「あああああっっっ!!!」
棘の生えた茨の鞭がモニカの体を打ち据えるたびに服は破れ、肌は傷つき、冷たい部屋にモニカの叫びが響き渡った。
「ぁ…ぁぅ…」
ローブの胸は完全に失われ、小さな膨らみを晒した格好で、モニカは痛みに必死で耐えている。杏達が助けに来てくれるまでなんとか頑張るのだ、と心に強く誓っていた。
しかし、杏達は本当に助けに来てくれるだろうか。もし助けに来てくれたとしても、自分が生きているうちにこの場所にたどり着けるだろうか。自分の居場所を知らせようにも、ポケットに入れていたあの鈴は奪われ、手の届かない机の上に置かれている。モニカはただ杏達を信じて、この拷問に耐え抜くしかなかった。
「どうだ…まだ話す気にはならないか?」
男は少し息を切らせながらモニカに訊ねる。
「…ぃ…いや…。どうせ…話したところで…やめる気なんて…ない…でしょ…」
モニカは途切れ途切れになりながら答えた。なんとか痛みに耐えようと必死で呼吸をしているからだ。
「もちろんそうなるがな。それでも、少しは長生きできるかもしれないぞ。」
男はあからさまな殺意を隠そうともしなかった。モニカに対する憎しみは相当なもののようで、その目には狂気すら浮かんでいるように見える。男は下ろしていた鞭を振り上げるようにしてモニカを太ももの辺りを強烈に打った。ローブが千切れ飛び、その隙間から覗くモニカの太ももには裂傷の筋が走る。
「ぅああああああぁぁ…っ!!」
モニカは凄まじい痛みに叫んだ。瞳からは涙がボロボロと零れ落ちる。それでも、モニカの心はすでに決まっていた。この男には何も話さない。最初に全てを話すのは杏達だ。歯を食いしばり、痛みに挫けそうな自分を押さえつける。
「ほら、話せば少しぐらいは手加減してやるぞ。」
男の振る鞭は唸りを上げ、モニカの柔肌を容赦なく傷つけた。モニカの胸を真っ赤に染めるのは傷口から流れ出す血。それは再び鞭が振るわれるたびに飛び散り、冷えた床に小さな赤い染みをいくつも作る。
「やあああぁぁぁっ!!!ひぃぁぁああああっっっ!!!うわあああああっっっっ!!!」
モニカは痛みを何とか紛らわせるかのように必死で叫んだ。
「ひぐぅっっっ!!!いぎぃぁああああっっ!!!…がっ……あああああああああああああっっっっっ!!!」
荒れ狂う鞭の波は絶えずモニカを襲い続ける。そして、その一撃がモニカの左の頬を捕らえた。
「ぁぅ…ぅぁぁ……」
モニカの頬はざっくりと切れ、血が流れ出す。痛みに流した涙は頬の傷に流れ込み、それが染みる痛みにモニカは体をすくませた。


モニカはほとんど魔法が使えないとはいえ魔法少女の端くれであり、その体は常人よりも多少強く、痛みにも抵抗が強かった。しかし、そんなことはものともしないほどに男の鞭による責めは凶悪で、モニカの体はボロボロに傷つき、痛みに身動きすることすら出来なかった。
(おねがい…杏お姉ちゃん…ううん、誰でもいい……誰か…助けて…)
心の中で必死に叫ぶ。だがその声は誰に届くこともない。この薄暗い部屋にいるのはモニカと男の二人きりで、この非道な拷問を止めるものは存在しなかった。

男はやっと鞭を手放す。モニカは思わず安堵するが、それは次なる地獄への扉でしかないことに気が付き、すぐに落胆する。
いつの間にかモニカに接近していた男の手はモニカの体を撫でるように這った。右手はもう前面にはなにも残っていないぼろきれのようなローブの間から手を忍び込ませ、モニカの尻を撫でる。
「いぃぃっっ!!!」
左手は傷らだけの胸の上を、傷の跡をなぞる様に動く。傷を刺激される痛みに苦しむモニカの声が響いた。
「残念だな、この小さな胸も尻も、誰に捧げることもなく死んでいくわけだ。最後に俺が少しだけ弄ってやるよ。」
男は笑みを浮かべながら言い放つとその両手に力を込めた。しかし、男には愛撫をするつもりなどなかったのだ。両手の爪がモニカの肌に突き立てられる。
「いぎいいぃぃぃっっっっっ!!!」
鋭い痛みに跳ねるモニカの体。食い込んだ爪はジリジリと動かされ、モニカの肌に傷痕を刻んでいく。
