遠慮がちに真由に言う。
「良いって、良いって、助けてもらった恩もあるし、見た感じ、レオン君泊まるところのあてなさそうだしさ。野宿って言うのもね。」
「うっ・・・確かに。」
痛いところを突かれて、レオンは承服せざるを得ない。

「で、結局泊まることになったのか。」
声は先ほど、レオンと話していた者と同じ声だ。
しかし、姿はレオンのみ・・・。
「ああ・・・で、オリオン、本当か?さっきの話。」
声の主はオリオンというらしい。
「本当さ。あの子はお前とほぼ魔力の波長が合ってる。パートナーにはぴったりだ。」
「そうか、後は真由しだいってことか。」
話し声が気になって真由が部屋に入ってくる

「レオン君、誰と話してるの?」
「えっ、いや・・・なんでもない。それより君に話があるんだ。」
レオンはさっき、怪物と戦っていたときと同じ真剣な顔をしてベッドから起き上がり、腰を下ろす。
「話って?」
「さっきの怪物のことだ。あれは淫魔って言ってな。最近、犯人のわからない婦女暴行事件が多いだろ。」
「うん。ニュースでよくやってるあれだね、怖いよね。」
「あの手の事件はすべてさっき言った淫魔の仕業だ。俺はこの世界を守るためにマギウスエンパイアからきたんだ。」
真由は首をひねって聞く。
「マギウスエンパイアって?」
その疑問に間髪いれずに答える。

「この世界とは違う世界で魔法使いの国さ。俺はこのマギウスエンパイアの騎士なんだ。ま、なったばかりの新人だけどな。」
「ま、魔法使いって・・・夢みたい。」
真由は目を輝かせてその話を聞いている
「それで本題なんだけど、俺たちマギウスエンパイアの魔法使いは違う世界に行くと、魔力を安定させるのが難しくなるんだ。」
「魔力を安定させることができないと?」
「さっきみたいに気づかずに力を使いすぎて倒れてしまうんだ。」
真由はレオンが倒れたときの状況を思い出し、
「だから使い過ぎたって言っていたんだ。」
「そういうこと、で、俺たちは違う世界に行くと、自分たちと同じ魔力の波長が合ってる異性と契約を結んで、魔力を共有するんだ。」
「共有って言うことは、私も魔法使いになれるって言うこと?」
真由の羨望の瞳がレオンを見つめながら聞く。
すると、微笑みながらレオンは答える。

「そう。パートナーとして一緒に淫魔と戦うってこと。」
「すごぉい。あたし、こういうのあこがれてたんだ。でもさ、何で異性じゃなきゃダメなの?」
真由はそんな素朴な疑問を投げかける
「それが俺もよくわからないんだ。何で異性なのか」

「ふっ、やっぱりガキだな。契約の意味も手順もわかってないんだな。」
二人しかいない部屋にオリオンの声が響く。
「だ、誰?」
真由がきょろきょろと辺りを見回す
「嬢ちゃん、ここだ。ここ」
「け、剣がしゃべってるの?」
そう、声の主はレオンが淫魔相手に振るっていた剣、声の響く方向から判断しても声の主があの剣と見て間違いない。
「そ、これはオリオン。俺の相棒でインテリジェンスソード、つまり知性を持つ剣さ。で、オリオン、契約について知ってるんだな。」
「レオン、俺を誰だと思ってる?お前の家系はすべて俺のお世話になってるんだからな。」
「そんな自慢話は良いんだ。契約の手順とかを教えてくれ!」
「これだからお子様は・・・二人とも聞いて腰抜かすなよ。」
腰を抜かす・・・そのフレーズを聞いて二人の表情がこわばる


