三年前、カザミは初めての戦場に立っていた。
それはカザミだけでなく、他のどの魔法少女にとっても初めての戦場だった。なぜなら、それは魔法少女達が初めて魔族たちと相対する街だったからだ。ヴァイスの魔族から人間を守ってみせろという、限りなく命令に近い提案。彼がゲームと呼ぶその戦いの始まりの地がここだった。日本ではない、どこかの国の街だ。
カザミはこの街に来てから何度か戦闘に加わったが、そのいずれもが魔法少女達の勝利に終わっていた。しかし、他の魔法少女達の中には魔族に敗北し、凄惨な陵辱を受けたものもいるという。辛うじて命までは奪わないらしい。それは魔力を回復させて、また奪うためなのだそうだ。以前、カザミは救護室に運び込まれる魔法少女を偶然目にした。体には毛布が掛けられていたが、その隙間から覗く手足の傷と恐怖に満ちた表情。そして、滴り落ちる液体からその酷い有様が理解できた。
彼女らが拠点としていたこの建物中を重苦しい空気が占拠していた。少し前まで、彼女らは普通の生活をしていた。学校で、友たちと魔法の使い方を学び、遊び、家族と幸せに暮らしていたのだ。しかし、ヴァイスの襲撃によって、そんな些細な日常は脆くも崩れ去った。
戦う力を持った大人たち、少年達は敗れ去り、残されたのは非力な者達と、彼女らのような魔法少女のみ。彼女らは否応なしにこの理不尽な魔族との戦いへと駆出されたのだ。中にはヴァイスの手によって親を殺されたものもいる。若い、元気に満ち満ちた少女達が集まっているのに、異様なほどに空気は重く、笑い声が聴こえることは滅多に無かった。

カザミはそんな空気に耐えかね、昼間は街を歩くことを日課としていた。魔族たちが活動するのは夜だ。昼間の街は安全だった。
夜、彼女らが戦闘を繰り広げていることなど何も知らないかのような平和な光景が広がっている。それらを守るために戦っているのだから、それはいいことのはずなのだが、カザミは少し胸が痛んだ。実際、この街を守るために深く傷ついた少女達がいることなど、この街の住人は知る由も無いのだ。
カザミの心はひどく憂鬱だった。いつ終わるか分からない戦い。いつ訪れるかわからない陵辱への恐怖。そんな思いでとぼとぼと歩く少女に、すれ違う何も知らない街の住人は不思議そうな、心配そうな顔を向ける。それはあまり気分のいいものではなかったが、あの重苦しい空気に押しつぶされそうになるよりはずっとマシだった。
それに、そんなことがあっても、この街の空気はとても綺麗だったのだ。海に面した港街。貿易で賑わっているのか、人は多い。だから魔族もそれを狙うのだろう。潮風に乗って運ばれてくる磯の香りがカザミは好きだった。だから、いつもこの小さな旅の終着点は少し寂れた海岸だ。カザミはいつもここに来ると服が汚れることも気にせず、砂の上に座り海を見つめた。時折海にその細い足をつける。それだけで、少しカザミの中の陰鬱な空気が晴れていくような気がしていた。カザミはこの海が、そしてその上をどこまでも広がる空が、この世界が好きだった。

その日、いつもは誰もいないはずの海岸に、小さな人影があった。
カザミは少し戸惑いながら、その影を見つめた。それは少年だった。おそらく、カザミよりも小さい少年。カザミは少年のことが少し気にかかった。その顔にはカザミと同じように憂鬱な影が差していたからだ。そして、カザミと同じ場所で、同じように、同じ風景を見つめたいた。
「ねぇ、君」
カザミは思わず声をかけた。なんとなく、放っておけなかったのだ。
突然掛けられた声にも、少年は驚きはしなかった。カザミがいることに気がついていたようだ。少年は何も答えず、陰気な表情のまま前を見ていた。
答えが返ってこないことに不満も覚えず、カザミはまた話しかける。
「海が好きなの?私も好きだな。悲しいことも全部忘れさせてくれるような気がする。」
カザミは少年の横に立ち、同じように海を見つめながら言った。
「そうかな…?」
「え?」
期待していなかった返事が返ってきたこと、そしてその予想していなかった内容にカザミは戸惑った。
「僕は別に好きじゃない。嫌いでもないけど。ただ、なんとなく見てただけだよ。面白いことなんて何も無い。それに忘れたいような悲しいこともないし。」
少年はやはり沈んだ顔で海を見つめたまま言う。
カザミは不思議に思って訊いた。
「そんな悲しそうな顔してるのに?」
「こういう顔なんだよ、きっと。」
その言葉は悲しそうでもなく、自虐的な響きも含んではいなかった。どうでもいい。そんな印象を受ける。何か空虚な印象を与える少年だった。
「好きでもない、嫌いでもないのにそんなにじっと見てるんだ。」
カザミはまた訊ねる。
「悪い?」
少年は咎める風でもなく言い返した。
「ううん。悪くないよ。ただ、やっぱり好きなんじゃないかなって。」
「え?」
少年は初めてその言葉に感情を含ませた。驚いた声を上げる。
「理由も無く、そんなに真剣に見つめてるなんて、きっと好きなんだよ。気付いてないだけで。」
「…そんな風に考えたことなかった。」
少年は顔を伏せ、呟いた。

