「だ、誰だ!」

慌てて高橋が振り向くと、視界に最初に映ったのはドア。
一体どんな力で破ったのか、ドアごと吹き飛んで、目の前に倒れていた。
そこから高橋が視線を上げると、次に映ったのは人影。
身に纏っている服が警察官の制服だと言う事に気付いた高橋は一瞬ぎくり、とする。
しかし、それがさっき教室にいた少年だと言う事に気付き、高橋は一転笑みを浮かべた。

「おいおい、警官ごっこでもしているつもりが? あいにく、我々は本物のテロ組織なんだがね……」

そう言いながら高橋が涼人の注意を引き付けている隙に、他の4人の男は銃に手を伸ばし……、
その時、4つの銃声が響いた。

「……な……!」

肩を押さえて悶え苦しむのは4人の男達。
ふと見ると、いつの間にやら涼人の右手にはコルトポケットが握られていて。

「き、貴様、何故銃を……」

そううめく様に言う高橋に、涼人は怖いくらいの仏頂面のまま、答えた。

「警官ごっこと思いましたか? 生憎、僕は本物の警官何でね……。
 あなたを、強姦未遂、そして銃刀法違反の現行犯で逮捕します」

そう言った涼人に、高橋は思わず周りを見回す。
そして、まだ身体に力が入っていない里緒を見て思わず笑みを浮かべるが、そんな高橋に涼人が言った。

「里緒さんを人質に取っても無駄ですよ。足腰立たない人って、人質としては最悪ですし
 ……それに、そんな事したら、僕だって黙ってないですから」

そう完璧にフラットな口調をコントロールしたまま言う涼人。
と、涼人のその言葉を聞いた高橋は、何故か笑みを浮かべ、言った。

「……ふ、ふふ、黙っていない……か。
 その『里緒さん』が『レインボーキャット』だとしてもか!?」
「……っ!」

そう高橋が叫ぶと、涼人はぐっ、と歯を食い縛り、俯く。
その隙を突いて、高橋は懐から拳銃を取り出し、
……そして、発砲音が鳴り響いた。


「……な……!」

そううめく様に声を上げ、拳銃を取り落として撃たれた左肩を押さえたのは高橋。
涼人はコルトポケットをホルスターに納めると、ゆっくりと高橋に歩み寄り……、

「がはっ!」

……思い切り高橋を蹴り飛ばした。

「……今のは、父さんの分」
「ぐふっ!」
「……そして、これが母さんの分」

淡々と、少なくとも表情には何の変化も見せずに高橋を蹴り続ける涼人。
みるみるうちにぼろ雑巾のようになって行く高橋を、涼人は冷めた目で見詰め……、

「……で、最後にこれが、里緒さんの分」

そう言って、涼人は高橋の股間に足を振り下ろそうとして……、

「っ!?」

……その瞬間、涼人の足元に里緒が縋り付いた。

「り、里緒さん?」
「……」

これまでの鉄面皮が嘘のように真っ赤になって慌てる涼人。
しかし、里緒は黙りこくって涼人の足に縋り付いたまま。
……そんな里緒が震えている事に気付き、涼人は里緒に向き直った。

「里緒さん、もう……里緒さん?」

犯されかけた恐怖に震えているのかと思い、涼人は里緒を軽く抱き締める。
しかし、里緒の目がとろん、としていて、恐怖心など全く無い事に気付き、涼人は首を傾げて……、

「っん!?」

……突然里緒に口付けられ、涼人はそのまま里緒に押し倒された。


「ち、ちょっ、何を!?」

慌てて里緒の肩を掴んで引き離し、涼人は里緒を真っ赤になって見上げる。
しかし、里緒はとろーん、と蕩けた表情のままにこにこ笑っているだけで。
……そして、ふにゃふにゃになった声で、涼人に言った。

「大しゅきっ♪」
「!!?」

そのまま抱き付かれ、ごろごろと身体を擦りつけられる涼人。
里緒のその行動に、涼人が真っ赤になっていると。

「……涼人君……、わたしの体、ね、あちゅいの。……なぐさめて?」

……そう、急にまだ舌っ足らずな所が残っている声で里緒に言われて、涼人の理性は崩壊した。

「ん、んっ!? んっ、んんーっ!」

里緒の唇を自身のそれで塞ぎ、口の中を荒々しく掻き回してやると、里緒はそれに答える。
そのまましばらく里緒の口内を味わっていると、里緒の身体が痙攣を始める。
それに気付いた涼人が唇を離すと、里緒はくたくたと涼人の上に崩れ落ちた。