「じゃ、契約の方法を順を追って説明するぞ。」
二人は静かにオリオンの話に耳を傾ける
「まず、レオン、こっち来る前に指輪を2つもらっただろ。それをお互いの薬指にはめるんだ。」
「あの指輪ってそういう意味だったのか・・・でも、薬指って・・・」
「それって婚約指輪って意味だよね。」
薬指にはめる指輪・・・それは俗に言うエンゲージリング、婚約指輪である。
「で、契約の言葉を交わして・・・・・・契るっ!」
「契る」という単語に力を入れて叫ぶ。
「契るってどういうことだよ。」
レオンの疑問にオリオンは少し脱力しながら・・・
「はぁ、これだからガキってのは・・・契るって言うのはつまり・・・SEXだよっ!SEX!」
オリオンが力説する。その場が凍りつく・・・当の二人は二人とも顔を真っ赤にしている。
「つまりだ、二人は魔力を共有するから、ほとんどニュアンス的には二人で一人ってことになる。ま、そういうことだ。」
「何がそういうことだ。だ。第一、真由にも意思を聞いてないし・・・。」
停滞する空気。
すると、真由が口を開く。
「良いよ。レオン君なら・・・だって、あの怪物に初めて奪(と)られるよりはマシだし、私が戦わなきゃ、悲しい思いする人もこれから出てくると思う。」
「最初の一言は聞かなかったことして、本当にいいんだな。」
「うん。」
レオンが真由の意思を確認する、真由は決心したように首を縦に振る。


「そ、それじゃ、シャワー浴びてくるね。」
契約に備えての前準備ということだ。真由は顔を赤くしながら、部屋を出て行く。
当然レオンも顔が真っ赤、しかし、すっくと立ち上がり、立てかけてあったオリオンを手にかけると
「おい、どこに連れて行くんだよ。」
「お前がいるとなぁ・・・正直ムードぶち壊しかねない。」
「確かにな、これから長い付き合いになる二人の初夜を邪魔しちゃいけないよなぁ。へへへ・・・」
悪趣味な笑い方をするオリオンをあきれたような苦笑いをしながら、部屋の外に放り出すと、
「いよいよ初夜をすごす・・・。」
そういう思いを馳せながら、ベッドを整えるといった契りのための準備をする。
正直な話、じっとするのが怖い。動いてないとなんか不安、そんな思いがレオンを支配していた。
そんな風にせかせか動いていると・・・
いつの間にか真由がドアを少し開け部屋を覗き込んでいた。
「レオン君、先に上がったよ。」
「それじゃ、俺も行ってくる。・・・!」
二人がすれ違う。レオンの視界にちらりとバスタオルをまとった真由の姿が入る。
その姿にどきりとしてしまった。
レオンは自らの心の奥から湧き出てくる興奮を抑えつつ、そそくさとシャワーを浴びに行く。
「すっげえどきどきした・・・。あれが女の子の裸ってやつか。」
頭からシャワーを浴びてほてって焼き切れそうな頭を冷ます。
シャワーを浴び終わるとタオルを腰に巻いて、真由の待つ部屋に向かう。


部屋に入ると真由はシャワーを浴びた後のままの姿でちょこんとベッドの上に腰掛けていた。
「・・・隣良いですか?」
「・・・あっ、はい!どうぞ・・・」
やはり緊張しているからだろう、妙に他人行儀だ。
「・・・プッ、あははははは・・・」
意識していないのに、急にこういうしゃべり方になってしまったから二人ともおかしくてついつい笑ってしまった。
この笑いが、二人の緊張を解きほぐしたようだ。
「じゃ、準備は良い?」
「うん。」
レオンはもう一度、真由の意思を確認すると壁にかけてあったサイドパックから2つの指輪を取り出した。
「これをお互いの薬指にはめて・・・よし、そっちは?」
「はめたよ。」
銀のような金属でできた中心に小さな白い結晶があしらわれているシンプルな指輪。
その指輪が二人の薬指にはめられ、天井の照明に乱反射し、神秘的な光を放っている。
「これで契約の文言を・・・我は同じ指輪を持つこのものと力を与え・・・」
レオンは契約の文言をつぶやく。
「じゃあ、いよいよあたしたち・・・んっ。」
突然の口付けで真由の口はふさがれた。
「ぷはっ、ごめん。我慢できなかった。」
「んもう・・・ファーストキスなのにぃ。キャッ!」
突然のファーストキスに抗議する真由、しかしその抗議もむなしく、レオンの勢いは止められずそのまま押し倒されてしまう。