「やああああああぁぁぁっ!!!うあああああっっっっ!!痛い!!!痛いいぃぃっ!!!!」
左足の付け根から尻にかけて、そして左の胸から腹にかけて、男の爪はモニカを傷つけていった。すでに傷だらけでボロボロだったモニカの胸。その傷をさらに抉るようにつけられる傷の痛みは筆舌に尽くしがたい。モニカはその痛みに耐えることなどできず、大きな声で吼えるように泣き叫ぶ。
「あがああああぁぁぁっっっ!!!!ぎぃぃぃっっ!!!うぐぁああああああああっっっ!!!」
男はモニカの叫びに満足感を覚えながら、モニカの体を引っ掻き傷で埋め尽くそうとばかりにモニカを傷つける。男の爪はモニカの背中を裂き、腕を裂き、足を裂いた。モニカの体に引けを取らないほどに男の手は血で赤く染まっている。


「はぁ…っ…ぁぅ……ぁ……」
弱々しく苦しげな呻きがモニカの喉から漏れた。体はあまりの痛みに痺れ、感覚が無くなり始めている。
男は一旦モニカから離れると、机の上に置かれた袋に手を伸ばした。その中から取り出されたのは、男性器に酷似した石のディルド。
「外から痛めつけても吐かないなら、中からにしてやろう。お前みたいなやつを苦しめるにはこういうのが効果的かもしれんな。」
男はそれを二つ手に持ち、モニカへと近づいてくる。
「な…なに……なんなの…?」
モニカは男性器を見たことがなく、だから男が手に持つそれが自分の性器を貫くためのものだということを理解できなかった。そもそもディルドはあまりに大きく長く、それがモニカの小さな秘所の中に入るなどということは想像できるはずもない。男が近づくたびにモニカの中には得体の知れないものへの恐怖が膨れ上がった。
男は二本のディルドを左手に持つと、右手でモニカの下着を引き千切った。
「え……やぁぁぁっっ!!!!」
モニカは思いもしなかった行動に、顔を真っ赤にして叫ぶ。人に見られることなど無かった自分の股間が晒されている。その恥ずかしさになんとか隠そうと足を閉じようとするが、鎖に縛られ思うように行かなかった。
下卑た笑みを浮かべる男はモニカの割れ目に指を走らせる。
「ひぁっ!!!」
誰にも触れられたことのない敏感な部分を触られる感触にモニカは震え上がる。
「ガキでも女だからな、ここを責められるのが一番効くだろう。」
「ひっ……」
モニカはその言葉でやっと男の意図を悟った。得体の知れない恐怖は明確な恐怖へと変わり、モニカを蝕み始める。
「いやぁぁっ!!!やだ…無理っ!!お願い!!!それだけは……それだけはやめてっっっ!!!」
モニカは必死で自由の体を揺すり、泣き叫びながら懇願した。
「駄目だな。まぁ、全部吐くって言うなら考えてやらんでもないが。」
「ぅ……」
恐怖がモニカの決意を真っ二つに折ろうとする。しかしモニカはもう一度歯を食いしばった。どうせ男が自分を助けることなどないのだ。むしろ、話してしまえば用無しとして思いのままに痛めつけるだけかもしれない。それなら、モニカに出来るのは何も喋らずに苦痛に耐えることしかなかった。
(お姉ちゃん達も辛い目にあってきたんだ…わたしだって耐えてみせないと…)
恐怖に体が震えながらも、モニカは顔を上げて男の目をジッと睨みつける。モニカの瞳には明確な拒絶の色が浮かんでいた。
「そうか…じゃあ、吐く気になるまで続けるしかないな。」
男は冷たく言うと、左手に持つディルドの一つを右手に取る。男の手を濡らすモニカの血で赤黒く光るそれを、モニカの割れ目に押し当てた。

「う…うぅっ…」
敏感な秘所に押し当てられたディルドの冷たく硬い感触にモニカの恐怖はピークに達する。それでも男へのせめてもの抵抗として、必死に叫ぶのを我慢していた。負けない。恐怖にもこの男にも負けないのだと自分に言い聞かせる。
ディルドの亀頭を模した部分がモニカの割れ目を掻き分け、侵入を始めた。
「っ……!!!!」
まだ先端部分が少し埋まっただけだというのに、モニカは鋭い痛みを感じる。無理もない。あまりに大きすぎるのだ。ディルドのサイズはモニカの膣口に対して明らかに大きく、つかえている。それでも膣内まで潜り込ませようと男はそれを力を込めて押し込んでいた。
