杏は完全に失念していた。葵はその体に魔族を融合させていたのだ。
水の鞭と同時に腕から伸ばされたスライム質の触手は、杏の炎の鞭を掻い潜り、杏の胸を強烈に打ち据えた。
「うぁぁぁああああっ!!!」
それは杏の服の胸を破り去り、杏の胸に真っ赤な一筋の線を描く。胸への強い衝撃に杏は呼吸が出来なくなり、苦しさでその場にうずくまる。
「はぁっ…ふ…ぅぅぅっ…」
魔力を限界まで酷使した攻撃が失敗した今、杏に勝機はほんの一欠片も残っていない。杏の心を再び絶望が襲った。
間も置かず、葵の水の鞭が杏を拘束する。葵は辛そうな表情で杏を見つめていた。極力傷つけたくはなかったが、そんな余裕はなかったのだ。杏の辛い顔を見るのは心苦しかった。これからさらに辛い思いをさせるというのに。矛盾した想いが葵を苛む。傷つけない。快楽で責めればいい。そんな言い訳は所詮言い訳でしかない。杏を苦しめることに変わりはないのだ。
しかし、後戻りすることは出来ない。葵は杏への二度目の陵辱を開始した。

葵から分離されたスライム状の魔族は、以前と変わりないように見える。サッカーボール大のブヨブヨと安定感の無い体。しかし、スライムはその密度を自在に変えることが出来るようになっていた。その体を何倍にも膨張させると、杏の全身を包み込んだ。
「む゙っ、ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙っっ!!!!」
大きな半透明でブルーの球体に包み込まれた杏は、苦しさにもがく。スライムは杏が窒息しないように、最低限の酸素を杏の口の中へと直接送り込んでいたが、喉にまで入り込むスライムの不快感で苦しみは相当なものだった。もう水の鞭による拘束など必要としなかった。杏は一切身動きが取れない。ただこのままスライムに全身を嬲られる。それ以外の道はその先に伸びていなかった。スライムの粘液によって杏の服は全て溶け落ち、すでに全裸になっていた。その無防備な全身から媚薬が杏の中へと浸透する。
「んんんんんんっっっ!!」
強烈な媚薬の効果で、杏の感覚はあまりにも過敏になっていた。そんな杏の全身をスライムは刺激し始める。胸を揉み、尻を揉む。クリトリスに吸い付き、捻り上げる。その快感に杏は不自由な体で精一杯の身震いをする。
「むぁぁぁぁぁぁぁああああっ!!!ふむぅぅぅぅっっっ!!!むぅぅぅぅっっ!!!!」
全身から吸収される媚薬の量は前回の比ではない。よって、それにより与えられる快感も凄まじいものとなっていた。杏はあまりの刺激に頭が真っ白になり、何も考えられない。それでもスライムの責めは続く。スライムは杏の割れ目に押し入り、子宮の中を満たした。同時にアナルへも侵入する。喉を犯していたものもさらに奥へ奥へと進み入った。
「む゙うううううぅぅぅぅぅぅっっっっっっ!!!!!ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙っっっっっ!!!!!!!」
今や杏は、体内を完全にスライムで満たされている。子宮も、膣も、アナルから口に至るまでの経路も、スライムが侵入し、支配した。体を外部から、内部から、同時に激しく刺激される。体内にも分泌されていく媚薬の絶大な効果も手伝って、杏を襲う刺激はすでに杏に耐えられるようなものではなくなっていた。