「何か嫌なことでもあったの?お姉さんが聞いてあげるよ。」
これぐらいの年齢の少女特有の大人ぶるような態度でカザミは言う。
「なんか、あたしに似てるような感じがするから、ほっとけないな。」
少年は俯いたまましばらく黙っていたが、そのうち小さな声で呟いた。
「嫌なことなんか無い。でも楽しいことも何も無いんだ。もしかしたら、それが悲しいかもしれない。」
想像していたよりも難しい悩みにカザミは戸惑う。
「僕は何のために生きてるんだろう。何がしたいんだろう。全部分からないんだ。だから、自分がしたくもないことをずっとやってる。何かに突き動かされるみたいに。」
その悩みは年上のカザミでも考えたことのない類のものだった。普通なら思春期中頃から後期にかけて考えるようなことではないか。その少年はそんな悩みを抱えるには幼すぎるように思えた。
カザミはどう答えていいのかわからず悩んでいた。
「こんなこと言われても困るよね。いいんだ。何も答えてくれなくて。」
そういうと少年は海に背を向け、歩き出した。その背中は追ってくることを強く拒絶しているように見え、カザミはその場に立ち尽くす。
だが、少年の姿が見えなくなる前に、
「あたし、カザミっていうの。またここに来たら会えるかな?」
そう叫んだ。
少年は立ち止まらず、何も答えず、そのまま歩き去る。
一人海岸に取り残されたカザミの髪を強い海風が揺さぶった。

しかし、次の日も、その次の日も少年が現れることはなかった。
そして、三日目の深夜、カザミは仲間と共に再び魔族との戦いへと赴いた。サポート役の仲間が作り出した異空間の中には十体ほどの魔族が蠢いていた。仲間は8人。これがベストな状態で戦える者全てだ。魔族はどれも低級のもので、決して不利な戦いではない。
(これなら今回もみんな無事に帰れる)
カザミはそう安心してかかっていたし、実際、戦いは魔法少女たちに有利に運んでいた。
しかし。
(えっ!?)
カザミは目を疑った。この異空間の中、並び立つ家々の影に、あの少年の姿があった。
(巻き込まれたの!?)
カザミは戦線を離脱し、少年のもとへと駆け寄った。
「ちょっと!カザミ、どこに行くの!?」
もうほとんどの魔族を倒し、余裕があることを確認すると、魔法少女の一人がカザミの後を追う。

「カザミさん…」
カザミが駆け寄った少年は以前とどこか様子が違った。
それに気付かずに、カザミは少年を避難させようとする。
「ごめんね、このことは後で説明するから、安全な場所に避難してて。」
カザミは嘘をついた。後で記憶を消さなければならない。
しかし、少年は首を振った。その場を動こうとしない。
ふと、カザミは異変に気がついた。
(異空間の壁が…裂けてる…!?)
異空間の壁に小さな穴が空いていた。小さな人間一人が通れるぐらいの穴が。この異空間を作り出した仲間の魔力はかなりのものだ。それを打ち破った者は、さらなる力を持っていることになる。
カザミが少年をよく見ると、少年からは魔力が感じられた。それも只者ではないほどの。
「カザミ、どうしたのよ!?ん、その子、迷い込んだの?」
カザミを追って来ていた魔法少女がカザミの後ろから話しかけた。
少女は少年を覗き込んだ。そして、その魔力を感じ取った途端、表情が一変した。
「あんた、まさか…!」
少女はカザミを後ろへと追いやる。その顔は怒りに満ちていた。
「父さんに、死んだ父さんにまとわりついてた魔力と同じ…。あんたがヴァイス…?」
鋭い目で少年を射る。しかし、少年は少しも怯む様子を見せない。
「その名前で呼ばれるのは好きじゃないんだ。」
その言葉を肯定と見なした少女は怒りに任せて少年−ヴァイスに魔法を放つ。
爆音が響き、カザミはその爆風で吹き飛ばされた。