「ぁぅ…っ!!くっ……!!!」
モニカは思わず痛みに声を漏らすも、歯を食いしばり必死に耐える。グッと歯を食いしばる時に思わず唇を噛み、そこからの出血で口の中は鉄の香りで満ちた。何とか侵入を防ごうと、必死で股間に力を入れる。それが効果を成したかどうかは定かではない。
ただ、ディルドはモニカの抵抗も空しく着実に奥へと侵攻していた。めりめりとモニカの膣口を押し広げる。
「んんんっっ!!!くぅぅぅ…!!」
モニカは自分の抵抗が長くもたないであろうことを感じていた。ディルドに膣口を広げられる痛みはしだいに増していく。
そして、遂にモニカの膣内にディルドは入り込んだ。一度入り込むと留まることは無く、そのままモニカの処女膜を無残に破り去る
「んぐっっ!!!!ぅぁ…ぅあああああああああああああっっっっ!!!」
モニカはその痛みと悲しみに耐えることが出来なかった。堪えていた声も涙も溢れ出し、痛みに体を可能な限り揺さ振る。
「んぎぃっっ!!!くはっ!!!はぅぅぅっっっ!!!」
ディルドはそのまま奥にまで突き進み、子宮内にまで入り込んだ。
膣を強烈に圧迫される痛みと子宮の最奥を突かれる衝撃にモニカは目の前が真っ白になる。
「はぐぅぁぁっ!!!!痛い…っっ!!!痛いいいいいぃぃっっっっ!!!」
痛い。苦しい。今頃になってやっと、自分が何故こんな目に遭わなければならないのかという考えが頭の中を巡り始めた。しかし、その思考は長く続くことはない。何も考えられないほどの痛みと衝撃が耐えずモニカの中心を襲っていた。
男が前後に激しく動かすディルドはモニカの処女喪失の証もその身に焼付け、より暗い赤色を映す。
「ひぐぅっっ!!!うぅっっ……ぎっ!!!がぁっ!!!!ぐぅぅぅっっっ!!!!」
ディルドはモニカの子宮の奥を何度も強烈に突いた。体全体に響くかのような痛みがモニカを襲い呻き声が血の匂いのする部屋に響く。
男はディルドをモニカの膣内に差し込んだまま一度動きを止めた。
「はぁぁぁっ!!!はぁぁぁぁっっっ!!!」
モニカは膣内に埋められた異物から来る痛みと不快感に大きな息を吐きながら耐える。モニカの心はもう限界だ。叫び声を出さずに抵抗するなどという余裕はすでに消え去っていた。

束の間の休息は男の左手の行動で打ち切られた。
「ひぁぁぁぁっっっっ!!!」
アナルへと押し付けられた冷たい感触にモニカの体は思わず跳ねる。
「え…?なに…なに……?」
モニカは男が何をしようとしているのかを理解が出来なかった。いや、頭のどこかでは分かっていたかもしれない。だが、恐ろしい想像を心が理解するのを拒んでいた。
男は左手に持つディルドを一気に根元近くまでモニカのアナルへと挿入する。
「うぎぃっっ!!!ぃああああああああああああっっっっっ!!!」
それは膣内に挿入されたものよりも無理なサイズだった。にもかかわらず無理矢理に押し込まれたディルドは、モニカのアナルを裂くように侵入する。
「いやああああぁぁぁっっっ!!!!やめてっ!!!もういやぁっ!!!やだあああぁぁっっっ!!!」
男は右手で膣内のディルドも同時に動かし始めた。
モニカは前後両方の穴を同時に、無機質な石のディルドに犯されている痛みと恐怖に泣き叫ぶ。唯一自由の利く頭を大きく振り、涙を撒き散らしながら。
「どうだ?少しは喋る気になったんじゃないか?喋れよ。そしたらすぐに楽にしてやるぞ。」
「うぁぁぁぁっっっっ!!!!やぁぁ…やだぁぁぁぁっっ!!!ぜった、いぃぃっっ!!!はなす…もんかぁぁっっっっ!!!」
全て話してしまえばこの苦痛から逃れることが出来る。しかし、それが意味するものはきっと死なのだろう。嫌だ。死にたくない。杏達がきっと助けに来てくれるはず。それをただ信じ、モニカは痛みに耐えていた。
「あがっ!!!いぎぃぃぃぃっっっっ!!!ぅあああああっっっっっ!!!!」
男はただ前後に動かしていたディルドの動きを変える。モニカの膣壁と腸壁を抉るかのように円を描く形で両手を動かした。