「ぃむ゙うううううううぅぅぅぅぅっっっ!!!!む゙ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっ!!!!」
数秒置きに杏は絶頂に達し、その度に少しだけ体が跳ねる。スライムに全身を絡め取られ、充分に身震いをすることも出来ないことはさらに杏を苦しめた。
「あええええええぇぇぇぇぇっっっ!!!!あぁあっっ!!あぇえええええっっ!!!!」
やめて、と叫んでいるのだろうか。スライムに満たされたその喉からまともな言葉が紡がれることは無い。何度も繰り返す絶頂に、杏の意識は沈みかけていた。もう快感を知覚することなどできていない。自分の中を通り抜ける凄まじい衝撃に耐えることしか出来なかった。
さらに、子宮の中を満たすスライムが変化し始めた。まるでハリネズミのように表面から棘を伸ばす。
「む゙!!ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙っっっっっ!!!!!」
それは子宮を酷く刺激した。棘は極めて短い間隔で伸びては縮み、伸びては縮みを繰返す。次第にそれは長く伸び始め、外からでも腹が微かに膨れ上がるのが確認できるほどになった。
杏の視界は完全に白い世界だった。何も見えない。何も聞こえない。ただ苦しいまでの快感が杏を突きぬける。それだけだ。それもそのはずだった。杏はすでに半分白目をむいている。意識が完全に飛んでいてもおかしく無いのだ。実際、杏の意識は何度も飛んでいた。しかし、あまりに鋭い刺激はそのままこの快楽の地獄から逃避することを許しはしない。ほんの一瞬の逃避からすぐに地獄へと引き戻される辛さは、さらに杏を苦しませる要因になっていた。
もうすでに大量の魔力が吸収されているにもかかわらず、杏の体内にはまだ充分なほどの魔力が蓄えられている。それは杏の中に秘められた魔力の強大さを表すと共に、この快楽地獄がその分だけ長く続くということを意味していた。
子宮を満たすスライムは刺激の方法を変え、今度はひたすらに膨らみ始める。杏の腹が妊婦のように膨らんでは、また縮んだ。
「ぐううううううううううぅぅっっ!!!ふぅうううううううぅぅぅっっっっっ!!!!!」
本来なら体を引き裂かれるような痛みも、杏の体を支配する媚薬によって快感に変えられ、杏はその刺激でまた絶頂へと達する。
もうどれほど達しただろうか。杏には数える余裕など無かったし、スライムにとってはどうでもいいことだった。


突然、スライムは杏を手放す。吐き出すように投げ出された杏は地面へと不恰好に叩きつけられた。
「うあっ!!!はぁぁぁっっ!!!くぅぅぅぅっ!!!」
杏は未だ覚めやらぬ快感に体をビクビクと体を痙攣させる。体が自由になったことで、それまでの分を取り戻すように体を震わせ、地面をのた打ち回る。
やっと助かった、などと考えるだけの余裕は杏にはなかった。それは幸いしたのかもしれない。実際、助かってなどいなかったからだ。それはむしろ、悪夢の始まりだったのだ。
葵はもう自分を制御できていなかった。杏との戦いでの魔力の消費は激しく、魔力を渇望する衝動は凄まじいものとなっている。そして、スライムに犯される杏の喘ぎ声に、その欲望はさらに加速した。杏を犯したい。この手でボロボロに犯し、魔力を奪い、壊してしまいたい。必死に押さえ、抗ってきたその欲望はついに解き放たれた。