煙が晴れたとき、ヴァイスは先ほどと少しも変わらない場所で平然と立っていた。
「今日は戦うつもりは無いんだ。だけど、そちらがその気なら容赦はしないよ。」
その鋭い目は獲物を狙う肉食動物のようだ。
少女は恐怖を抑えながら攻撃を加えようとするが、ヴァイスは手も触れずにそれを吹き飛ばす。
「ああああああっっ!!!」
少女の体は背後の家へと衝突した。壁を突き破り家の中へと姿を消す。
魔族を倒し終えた他の魔法少女達は異変に気付いてカザミのそばへと駆けつけていた。一人が少女を救出に向かう。血を流し、気を失った少女を運び出そうというとき、ヴァイスの手から魔法が放たれた。
「きゃああああぁぁぁっっ!!!」
それを防ぐように魔法障壁を張り、盾となった少女が吹き飛ばされる。
「一度動き出すと止まれないんだ。手を出したお前らが悪いんだからな。」
ヴァイスはそういうと魔法少女たちに向かって突進した。
「やああぁああぁぁっ!!!」
魔法少女たちは散らばって避けるが、それでも避け切れなかった2人が吹き飛ばされる。
ヴァイスは追撃しようとその手を掲げた。
「やめて!!!」
カザミが叫ぶと、ヴァイスの動きが止まる。カザミの方を振り向き、一瞬その目を見つめた。
「カザミさん、あなたは見逃してあげるよ。ここからいなくなってくれ。」
その瞬間、好機とばかりに年長の魔法少女が、動きを止めたヴァイスに魔法を放った。ヴァイスはビクともせず、逆にその数倍はあろうかという威力の魔法を放ち、返り討ちにする。
力なく地面へと落ちた少女に止めを刺そうとしたヴァイスに、カザミは渾身の力で魔法を放った。それはヴァイスの腕に直撃する。おそらく大した効き目はなかったはずだ。しかし、ヴァイスは硬直したように動きを止める。
「カザミさん、あなたも僕の敵になるの…?」
そう悲しそうに呟く。
「ヴァイス!!あたしの仲間を傷つけるのは許さない!!」
カザミがそう叫んだときだった。
周りの空気が一気に変質した。一瞬で何度も気温が下がったかのような寒気が襲う。
ヴァイスは体を小刻みに震わせていた。
「僕をヴァイスと呼ぶな!!!!!!」
その叫び声で空間が割れる。その裂け目から二十体はいようかという魔族の群れが現れた。