その勢いのまま、真由の体を隠していた唯一の布、バスタオルを剥ぎ取る。
白いバスタオルの下には、ほのかに桜色に染まった真由の一糸まとわぬ姿があった。
真由は反射的に異性には見られたくない部分、つまり胸と股間を両手で隠してしまう。
「うう・・・恥ずかしいよぉ。」
「真由、見えないから手をどけて。」
レオンは真由の両手をつかみ、力をこめてガードを解く。
幼さを残しながらも美しい真由の裸体が目に飛び込み、レオンはごくりとのどを鳴らす。
「真由、すごくきれいだ。」
「馬鹿馬鹿〜、そんなこと言わないでよ〜。」
レオンにきれいだとストレートに言われ、照れくさくなってしまって顔を両手で隠してしまう。
ころころ変わる真由の表情の変化がとても面白く、もっと変化を見たいという衝動にかられてしまう。
レオンはその心の奥から自分を追い立てる衝動に正直になってみた。
「ちゅぷっ、ちゅ〜・・・ちゅぱっ!」
「ひゃん!ど・・・どこ吸ってるの!?」
恐る恐る隠している手の隙間を拡げてレオンを見つめる。
「どこって・・・ここ。」
レオンは乳首を指差す。
「やぁん。そんなところすっちゃやだぁ。」
真由はあながちいやではないニュアンスで身をよじりながら嫌がる
「へへ・・・じゃあ、いやならいやなりに、別の場所にしますか・・・。」
そういいながら、レオンは真由の体に赤いキスマークをつけつつ体をずらしながら、頭を真由の体の下へ下へ持っていく・・・

「あっ、ひゃっ、ん・・・だめっ、そこはぁっ!」
キスマークをつけながらレオンがたどり着いたのは彼女の花弁。
まだ、茂みも完全には生えそろっていないその中心にある
誰にも見られたことない、見せたこともない秘密の場所・・・。
レオンは両手で真由の閉じた太ももをつかんで力を入れて拡げる。
真由も腿に力を入れて抵抗するが、やはり男性の力にはかなわず、少し湿り気を帯びた花弁を見られてしまう。
「見ないで・・・見ないでよぉ。」
真由は目を潤ませてか細い声で訴えた。
「真由のここ・・・とてもきれいだ。」
その訴えに反論するようにレオンは真由の花弁を賞賛する。
すると、レオンは間髪入れずに花弁に口をつける。
「んっ、あん。そ、こはおし・・・ん、っこする・・とこだからぁ。き、汚いよぉ。」
まるで与えられたミルクを飲む子犬のように花弁からあふれてくる蜜を舌でなめ取る。
「ぴちゃ、ぴちゃ・・・汚くないよ。真由のここ・・おいしいよ。」
月並みな表現かもしれないが、本能で脳の回路が焼き切れそうなレオンに言える言葉はこれぐらいしかなかった。

そんな脳が焼き切れそうなレオンが作ったわずかな隙を真由は逃さず、レオンの腰のタオルに手をかけた
「あっ!?えっ!?ま、真由!?」
不意を付かれて、素っ頓狂な声を上げるレオン
「あたしの裸ばかり見られてずるいよ。レオン君のも見せて!」
今度はこっちの番と言わんばかりに真由はレオンの腰に巻いてあるタオルを剥ぎ取った。

白い布から姿を現した限界まで勃起したレオンのそれを見て、真由は絶句してしまう。
「こ、これが男の人の・・・なんだ。」
生まれて初めて見る硬くなった男性のそれ・・・。
真由はまじまじと見つめながらも恐る恐る震える手でレオンのそれに触れてみる。
「す、すごく熱い。これがあたしの中に入るんだ・・・。」
「うん・・・俺もこれ以上我慢できそうにないから、そろそろ行くよ。準備は良い?」
真由は頷きゆっくり足を拡げてレオンを待つ。
レオンのそれがゆっくりと真由の花弁の中心に侵入する。
「あ、あが・・・んぐっ!痛い!体が裂けちゃうよぉぉぉっ!」
あまりの破瓜の痛みに声を押し殺すことができず、叫んでしまう。
「ハァハァ、真由・・・力を抜いて。」
肩を使って荒い息をするレオンが自分の肉剣をゆっくりゆっくりと挿入していくと、その先端が一枚の壁に当たる。
いわゆる処女膜だ。
レオンは覚悟を決めて腰にぐっと力を入れて肉剣を押し込む!
ぶちりっ・・・。と何かが裂ける音がしたような気がした。
「あっ、ぐ・・・んはああああああああんっ。」
真由は今まで異常の開通の痛みで、涙があふれ、声がかれてしまわないかと心配するほど叫んだ。
「ご、ごめん!大丈夫!?」
その叫びにびっくりしてレオンは両の碧眼で真由を見つめる。
自然に二人の目が合う・・・。
「あた、しこそ、ごめ、ん。こん、な大声、出しちゃって、レ、オン君びっくりし、ちゃったよ、ね・・・。」
破瓜の痛みで言葉が途切れ途切れなりながらも真由はレオンに謝った。
「いや、俺だって初めてだったから、真由にはつらい思いさせて、謝るよ。」
そこには、お互いを気遣い慰めあう他人が見れば今日が初対面とは思えない。
初々しくそして、屈託のない純粋な少年と少女の姿があった。