「……はっ、はあっ……」

まだ余韻が残ったまま荒い息を吐く里緒を、涼人は見上げて……、
体勢を入れ替え、今度は逆に涼人が里緒を押し倒す形になった。

「……涼人……君……?」
「里緒さん。……僕も、大好きです」

そう言うと、涼人は里緒に今度は触れるだけの口付けを送る。
それを受けて、里緒がぽわーん、と呆けていると。

「あんっ!」

ふにっ、と胸を刺激され、里緒は身体を跳ねさせた。

「……うわ、凄い……。ぽよぽよだ……」

そう言って里緒の胸の弾力を楽しむように刺激を送る涼人に、里緒が言った。


「……り、涼人く……っ、お願い、下も……!」

……20人分の媚薬をかけられ、里緒は今とんでもなく敏感になっている。
その状態では、今の涼人のちょっとした刺激では、ただの焦らしにしかならなくて。

「あ、うん、分かった」

そう涼人は言うと、下の方に手を伸ばし、

「っ―――!!!」

……秘所に涼人の指が触れた瞬間、里緒は絶頂に達した。
しかし、それに涼人は全く気付かなくて。

「……うわ、凄いびしょびしょだ……、ほら、こうしたらぐちゅぐちゅって音がするよ?」

「ひあっ、あっ、ああーっ!!! しゅごい、しゅごいよぉっ!!」

そのまま激しく秘所を擦られ、中もめちゃくちゃに掻き回されて。
里緒は絶頂から降りて来られなくなった。

「うあっ! あー!!! も、らめ、おかひくっ……! ……ぇ……?」
「お、おかしくって……、大丈夫!?」

両手で頭を抱え、ぶんぶん首を横に振り、里緒は快感で狂いそうになる。
しかし、その瞬間、里緒が口走った言葉を聞いて、慌てて里緒は手を止めた。

「ご、ごめん! 手加減出来なくて、その、本当に大丈夫!?」

そう言って、慌てたように里緒の肩を掴んで揺する涼人。
すると、その手を上から里緒が押さえ、言った。

「……大丈夫、私、おかしくして? これが終わったら私、捕まっちゃうんだから、その前に涼人君を刻み付けて。
 『レインボーキャット』として、捕まる前に、『夏目 里緒』を、抱いてください」
「里緒、さん……!」

そう言って微笑んだ里緒に、涼人は一瞬だけ苦しそうな表情になる。
しかし、すぐにその表情は何かを決心した物に変わった。

「……分かった、そうするよ」

そう言って、涼人は里緒を抱き締めた。


「……行くよ? 里緒さん」
「うん……」

自身を秘所に宛がって、涼人は里緒にそう聞く。
その言葉に里緒が頷くと、涼人は里緒に微笑みかけて……、
一気に自身を里緒の最奥まで突き込んだ。

「!!!!!」
「え? ……う、わ!」

……その瞬間、里緒は声も出せない程の絶頂に達し、涼人はきょとん、とする。
しかし、それも束の間、激しい締め付けに、涼人は顔を顰めた。

「あ……、あ、あ……」

強烈過ぎる絶頂にさらされ、里緒は口をぱくぱく開閉させる。
そんな里緒を抱き締めて、涼人は里緒の耳元で囁いた。

「……どんな風になっても僕は気にしないよ。里緒さんに言われた通り、僕を刻み付けるから。
 ……一生消えないくらい、しっかりと、深く」

そう言って、涼人は腰を動かし始めた。

「ひああう!! きゃはああんっ!!!」
「里緒さん、可愛い……」

ゆっくりと腰を動かしているだけで、里緒は立て続けに絶頂に達する。
そんな里緒を抱き締めて、涼人は少しずつ腰の動きを早めていった。

「イくっ、イくっ! またイっちゃうううっ!!!」
「里緒さん……、里緒さん……っ!」

もう半分くらい壊れているのか、もう身体を跳ねさせて喘ぐ事しか出来ていない里緒。
ぎゅうぎゅうと締め付けられ、涼人も限界に達し、

「里緒さんっ!!」
「ひゃっ、はにゃ、にゃはああぁぁあああぁあーっ!!!」

……涼人が欲望を注ぎ込むと、里緒は絶叫し、……気絶した。