現れた魔族は先ほど倒した魔族とは力の次元が全く違うのものばかりだった。高位の魔族ですらない。その上を行く最高位の魔族たちだ。力を合わせ戦っても、一体の高位の魔族を倒すのに苦戦するような彼女らが、これほどの数の最高位魔族に太刀打ち出来るはずもない。
全ての魔法少女が地に伏すまでに、ものの三十秒もかかることはなかった。
カザミはヴァイスの本人の手で押し倒された。
「敵になるなら容赦はしない。ボロボロに犯しつくしてあげるよ。」
そういってカザミの首に手を当てると、電撃魔法を放つ。
「ぎゃあああああぁぁぁぁっっ!!!!」
凄まじい衝撃にカザミの体はビクビクと、地上に釣り上げられた魚のように跳ねた。その一撃だけで、カザミの体は完全にコントロールを失った。
一度カザミから離れたヴァイスは、一体の屈強な体を持つ魔族をその身に取り込んだ。ヴァイスがその力を解放すると、その体は見る見るうちに元の魔族を超えるほどの巨大なものとなる。
「まぁ、あなたは殺さないようにしてあげるよ。他の人らのことは約束できないけれどね。」
カザミたちの周りでは、すでに醜い宴が始められようとしていた。
魔族という魔族が皆誰かを犯そうとする。魔法少女一人頭約三体。最高位の魔族を同時に三体も相手にして、少女たちが生きていられるとは思えなかった。ある魔族は魔法少女の胸を思い切り掴み、ある魔族は触手で拘束し、ある魔族はそのペニスを無理やり口に押し込み、奉仕を求めた。体中を触手で思い切り打ち据える。胸に噛み付く。魔法を放つ。そして、前戯などなしに秘所へ、アナルへとペニスを強引に突き入れる。
「があああぁぁぁぁっ!!!ぎぃああぁあぁぁああぁぁあぁぁあ!!!!!」
「んむっ!!!!むぐぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
「ああああああああああっっっ!!!!痛いぃぃぃぃ、痛いぃいいいいいいいいっっ!!!」
阿鼻叫喚の地獄絵図が広がっていた。年端もいかない少女たちがどれも巨大な魔族たちに囲まれ、犯される。とてもこの世のものとは思えない光景だ。
仲間たちの悲痛な叫び声がカザミの耳をつんざかんばかりに飛び交う。カザミは恐怖で震え、涙を流し、失禁していた。
「なんだ、まだ何もしてないのに漏らしちゃったの?いくらなんでも早すぎるよ。」
ヴァイスが楽しげに言う。先日海岸で見かけた少年とはもう全くの別人だった。
「まぁ、その想像に答えてあげるぐらいのことはしてあげるからね。期待してなよ。」
その残酷な言葉と笑みに打ち震えるカザミを、その時また、少女の恐ろしいまでの叫び声が貫いた。

ヴァイスはその巨大な左腕でカザミの髪を掴み、持ち上げた。
「ああああああっっっっ!!!」
カザミは痛みに叫んだ。しかし、周囲の叫び声にかき消され、ほとんど聞こえない。
ヴァイスはカザミの胸を覆う服を破り去る。カザミの、ほんの少し膨らみ始めたばかりの胸が顔を出した。
カザミは羞恥に顔を紅く染め、俯く。ヴァイスはその左胸の桃色をした小さな突起を指でついた。小さいながらもやわらかく、弾力を持つその胸が少し潰され、形を変える。ヴァイスはそのまま、爪をたててカザミの胸へと食い込ませた。
「い!!!!痛いっ!!!痛いいいいいいぃぃぃっ!!!!」
ずぶずぶと爪はめり込み、カザミの乳首は二つに裂かれ、血が滴った。
ヴァイスは指を抜くと、カザミの起伏の少ない胸を寄せるように強引に掴み、絞り上げる。裂かれた乳首の先から、血がまるで母乳のようにじわじわと溢れた。ヴァイスはその傷ついた乳首に勢いよく食らいついた。噛み付き、血を吸い上げる。
「やあああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!いたいいたいいたいいたいいたいぃぃぃぃぃっっ!!!」
敏感な性感帯である乳首を裂かれた上に噛み付かれ、血をすすられる。その痛みと恐怖にカザミは力の限り叫んだ。
ヴァイスがやっとその口を乳首から離したとき、血が足りないためか痛みのためか、カザミの左胸は痺れたように感覚がなかった。
「美味い血だ。きっと下の血も美味なんだろうね。そして、その魔力も。」
ヴァイスは真っ赤に染まった舌で舌なめずりをする。カザミはこれから起きるであろう、さらなる陵辱に絶望を感じた。