「いやぁぁぁっっっ!!!いた…いぎぃっっ!!!うわああああああぁぁぁんんっっっっ!!!」
モニカはもう泣きじゃくっている。全てが辛い。苦しい。痛い。何故こんな目に遭わなければならないのか。悲しみがこみ上げてくる。
「ぅわあああぁぁぁぁんっっっ!!!何でぇぇぇっっ!!?何でわたしばっかりっっっ!!!」
自分を襲う不幸に、苦痛に、孤独に、モニカはただ泣くしかなかった。
泣き声が耳障りだったのか、男は顔をしかめる。ディルドを膣と腸の間の肉を挟むかのように大きく傾け、思い切り引き抜いた。
「ぃ…っっ!あがああああああああああっっっっっっっ!!!!」
肉を思い切りもぎ取られたかと思うような痛みにモニカは絶叫する。ショックで尿道からは黄色い水が溢れ出し、目は焦点が合っていない。
「ぁぁ……ぃ…ぅぁ……」
体中が痺れているかのように、小刻みに震えるモニカは呆然としながら口をぽかんと開け、涎をたらしていた。


男は意識の朦朧としているモニカを睨みつける。
「ふざけるなよ。お前だけが苦しんでるとでも思ってるのか。お前達兄妹のせいでどれだけの命が失われたか!」
男はディルドから手を離す。床に落ちると、ディルドに付着していた血が飛び散る。それは処女喪失の血なのか、膣壁や腸壁が削られたことによる血なのか。机の方へと歩いていくと、再び袋を手にした。中に手をいれず、そのまま持ってモニカの前まで戻る。
「お前が味わうべき苦痛はこんなものじゃない。死よりも遥かに辛い思いをさせてやるよ。」
袋に入れられた手が出てきた時に握っていたものは小さな水晶玉だった。鶏卵程の大きさだろうか。
モニカは霞む目で袋をぼんやりと見つめる。袋の口から見えた中身はどれも同じような水晶玉だ。それが袋一杯にギッシリと詰まっている。それを一体どうするつもりなのか…。モニカはそれを考えることが出来なかった。充分な思考能力がまだ戻ってきていない。
男は水晶玉をモニカの膣内に押し入れた。
「うぐっ!!!」
膣内に入り込む冷たい球体にモニカは呻く。霞む意識の中でも、自分が直面している状況が手に取るように理解できた。
「ぅ…そ…」
水晶玉はあの袋一杯に詰まっているのだ。まさか、それを全てモニカの中に入れるつもりなのか…。モニカは男の目を見て確信する。この男は確実にやる。モニカを壊すつもりなのだ。精神的にも、肉体的にも。
二つ目、三つ目、四つ目と水晶玉がモニカの膣内へと入れられると、最初の水晶玉は奥へ奥へと侵入していく。やがてそれは子宮内にまで到達した。
「やああぁぁぁっっっ!!!!ひぃっ!!!うああぁぁぁっっっ!!!!」
子宮を冷やす水晶玉の感触と圧迫感が押し寄せる。卵サイズの水晶玉が一つ入れば幼いモニカの子宮はほとんど隙間がない状態だ。しかし、水晶玉はさらに押し込まれる。魔力で強化された子宮はモニカに酷い痛みを与えながら、水晶に押し広げられるままに形を変える。
「うぎぃっっ!!!無理……これ以上…はっ!!!壊れる…!!!こわれちゃうよぉぉぉっっっっ!!!」
もう幾度目かも分からないモニカの叫びが響く。
「ふん…これぐらいが限界か。」
男はモニカの子宮に四つ目の水晶玉が入ったところで、男は手を止めた。
「ふ…ぎぃっ……かはぁっ……あぅ…ぁぅ……」
モニカはあまりの圧迫感にまともに声も出せず、微かな声が漏れている。それでも、やっと終わったのかという安堵が胸に広がり、一方いつまでこのままの状態が続くのかと不安が押し寄せた。しかし、この状態はモニカが思うほど長くは続かない。
「このままじゃ落ちてくるかもしれないよな。」
男はそう呟くと床に落ちているディルドを拾い、無造作にモニカの膣内に差し込んだ。
「ぅああああ!!!!がぁぁっ……か…っ…」
息すらも出来ない。そんな衝撃がモニカを貫く。もうこれ以上は広がらないと思われたモニカの子宮は五つめの水晶玉を飲み込んだ。子宮は水晶玉の形に膨れ上がり、腹までも膨らませていた。
「あがあああああああっっっ!!!いぎああああああっっっっ!!!」