「あ…あお…い…ちゃん…?」
何とか思考を取り戻した杏は、葵の方に目を向ける。その様子はどこかおかしい。葵はゆっくりと、地面に佇むスライムへと手を伸ばすと、再び自らの体内に融合した。そのまま右腕から細いスライムの触手を伸ばし、杏の体を締め付ける。
「ぐぅぅぅっ!!!」
凄まじい締め付けに杏の腕は骨が折れてしまうのではないかというほどに軋み、杏は低い声で呻く。
「うぐぁぁっ!!」
触手は杏を地面にたたきつけた。全裸でうつ伏せに倒れる杏の背中を、尻を、足を、触手が何度も強烈に打ち据える。
「くっ!!いやっ!!ぐぅぅぅぁぁあああっっ!!やめっ、やめてぇぇぇっっ!!!」
杏は頭を抱え、体を丸めながら許しを請うように叫んだ。触手に打たれたその体には幾重もの赤い筋が走っている。やっとその攻撃が止んだ頃には、杏の背中はどこも真っ赤に染まり、切れた傷口から血が滴っていた。
「はあぁぁっ…ふぅぅっ…ふぅぅっ…」
杏はその荒く息を吐きながら何とか痛みに耐えている。体は震え、次に来る痛みに怯えていた。
葵は杏のその哀れな姿に興奮を覚えた。もっと杏を傷つけたい。その叫び声を聞きたい。自らの手で壊してやるのだ。

葵は無数の細い触手を杏の体に巻きつけ、持ち上げた。腕、足、体と、隙間なく触手で埋め尽くす。
「痛いっ…痛いぃぃっ!!!」
そのどれもが凄まじい力で杏を締め付ける。杏はその傷みに叫び、子供のように怯えることしか出来ずにいた。その目に映る葵の姿に、杏はさらに震え上がる。葵の瞳には狂気が宿っていた。
(あれは、葵ちゃんじゃない…)
そう。もう葵は葵ではない。欲望のままに魔力を貪り、破壊するだけのただの魔物なのだ。魔物にとって、杏が自分の妹同然であったことなど、犯すのを躊躇う理由にはならない。むしろ自らの妹を犯し、魔力を奪い、破壊することに快感を覚えるのだ。
「うぁぁぁぁぁあああああっ!!!」
さらに襲う締め付けの痛みに、杏は身をよじる。逃げることなど出来ないのに、苦痛から逃げる道を探すように体を動かしていた。
「杏ちゃん…可愛い声…。もっと、もっと叫んで欲しいな…。」
葵のその言葉に杏は凍りつく。ここにいるのは魔物なのだと知った。自分を苦しめることを心から楽しむ魔物なのだ。いつの間にか、媚薬の効果が切れ始めていることに杏は気づく。スライムの触手はもう媚薬を分泌してはいなかった。これから行われる葵による陵辱に、媚薬など必要としないのだ。触手はむしろ媚薬を中和する液体を杏の体に染み込ませていた。
急に葵の左腕から別の触手が伸び、杏の秘所に向かう。それは右手から伸びる細い触手とは対照的に、太い触手だった。人の腕よりは細いかもしれないが、それにしても、幼い杏の秘所に入るにはあまりにも太い。それは躊躇いもなく杏の中へと挿入された。
「うぐぁあああああっっっっっ!!!!痛い!!!痛いいいいいぃぃ!!!!!」
杏は鋭い痛みに叫ぶ。目からは涙が溢れるように零れ落ちた。
葵はそれをゴリゴリと杏の中で動かし、杏をさらに痛めつける。
「い゙やぁぁぁあああっっ!!!やめてっ!!やめてよぉぉっ!!!むり…いぎぃいいいいっっ!!!」
それは杏の子宮を奥まで貫く。最奥までたどり着いてもその侵攻を止めずにそのまま突き進んだ。
「いぎぁぁあああああっ!!!だめぇぇええええええ!!!しんじゃう、しんじゃうぅぅぅぅぅ!!!!