「このまま突き破ってもいいんだけど、もうちょっと捻りがほしい所かな。」
ヴァイスはまるで遊びの計画を立てるように、カザミの陵辱の案を練る。
カザミは忘れていた。彼女らの命がけの戦いはヴァイスにとってはただのゲーム、遊びなんだということを。
その頃にはもうすでに何人かの少女の陵辱が終了していた。体中の穴という穴から血や精液といった液体を垂れ流し、地面に転がっている。この地獄では、先に力尽きたものが勝ちだった。なぜなら、残されたもののところへ、すでに相手にしていた少女を破壊しつくしてしまった魔族が集まるからだ。一人、また一人と倒れていくたびに、残されたものは更なる地獄を味わうことになる。唯一の逃げ道は死のみだった。
一方ヴァイスはまだ案を練っていた。計画は立てている間が一番楽しい、などと無邪気に呟くのがカザミに聞こえた。
「どうしようかな?触手もないし、これといった特殊能力もないからな。普通の人間と同じようなことしかできないんだけど…」
ただし、その一つ一つが普通の人間とはまったく違うレベルで行われる。ヴァイスのペニスは普通の人間からは考えられないほどのサイズだった。そんなものがカザミの中に入るのかどうかは疑問である。いや、それでも強引に入れてみせるのだろう。
「よし、決めた。まずは普通に僕が味わっちゃおう。その後はまだ内緒ね。そのときのお楽しみ。」
ヴァイスは忌々しいほどに明るく、カザミの処女を奪うことを宣言する。
カザミの小さな割れ目の中に割り入ることなどありえないと思えるほど、巨大で硬く、黒く光るその性器をカザミの秘所に触れさせる。カザミのそこはまったく濡れていない。しかし、そんなことは関係がなかった。愛液に濡れていたところで、潤滑油の役目など意味がないはずだ。
「ちょっと裂けるかもかもしれないけど、まぁ、後で治してあげるから心配しなくていいよ。」
そんなまったく的外れな励ましの言葉をかけ、ヴァイスはカザミの中へと強引に突き進んだ。
「がっ!!!!!いぎゃああああああああああああああああああぁぁぁぁ!!!!!!」
聞くものの鼓膜を突き破らんばかりの大絶叫が辺りを包んだ。
カザミの割れ目は完全に裂けていた。もう処女喪失の血も、割れ目が裂けて出た血も区別が付かない。ヴァイスのペニスはカザミの膣を限界まで圧迫し、子宮を広げたが、それでもまだ半分ほどしか挿入されていなかった。その半分のペニスの出し入れでさえ、カザミの体を、心をすり潰すには十分だ。股間からは血が大量に溢れていたし、あまりの痛みにまともに呼吸すらできていない様子の口はだらしなく開かれ、唾液が零れていた。
「うがあああああっっ!!!ひぎぃいいいいぃぃっ!!!!あっぎゃああああぁぁぁああ!!!!!」
カザミは叫ぶというよりも吼えると言った方がよさそうなほどの声を上げる。足をつかまれ、挿入されているカザミの頭と腕は力なくガクガクと、あるいはブラブラと揺れている。
「よし、それじゃあそろそろ本番といこうか。」
そういうとヴァイスは投げ出され、揺れていたカザミの手を掴み、引き寄せた。そして、そのペニスをカザミの中に完全に埋め込むよう、勢いをつけて突き入れる。
「っっっっっっっ!!!!!っっ!!!は…っっっ!!!!!!!!!!」
カザミはこの世のこれほどの痛みがあるとは思っていなかった。そんな衝撃がカザミを貫いた。息ができず、悲鳴すら上げられない。微かに喉から漏れる空気が音を立てるだけだ。カザミの子宮はまるでゴムのように引き伸ばされ、腹を中から押し上げた。まるで大きな柱が突き出るかのように、カザミの腹は膨れ上がっていた。いくら魔法少女とはいえ、さすがにこれほどの衝撃を受け入れるほど頑丈ではないはずだった。しかしヴァイスは、カザミの手を掴んだとき、これだけの衝撃に耐えられるように魔法をかけたのだ。だが、それでも痛みは変わらない。カザミはもう口から泡を吹いていた。それでもかまわずヴァイスはピストンを開始する。カザミの体はガクガクと揺すられ、ヴァイスの腰が引かれる度に股間からは血が溢れた。カザミはほとんど気を失っていうようで、時折呻くだけで大した反応ができなくなっている。
そして、ヴァイスのペニスは大量の精液をカザミの中に吐き出した。
「っっっ!!!!っっっ!!!!っっっっっ!!!!!!」
ドク、ドクと、ヴァイスのペニスが一度脈打つたびにカザミの腹は膨れていく。それに合わせてカザミの体は軽く跳ね、口から空気が漏れた。射精が終わったとき、カザミの腹は臨月の妊婦でもこれほど膨らまない、というほどに張り詰めていた。
ペニスを引き抜かれたカザミの体は、地面へとうつ伏せに落とされたため、地面に腹を圧迫され、その股間から精液が破裂したように噴出した。