男はモニカの膨らんだ腹をさする。やわらかい肌の感触の奥に、硬い水晶玉の存在も確かに感じられた。
モニカは膨らんだ腹を刺激される痛みに叫ぶが、そのために動く自分の体で余計にに自分を苦しめている。


「ぁぁ……ゃ……もぅ……」
モニカの口から漏れる声はもうまともに意味を成していない。完全に限界を迎えていた。
「そろそろ仕上げだな。ここまでは準備みたいなもんだ。どうせ喋りゃしないんだろう?それなら散々苦しんでから死ね。」
「うぎぁあああああああああああああああっっっっ!!!!」
男は言ってからモニカの秘所に突き刺さるディルドを蹴り上げる。叫ぶモニカの声を聞きながら、その手を再びモニカの腹に当てた。
「じゃあな。後は死ぬだけだ。」
そして男は手を離す。そのまま反対側の壁際に置かれた椅子を引っ張り出し、モニカの様子を観察するかのように座った。
一体何が起こるのか、モニカは微かな意識の中で、味わえるであろう最大限の恐怖に襲われた。自分はこれから壊されてしまうのだ。完全に。それを待つモニカは死刑執行を目の前にした囚人のようなものだった。
「うぐっっ!!!!!!」
急にモニカの体がビクンと跳ねる。
「があああああっっっ!!!うぎぃっ!!かぁぁぁっっ!!!いぎぃぃぃぃっっっっ!!!!」
モニカの膨れた腹がボコボコと波打つ。子宮の中の水晶玉が蠢いていた。もうほとんど限界を迎えているはずの子宮の中を無理に動き回る水晶玉はモニカに地獄の苦痛を与える。
「あぎっ!!!げはっっ!!!ぎゃぁぁぁっっっ!!!」
鎖が千切れそうなほどに体を揺すり、逃げようとするように暴れて泣き叫ぶモニカを、男は笑みを浮かべながら眺めていた。
「さっき入れたのはな、魔法の水晶なんだ。どれも薄っすら色がついててな。三種類の魔法を秘めてる。赤の炎、青の氷、黄の雷だ。俺がこの指を弾けば、お前は一度に三つの地獄を味わい、そのまま本当の地獄へ落ちるわけだな。」
モニカにとって不幸中の幸いだったことは、あまりの苦痛に男の言葉をほとんど理解できなかったことだろうか。絶望を感じる暇は無かった。男はその指をパチンと弾く。
「あぎゃあああああああああああああああっっっっっ!!!!!!」
モニカの子宮の中で暴れる水晶玉はその各々熱を放ち、あるいは熱を奪い、あるいは電撃でモニカの体を痺れさせた。
「うがあああああああっっっ!!!!!!ひぎゃああああああああっっっっ!!!!」
燃えるような暑さと凍えるような寒さ、そして体を突き抜ける電撃。モニカは体の中心から粉々に砕かれているかのような苦痛を感じる。子宮はもう完全に使い物にならないほどに焼け爛れてしまっていた。
「いぎいいいいいいいいいいっっっ!!!!はぐううううううぁああああああああlっっっっ!!!!」
モニカの絶叫が響く。男は満面の笑みを浮かべていた。憎きモニカが苦痛に悶えながら死に向かう姿こそ、自分が必死になって追い求めてきたものだった。


突然、扉が開いた。男はその気配に気づくと、邪魔者が侵入したのかと構える。しかし、その扉から現れたのは男の同僚だった。
「まだ生きてたか…」
男の同僚はため息を吐く。
「だがあんまりもちそうにないな。おい!いますぐ尋問をやめろ。」
「は!?なんだと?」
男は興奮のためか怒りを隠そうともせずに怒鳴る。
「老人どもの命令だ。なにか、この後使いたくなったらしい。生きたまま連れて来いのことだ。」
「ちっ!」
男は大きな舌打ちをすると、もう一度指を弾く。モニカの中の水晶玉が動きを止めた。そのままモニカに近寄り、ディルドを抜く。水晶玉が出てこないことに腹を立て、モニカの膨らんだ腹を殴った。
「うがあああああっ!!!!」
モニカの叫びが響くと同時に、水晶玉は子宮から押し出され、ゴトゴトと音を立ててモニカの秘所から転げ落ちた。
すぐにモニカを拘束していた鎖がはずされる。モニカは体を支えることなど出来るはずも無く、その場で倒れた。
「……ぁ………ぅ……」
モニカはほんの少しの間の休息を得る。そして、すぐにまたやってくる地獄へと続く眠りへと落ちていった。