少女は先ほどあふれ、こぼれた涙を指でぬぐい、少年の問いに答えた。
「・・・大丈夫だけど、もう少し待ってまだおなかがジンジンする。」
レオンはその言葉を聞き、動きを止めた。
部屋の中にゆっくりと時間が流れる。聞こえるのはベッドのそばにある目覚まし時計の秒針の音ぐらいのそんなとても静寂な空間
その静寂の中、レオンは真由の額、まぶた、頬、口を順番に短いながらも口づけをする。
「動くよ。」
そんなキスの応酬のあと、レオンがゆっくり口を開く
「ん、ゆっくりね。」
真由もそれに答える。
とてもゆっくりとだが、腰を動かすレオン。
まだ残ってる痛みで少し、顔をゆがませていた真由も少しずつ嬌声を上げるようになった。
「あっ、んぅっ、レ、オン君!気持、ち・・・いいよ。レオン君!」
「真由、俺も・・・とっても気持ちいいよ。」
「ゆっくりね。」と釘を刺されていたのに「気持ちいい」という言葉にとうとう理性と言う抑えが効かなくなってしまう。
後は抑えられていたレオンの心の何かがその鬱憤を晴らすかのように腰のテンポを速める。
「レオ、ンっくんっ!ゆっ、くりってい、言ってるのにぃ・・・あたし、こわ、れちゃうよぉっ!」
「真由!とまらない!とまらないんだ!真由の中、気持ちよすぎだよ・・・」
そんな中、いよいよ二人は初めての絶頂を迎えようとしていた。
「真由・・・もう、だめ、出るっ!うぐっ・・・」
レオンは居ても立ってもいられず真由の中で果てる宣言をする
その直後、レオンの肉剣は真っ白い欲望を吐き出した。
どくんっ!どくん・・・。
「ふあああああっ!レオン君の熱いのががおなかにぃっ!」
そんな熱い白い欲望を子宮に受け、真由も天の頂から飛び出すような感覚に酔った。
このとき、二人はほぼ同時に生まれて初めての絶頂を迎えたのだった。


そして、絶頂を迎えたそのままの格好で二人はお互いを見つめ、その余韻を分かち合っていた。
「はぁ・・・はぁ・・・レオン君・・・。」
精も根も尽き果て、肩で息をしながら肌を重ねる相手の名前をささやくしかない真由・・・。
「真由、すっげえ気持ちよかった。」
レオンはそんな真由の長い黒髪をなでながらささやいた。
「レオン君・・・あたしも。ん?」
共感の言葉を告げようとしたとき、薬指にはめた指輪の変化に口をつぐんでしまう。
指輪にあしらわれている結晶が淡く赤く光っている。
一方、レオンの指輪にあしらわれている結晶は青く光っている。
「契約が成立したみたいだな。これで俺たちは二人で一人。これからよろしくな。真由。」
「うん。よろしくね。レオン君。」
改めて、挨拶した二人はそのままゆっくりと目を閉じ意識を手放した

「まったく、二人とも・・・声が大きすぎるんだよ。こっちまでどきどきしちまった・・・。」
廊下で部屋から漏れまくりの二人の愛し合う声を聞いていたオリオンはあきれ気味につぶやいた
まぁ、そんなこんなでパートナーとなった二人の戦いはこれから始まる・・・。

魔法騎士LAM
第一話〜終〜