カザミは辛うじて生きていた。魔力はほとんど全部ヴァイスに奪い取られたが、何とか生きていられる程度の魔力は残されている。しかしもう意識はほとんどなく、このまま闇に溶けていくのだと思われた。だが、ヴァイスの陵辱はまだ終わりを迎えていなかった。
ちょうどその頃、カザミを別にして、最後の一人となっていた魔法少女の陵辱が終了した。最初にヴァイス襲い掛かった少女だ。少女の周りには二十体ほどの魔族が集まり、その体を引き裂かんばかりに蹂躙していた。
魔族がその場を去り、残された少女の体は見るも無残なものだ。血と精液を噴出させる前と後ろの穴は完全に拡張され、閉じようとしない。腕や足はありえない方向に捻じ曲がり、肩も外れているようだ。口がだらしなく開かれているのは、顎が外れているからか。その目は完全に白目を向き、もう何も見えない。何も聞こえない。

突然、カザミの意識は回復した。ヴァイスが魔法で覚醒させたのだ。体の痛みも消えている。先ほどの陵辱が嘘であるかのようだ。しかし、体の自由は利かない。きっとヴァイスの魔法のせいなのだろう。
「お疲れ様。」
ヴァイスは言う。しかし、カザミは言葉を紡ぐこともできなかった。
「でも、本番はこれからだからね。」
ヴァイスは残酷なことを伝える。その後ろには最上位魔族たちがズラリと顔を並べていた。
「こいつらに君を犯してもらうよ。そうだね、一体辺り三回で終わりにしようか。」
カザミは絶望した。死だ。確実に死が自分を待っていると思った。
「えっと、全部で二十三、いや、こいつも入れて二十四体だね。」
ヴァイスは取り込んでいた魔族を分離した。
「大丈夫。死なないようにはしてあげるよ。魔法をかけたから、しばらくの間これ以上君の魔力は吸収されない。それに、体は強化してあるし、致命傷を負ったときは自然回復するようにもしてある。心臓が止まったりしたら、蘇生もするようになってるんだ。」
それはつまり、死という逃げ道すらも絶たれたことを意味する。
「あとは、精神の問題かな。心が壊れちゃったらどうしようもなから、ヤバそうだと思ったら休憩を入れてあげるよ。」
心の逃避すら許されない。これは決して逃げることのできない地獄に違いなかった。
「そうだなぁ。まぁ一晩もあれば終わるかな?どうだろう。まぁ、いいや。がんばってね。」
ヴァイスは明るく言うと少し離れた。これからここで繰り広げられる地獄の宴をゆっくりと鑑賞するのだろう。
最初の魔族がカザミの前に出る。その体から生える無数の触手を、数え切れないほどカザミの秘所へ、アナルへと向かわせた。それが勢いよく挿入された瞬間、ヴァイスの魔法が解け、カザミの喉は自由になった。そして、力の限り叫んだ。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああっっっっっ!!!!!!!」
宴はまだ始まったばかりだ。

結果から言って、それは一晩では終わらなかった。カザミの精神は何度も壊れかけ、そのたびに休憩を必要としたからだ。壊れかけるたび、なかなか回復しなくなり、すぐ壊れかけるようになった。
だから、その宴は三日三晩続いた。
その中でカザミの体は何度もボロボロにされた。膣や子宮、アナルが傷だらけにされたのは言うまでもないことだが、胸もひどく傷つけられ、何度かその乳首は食いちぎられた。腕や足は何度も折られた。ペニスや触手を突き入れやすかったので、顎はしばらく外れたまま放置された。
腹は何度も裂けるほどに膨らんだし、そのたび腹を殴られ、精液が噴出した。
それでもカザミが生きていることは奇跡のようにも感じられた。その心は限界まで疲弊し、ボロボロで壊れかけだ。
地獄の宴が終わったあと、ヴァイスの張った結界が消滅し、やっと救出に訪れた魔法少女たちは皆一様に絶句した。
七人の魔法少女の無残な亡骸。たった一人、唯一の生き残りであるカザミはボロ雑巾のように打ち捨てられていた。
その後、あらゆる魔法による治療を尽くしながらも、カザミが完全にその精神を回復させるまでには一年を要することになる。