途方も無い快楽で責められた直後に、それを遥かに上回るほどの苦痛を味わわせた杏は恐ろしいほどの絶望に支配されていた。この世にこれほどまでに恐ろしいものが存在していたことを杏は知らなかった。普通の人間ならば、杏の言葉どおり死んでしまっていただろう。
杏の腹が歪に膨れ上がる。触手の形が浮き上がった。
「ふぐぃぃい゙い゙い゙い゙っっ!!!!!がはぁぁっっ!!!だめええぇぇ!!!壊れる!!!壊れちゃううぅぅっっ!!!」
杏の体が壊れるのが先か、心が壊れるのが先か。どちらにせよ普通の人間よりも遥かに強化されているため、まだまだこの苦痛が続くことは間違いが無い。

凄まじいまでの下腹部の痛みと体中の軋むような痛みに苦しむ杏に、葵はさらなる苦痛を与えようとしていた。
その手に魔力が集まる。そして、右手から伸びる触手に炎が燃え盛り始めた。それは杏へと続く導火線につけられた火のようにジリジリと迫る。
杏は信じられないものを見たように、その両目を大きく見開く。
「うそ…。やだっ!!!やめてえええぇぇぇっっっ!!!いやいやいやいやぁぁぁぁっっっ!!!!」
杏は恐怖で気が触れたかのように叫ぶ。必死で体を動かして逃れようとするが、体に巻きつく触手を振り払うだけの力などあるはずも無い。
少しずつにじり寄る恐怖に怯える杏の意表を付くように、少しの距離を残したまま一瞬停止した炎は、次の一瞬で触手の先端まで一気に駆け抜けた。
「ぎいぁああああああああああああああああああああああああっっっっっ!!!!!」
獰猛な獣の雄たけびのような叫びが杏の喉から吹き出る。
「あづいぃぃっっっ!!!!あづいいぃぃぃっっ!!!!!」
杏は苦しみに頭を大きく振りながら悶える。その瞳から零れる涙や口から飛ぶ唾は、杏を襲う炎の触手に触れては蒸発し、空気に溶けた。
「本当にいい声…杏ちゃん…もっと聞かせて。私を悦ばせて。」
葵の目つきは明らかに正気を失っている。杏の叫びで得られる快楽にただ溺れ、そのほかのことは何も考えられなくなっていた。
「ああああぐぁああああああああああっっ!!!!いぎぃいいいいいいいいっっっ!!!」
吼えるように、ただ苦痛を吐き出す杏。突然、杏の体は地面へと落下した。
「ぐぅぅっ!!!」
スライムの触手は、炎に耐え切れず焼け落ちたのだ。
やっと炎から解放され、地面に横たわる杏の体は焼け爛れていた。いくら強化されている魔法少女とはいえ、これほどの炎を直接受ければただですむはずもない。しかし、まだ炎の地獄は終わっていなかった。まだもう一本杏へと伸びる触手が残っている。
杏はニヤニヤと自分を見下ろす葵の顔に、恐ろしいことを想像してしまう。そして、それは正しい想像だった。
(嘘…まさか…そんなことしないよね?葵ちゃん…)
葵はそんなことをするはずが無い。しかし、いま杏の目の前にいるのは葵ではなかった。魔物に躊躇うことなどあるはずも無い。葵の左手から伸びる触手に炎が走る。それは瞬時に先端まで、つまりは杏の子宮内まで届いた。
「あぎゃあああああああああああああぁぁぁっっっっっっ!!!!うぐああああああああっっっっ!!!!」
凄まじい咆哮が辺りに響く。苦しみのあまり杏の尿道から漏れ出した水分は炎の触手に触れては蒸発し、湯気が上がった。
触手が焼け落ちるまでにかかった時間は五秒ほどだ。さすがに長時間になれば杏は壊れてしまう。まだまだ楽しむために、葵は手加減をしていたのだ。しかし、その五秒は杏にとっては永遠とも思えるほどの苦痛だった。子宮を直接火で炙られるなどという行為など、普通では考えられないものだ。
それはもう陵辱という言葉では生ぬるかった。拷問だ。しかし、何か目的とするものがあるわけではない。ただ杏を嬲りたいがための目的なき拷問だった。

