「通り魔…?」
「こんなことができるのは…でも、そんなはずは」
「そんな!? 何故あれがここに!?」
シティを騒がせる凶暴な通り魔事件。
その犯人の手の上で輝くのは真紅の宝石。
「もう二度とこれを着ることはないと思っていたのに…」
深青を基調とした服が少女の目に映る。
それは二度と日の目を見ることはないと思われていた衣装。
「警部! や、奴から予告状が!」
「奴? 奴って誰だ? おい、まさか――」
人々はにわかに騒ぎ始める。
夜の闇に身を躍らせる少女怪盗、彼女が帰ってきたのだから。
「よう、待ってたぜ?」
「五回だ。一回につき一つ……簡単な話だろう?」
「さて、それでは皆さんにはこれから観客になってもらいます」
張り巡らされる罠。
その全ては一人の少女を追い詰めるためのものだった。
怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜
鋭意構想中
「これで、本当に最後――そうだよね、お母さん?」
「ようこそ、怪盗アクアメロディ。さあ、はじめようか――君の、最後を!」