杏はあまりのショックに意識が朦朧としている。目の焦点は合わず、口はだらしなく開かれたまま、地面に全裸で仰向けに倒れている。体は火傷でただれ、背中には触手によりできた傷が幾つもの筋を描いているという無残な姿だ。しかし、そんな杏に葵は再び近寄り、手を伸ばした。悪夢はまだ終わらない。
葵の手は杏の小さな山を成す胸へと向かった。若く綺麗な肌、少し前まで誰にも触れられなかったその胸は、今や傷だらけだった。手は杏の胸を包み込む。マッサージでもするかのように優しくこね始めた。
「ん…」
杏はその刺激に意識を取り戻す。媚薬の後遺症か、杏の胸はその感度が少し鋭くなっているようだった。
「杏ちゃん…可愛いおっぱいしてるね…」
葵は恍惚の表情で呟く。完全に欲望に溺れ、本来の葵の意識は一切残っていない。
「いやっ!やめて、葵ちゃん!!」
杏はどうにか避けようとするが、体が言うことをきかなかった。またも葵にその小さな胸を弄られる羞恥に顔を赤くする。
「だめ、もう我慢できない。食べちゃいたいの、杏ちゃんを。犯して、魔力を食い尽くしてやりたいの。」
そういうと葵は杏の胸に強引にむしゃぶりついた。
「うああああぁぁっ!!」
杏は胸や乳首を襲う快感と、火傷を負った胸を、舌と唇と唾液で刺激される痛みに声を上げる。杏の背中に回された葵の手、その指の爪はまるで猛獣のように尖り、杏に背中に突きたてられた。
「やああああああぁぁぁっっ!!!!」
深くめり込む爪は葵の柔らかな肌を引き裂き、血が滲む。背中にも広がる火傷の跡を上からさらに傷つけられる激痛が杏を襲った。
その叫び声に葵の行動はさらにエスカレートする。胸を、乳首を強く噛み、食いちぎらんばかりに引っ張り上げた。
「いやああぁぁぁっ!!!痛い!痛いぃぃっ!!」
右の乳房に満足すると次は左の乳房に噛み付く。杏の右の乳房は葵の歯形に内出血し、赤紫色が覗いている。
「くあぁっ!!つぅっ!!」
やっと胸から口を離すと、今度はその爪の狙いを胸へと定めた。杏の胸は浅く切り裂かれ、それまでより濃い赤の筋が幾つも刻まれる。さらにその胸を強引に揉み上げると、滲んだ血がさらに噴き出す。それは葵の手で塗りたくられ、杏の胸全体を赤く染めた。

杏はその胸を真っ赤に染めたまま力なく地面に横たわっている。痛みに意識は覚醒しているが、体に全く力が入らず、身動きが取れない。
葵は今度は杏の秘所へと手を伸ばした。その指でクリトリスを摘み、弄る。
「やっ!!やだっ!!!」
杏はクリトリスをその爪で貫かれてしまうのではないかという恐怖に襲われる。しかしそれをすることはなかった。葵の指は杏の割れ目を開き、膣口を撫でる。短時間とはいえ、炎に炙られたそれは、酷く焼け爛れていた。
「痛かったでしょう…?凄くいい声で泣いてたもんねぇ。私がちゃんと冷やしてあげる。」
杏がその言葉に不安を覚えるだけの暇もない。葵はその手に氷の魔法をまとい、杏の膣内へと突き入れた。
「やあああああぁぁぁぁぁっっっ!!!」
極冷の手が杏の膣内へと入り込んでくる。杏の小さな膣はその手に強引に押し広げられ、冷たさで膣壁は痺れるような痛みに襲われる。その手はさらに中へと突き進み、子宮口を押し開けて子宮内にまで侵入した。もう腕までもが杏の中におさまっている。
「ああああああぁぁぁぁぁぁっっ!!!痛いいぃぃぃぃっl!!!冷たいいぃぃぃっっっ!!!」
葵の冷気を帯びた指が杏の子宮の壁を撫でるたび、杏は傷みと冷たさと恐ろしいまでの刺激に震え上がった。
「火傷にはね、冷水をかけてあげなきゃダメなの。だから、たっぷりかけてあげるからね。」
次の瞬間、杏の子宮内の葵の手から魔法の冷水が放たれる。。
「ひぅっ!!!や、やああああぁぁっ!!!痛い!!痛いぃぃ!!!!」
その冷水は勢いよく噴出し、杏の子宮を押し伸ばす。絶えず溢れ出す冷水は杏のすぐに子宮を満たすと、膣壁と葵の腕の隙間を塗って杏の股間から零れだす。しかし、その勢いは溢れる冷水の勢いには到底及ばず、結果的に杏の子宮に冷水が溜まり、圧迫しだした。
「ぐぅぅぅぅぅっっ…くる、しいぃっっ!!!おねが、いっ!!もぅ…もうやめてぇ…」
杏は痛みと子宮を圧迫される苦しみに叫ぶだけの力もなく、弱々しく許しを請うことしかできない。
「だめ。もっと冷やしてあげないと。」
葵は冷たく言い、さらに杏の子宮に冷水を送り込む。
「がぁっ!!ぐ、ぎぃぃぃ…む、りっ!!もう…むりっっ!!!おねがい、おねがいいいぃぃぃっっ!!!!」
杏は首を無茶苦茶に振りながら何度も懇願する。このままでは子宮が、腹が破裂してしまう。そんな恐怖で一杯になっていた。
「仕方ないなあ…」
そう言うと葵は魔法を止める。そして腕を抜こうとする。
「うぐぁぁぁぁああああああっっっ!!!!」
杏を鈍い痛みが襲う。
葵は拳を握り締めていた。その拳は杏の子宮口につまり、出ることが出来ない。
「な…なにを…して…」
杏は消え入りそうな声で言う。
「抜いてあげようとしてるんだけどね、なんか詰まって抜けなくなっちゃって。」
葵は白々しく言う。そして、もう一度、さらにもう一度と腕を強く引いた。
「がああああっっ!!ぎいいいいいぃぃぃっっ!!!むり!!!むりだってば!!!裂ける!!!裂けるぅぅぅっっ!!!!」
杏は痛みで叫ぶが、葵はその声を心地よさ気に聞きながら同じ行動を繰り返す。裂いてでも、無理矢理にそのまま腕を引き抜こうとしているのだ。そして、杏の叫び声を聞くことが何よりの目的だった。
「いぎぃ!!!ぅああああああああああああああああっっっっ!!!!」
ついに葵の腕は杏の子宮口を無理に引き裂き、引き抜かれた。同時に杏の子宮内に溜まった冷水が飛び出す。その中にはわずかに血液が混ざっていた。

杏はもう虫の息で呆然と空を見ている。
「さて、杏ちゃんの声もたっぷり聞けたことだし、そろそろ本番に入ろうか。」
杏はその言葉に反応するだけの気力も持ってはいなかった。本番というのは何を意味するのか。そんなことを考える気も起きない。
いつの間にか、葵の股間からはスライムの触手がペニスのように生えていた。
「これで、杏ちゃんと一つになるんだ。それで、魔力をもらうね。たっぷり。」
葵は完全に狂気に支配されている。杏の上に覆いかぶさると、その成人男性の二倍はあるであろうスライムのペニスを杏の中へ押しこんだ。
「やああぁぁぁっ!!!くぅ、うあああぁぁぁっ!!」
杏は苦しみに悶えるが、先程、腕を挿入された時ほどの痛みではない。だから少し安堵してしまった。
しかし、このペニスはスライムなのだ。奥まで杏の中に押し込まれたとき、それは本来の姿を現す。
「え…うそ、でしょ…大きくなって…うあああああああああああああっっ!!!!!」
杏の中で、そのペニスは屈強な男の腕ほどのサイズに膨れ上がった。
「うぁっ…かふっ、ぐ…ぅぅ…」
その圧迫感に杏は呻くしかない。
しかし、追い討ちをかけるように葵はピストンを始める。
「ぎゃあああぁぁぁっっ!!ぐぎぃぃぃぃっ!!!ふぐぅぁぁああっっ!!!」
ペニスがほんの少し動くだけで、膣壁が削られるかのような痛みが走る。杏の膣の何処かが切れたのか、血が流れ落ちていた。
「無理せずに叫んでいいよ。思う存分ね。」
葵は無邪気に、残酷に言い放つ。そして、躊躇うことなく、ピストンを続ける。杏が傷みに叫ぶたび、葵は興奮を増し、ほんの少しずつペニスは拡大していった。その、まさに悪夢というべき時間は長く続き、遂に葵は杏の子宮に魔力の塊を精液のようにぶちまけた。
「いや…やああああああああああああっっ!!!」
凄まじい勢いで杏の魔力が奪われていく。同時に、葵はその体が魔力で満たされていくのを感じていた。
「凄い…これが杏ちゃんの魔力なんだ。凄くおいしい。人の魔力を奪うのってこんなに気持ちのいいことだったんだね。なんで躊躇ってたんだろう…。」
杏はまるで奈落の底に落ちていくのではと思うほどの魔力喪失による絶望感と脱力感に、葵の言うことなど耳に入っていなかった。

「じゃあ、次はこっちね。」
だから、葵が続けて発した言葉にも反応できなかった。葵は杏の秘所から抜いた巨大なペニスを、今度はアナルへと押し当てた。さすがに先程のサイズでは入らないことが分かっているようで、最初と同じほどの大きさに戻っている。それでも杏のアナルに挿入するには巨大だった。しかし、葵はすぐさま突き入れた。ペニスはずぶずぶと杏のアナルへ吸い込まれるように消えていく。
「うぁっ!!!やあぁぁっ!!!痛い!!!そんなところ…やめ、やめ…うわああああっっ!!!」
今度は葵のペニスが太さを増すことはなかった。その代わり、どんどんと長く伸びていく。杏の消化器官を遡り、遂には杏の喉からペニスの先端が顔を出した。
「うぐぇぇぇぇぇっっっっ!!!げほっ、げほっ!!んむぅぅぅぅっっ!!!」
杏は凄まじい吐き気と不快感にに見舞われる。しかし、吐こうにも喉をペニスに占領されていて、胃の内容物が出て行く隙間などない。ペニスは伸びきると、また短くなり杏の喉の奥へと引っ込む。そして再び喉から突き出した。変則的なピストン運動のように、杏を苦しめる。
葵は奪った魔力の心地よさに完全に自制心を失っていた。長く楽しむために、杏を苦しめるために最低限の手加減をすることすらも忘れていたのだ。
だから、悪夢の終わりは突然やってくる。それはペニスがその表面のいたるところから魔力の塊を杏の中へと放った時だった。
「え…何…これ…あ…あぁ…うああああああああああああああああああああああああああああっっっっっ!!!!!!」
それはまさに断末魔の雄たけびだった。地面を揺るがすほどの叫びが響き渡ると、杏はぐったりとその力を失った。
葵はその力を充分に使いこなせていなかった。だから、杏の魔力を奪おうとした瞬間に誤って杏の魔力を消滅させてしまったのだ。
葵のペニスに体を文字通り貫かれたまま動かない杏は、もうすでに魔力を、生命を失った抜け殻でしかなかった。

葵は自分のしたことを理解し始める。自分は杏を欲望のままに犯し、魔力を奪い、破壊し、殺したのだ。
杏から充分な魔力を奪っていた葵は正気を取り戻すことができたはずだった。しかし、葵はこの現実を受け入れることを拒否した。自分の犯した重すぎる罪に目を伏せる。葵であった意識は消滅しようとしていた。
闇の魔法使いとなった葵は死ぬことが出来なかったが、その心が死ぬことは出来た。これまでは、人を襲う存在になることを恐れていたが、もうそんなことどうでもよかった。
妹のように暮らしてきた葵を、自分の欲望のために犯し、殺したのだ。他の人間を襲い、傷つけることなど、どれほどのことでもない。
だから、葵は自らとの戦いを放棄した。ただ全てから逃げ、安らぎを求めた。葵であったものはこの世から消滅する。
「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっっっ!!!!!!」
最後に、大きな心の悲鳴のような叫び声だけを残して。